2022年03月12日

読了 「奇跡の人」


読書の感想をブログにアップすることはあまりしてないのですが、この本は最近読んだ中でダントツにおもしろかったので記録として残しておきたいと思います。


miracleworker.jpg「奇跡の人」 The Miracle Worker
原田マハ
双葉社 2014年初版/2018年 双葉文庫



原田マハさんの別の作品に興味があって、所用で図書館に行った時に原田さんのコーナーに立ち寄ってみたのですがお目当ての本はなく、代わりに「どれでもいいや」(←)とこれを連れて帰ってきました。

原田さんの作品を読むのは初めてで、もちろん内容についても一切知らず、「奇跡の人」といえば、アニー・サリバンとヘレン・ケラーの物語がすぐ頭に浮かびましたが、たまたま同じタイトルなんだろうぐらいに思っていました。


物語は、昭和29年2月 文部省職員の柴田雅治が学者の小野村寿夫とともに吹雪の青森・金木村の川倉の地蔵尊へある老婆を訪ねて行くとこから始まります。
老女は、まもなく制定されようとしている重要無形文化財(人間国宝)の候補として小野村が薦める盲目の三味線弾き 狼野キワでした。

というところまでがプロローグ。
ここから物語は、明治20年(1887)4月 青森県東津軽郡青森町(今の弘前市)に遡ります。

最初はアンという女性が留学先だったアメリカのホストファミリーに宛てた手紙から始まります。
アンは、9歳で岩倉使節団の女子留学生の一人として渡米し、13年間をワシントンの上流家庭で娘同然に可愛がられて過ごし、最高の教育を受けて帰国した女性。
去場安(さりば あん)という名前を読んで、「去場って変わった名字だわね」と思っていた不肖スキップ、鈍すぎる(^^ゞ

アメリカで受けた教育を活かして日本の女子教育に情熱を傾けようとしていた安ですが、当時の日本には女性の活躍の場がなく、華族の婦女子に英語やピアノを教えて過ごす中、宰相 伊藤博文から友人の男爵の6歳になる長女の教育を引き受けてもらえないかという手紙を受け取ります。

一つ。れん嬢は、盲目です。まったく、見えません。
二つ。耳が聞こえません。
三つ。口が利けません。

ここまで読んで「あっ!」と声が出そうになりました。
「ヘレン・ケラーの物語やん・・・」
少女の名前は、介良れん(けら れん)。

ここから、安とれんの物語が始まります。


続きがあります
posted by スキップ at 23:26| Comment(0) | books | 更新情報をチェックする