2022年01月19日

2022年遠征はじめ&初富士山🗻


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昨日は東京へ。
2022年に入って初めての上京で初遠征でした。

こんな状況でもあり少し悩みましたが、感染者数だけを見れば大阪も変わりない(というかむしろ東京より多い)ので、大阪にいても東京に行っても気をつけなければいけないのは同じ、と、気を引き締めつつ思い切って行ってきました。


当初は東京国際フォーラムで宝塚歌劇雪組「ODYSSEY」を観て、歌舞伎座 壽初春大歌舞伎第二部 → スパイラルホール「ミネオラ・ツインズ」という予定でしたが、楽しみにしていた「ODYSSEY」は中止になってしまい、その時点でフライトの変更はできない状況でしたので、それならばと、元々興味あった歌舞伎座第一部を追加して観ることにしました。
中村獅童さんのご子息 陽喜くんの初お目見え・・・すっごくかわいくて幸せに満ちていて、これはこれでアリだったなぁと。


画像は飛行機から見た今年最初の ”翼と富士山”
青空の下、相変わらず美しい姿で凛と立っている富士山に「今年もたくさん会えますように」と雲の上でご挨拶しました。



「ODYSSEY」と陽喜くんでプラマイゼロ? のごくらく地獄度 (total 2256 vs 2255 )

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2022年01月17日

デミ煮込みハンバーグ @ボストン


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いつもお世話になっている整体院へ行く途中に昨年秋、この建物が出現して
「ボストンじゃん!」とオープンを楽しみにしていました。


ハンバーグレストラン ボストン  四天王寺店
大阪市天王寺区逢坂2-1-5 
tel :06-6779-7778


昭和町(阿倍野区)に本店があるボストンは大阪では有名なハンバーグレストラン。
私はこれまであべのハルカスのお店しか行ったことなくて、大阪に10店舗もあるなんて知りませんでした。
本店はもちろん、ハルカス店もランチタイムには行列ができることもしばしばの人気レストランです。



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いただいたのは  デミ煮込みハンバーグ 温玉トッピング



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こちらのメニューは基本的にハンバーグ単品なのですが、ランチタイムはすべてのハンバーグメニューに
スープ、ミニサラダ、そしてライスまたは胚芽パンがついてきます。



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1階はカウンター席のみ
この階段を上がった2階にテーブル席があります。



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伝票がハンガーで吊るされるの、何だかかわいい



ボストンのハンバーグ大好きだけどおいしくてつい食べ過ぎてしまうのが玉にキズ のごくらく地獄度 (total 2255 vs 2254 )


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2022年01月15日

サイレント・コメディへのオマージュ 「SLAPSTICKS」


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ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの戯曲の中から選りすぐりの名作を才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創り上げる連続上演シリーズ KERA CROSS。
「フローズン・ビーチ」(2019年)「グッドバイ」(2020年)「カメレオンズ・リップ」(2021年)と続いて第四弾はロロの三浦直之さん演出で「SLAPSTICKS」。

1993年にナイロン100℃で初演された作品ですが、オダギリショーさんがビリーを演じた2003年版が鮮烈な印象。
中年期のビリーは山崎一さん、ロスコー・アーバックルは古田新太さん・・・今思い返しても豪華キャストだったなぁ。

タイトルの「SLAPSTICKS」は、この作品にも登場するマック・セネットが無声映画時代に作りあげたサイレント・コメディ・・ドタバタ喜劇というスタイルのこと。


KERA CROSS 第四弾 「SLAPSTICKS」
作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出:三浦直之
音楽:松本淳一   振付:北尾 亘   美術:中村友美
照明:阿部典夫   衣裳:神田百実   映像:松澤延拓
出演:木村達成  桜井玲香  小西遼生  壮 一帆  金田 哲
元木聖也  黒沢ともよ  マギー  亀島一徳  篠崎大悟  
島田桃子  望月綾乃  森本 華

2022年1月9日(日) 12:00pm サンケイホールブリーゼ 
1階B列(最前列)センター
(上演時間: 2時間55分/休憩 20分)



1939年のアメリカ。
ビリー・ハーロック(小西遼生)は、伝説のコメディアン ロスコー・アーバックル(金田 哲)の映画をリバイバル上映してもらおうと、配給会社に勤めるデニー(元木聖也)を説得していました。サイレント・コメディーなど過去の遺物と興味を示さないデニーに、1920年代のハリウッドでの思い出を熱く語り始めるビリー。
1920年 コメディアン志望のビリー(木村達成)は “喜劇の神様” マック・セネット(マギー)の撮影所に助監督として入社しました。
ある夜、フィルムの編集作業中だったビリーのところへ人気コメディ女優のメーベル・ノーマンド(壮 一帆)が現れます。どこか様子がおかしい彼女を庇うセネットに口止めされ預けられたコカインを誤って吸い込んでしまったビリーは、サイレント映画の伴奏ピアニストだった初恋の女性アリス・ターナー(桜井玲香)の夢を見ました。
一方、上昇志向の強い若手女優のヴァージニア・ラップ(黒沢ともよ)は、ホテルのロビーでアーバックルに声をかけたことがきっかけで彼の部屋で開かれるパーティに招待されますが、そこで事件が起こります・・・。


物語は1939年と1920年を行き来して展開しますが、メインはサイレント映画からトーキーへと転換期を迎えた1920年のハリウッド。
主だった登場人物は実在の人物で、アーバックルの事件やメーベル・ノーマンドのコカイン中毒、マック・セネットとの恋人関係なども史実のようです。
ケラさんの言を借りると「半分捏造の評伝劇とは言え、残り半分は実話」だそうです。

小学生の時にお父様とチャップリンの「モダンタイムス」を観て感激して「将来なりたいのは喜劇映画の監督」と卒業文集に書いたほど熱心なサイレント・コメディ・ファンというケラさんの、サイレント・コメディとそのつくり手へのオマージュともいえる作品。


続きがあります
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2022年01月12日

60年の時を結ぶ物語 「彼女を笑う人がいても」


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昭和35年6月17日 主要新聞7社が「暴力を排し 議会主義を守れ」と題して掲載した共同宣言。
物語の最初と最後にスクリーンに映し出されるこの共同宣言が、降りしきる雨のように津々と心にのしかかる舞台でした。


「彼女を笑う人がいても」
作:瀬戸山美咲
演出:栗山民也
美術:松井るみ   照明:服部基   
映像:上田大樹   衣装:前田文子
出演:瀬戸康史  木下晴香  渡邊圭祐  近藤公園
阿岐之将一  魏涼子  吉見一豊  大鷹明良

2021年12月30日(木) 12:00pm 兵庫県立芸術文化センター 
阪急中ホール 1階C列(最前列) 上手
(上演時間: 1時間45分)



物語:東日本大震災後も故郷東北に帰れない避難家族の長期取材を続けてきた高木伊知哉(瀬戸康史)は、連載の中止と広告部門への不本意な異動を下命され、新聞記者を続けるべきか迷う中、タクシー運転手だった祖父高木吾郎(瀬戸康史二役)もかつて新聞記者だったことを知り、その取材ノートを読み返します。そこには、1960年安保闘争に加わった学生達の声、死亡した女子学生の真実を探る日々がつづられていました。60年以上の時を経て、2人の姿は重なっていきます・・・。


2021年の今と1960年安保闘争の時代。
暗転はなく、終始緊張感を失わずシームレスに2つの時代を行き来して展開する物語。
どちらの時代でも記者は報道の真実と正義を追求し続けますが、必ずしもその思いが結実する訳ではなく、それは60年前も今も少しも変わっていない現実が切ない。


冒頭、スクリーンにモノクロで映し出される建物を「国会議事堂かな?」と思いながら見ていて、その場所を無数の傘の群れが取り囲んでいることに気づきます。そこに重なる共同宣言のナレーション。

60年安保デモで東大生の樺美智子さんが亡くなったことはおぼろげに知っていました。
「彼女を笑う人がいても」というこの舞台のタイトルは、樺さんが高校時代に書いた「最後に」という詩の一節からとられたものだとか。
   誰かが私を笑っている
   向うでも こっちでも
   私をあざ笑っている
   でもかまわないさ
   私は自分の道を行く

この舞台に彼女は登場しません。高木吾郎の取材で浮かび上がる周りの人たちの言葉のみで語られます。


続きがあります
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2022年01月09日

ご褒美ランチ @日本酒 青い林檎


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日本酒と日本酒に合うおいしいお料理のお店が数量限定で提供されているランチ。
お店の前を通るたびに「食べてみたいな」と思っていたのですが、普段オフィスへはお弁当持参なのでなかなか機会がなく、2021年の仕事納めとなった12月28日、1年間よくがんばったご褒美に(これを自画自賛という)、行ってまいりました。


日本酒 青い林檎
大阪市中央区平野町4-2-8
tel: 06-4256-7733


大阪メトロ御堂筋線 淀屋橋駅から歩いて5分ぐらい。
大阪ガスビルの一つ南の筋にあります。


ランチタイムはこのメニューのみ

・特製バラちらしセット


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特製バラちらし・茶碗蒸し・小鉢・お味噌汁・卵黄醤油漬け・漬物
がセットになっています。



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ひと口サイズのトロ 鯛 イクラ サーモン 海老 鰻 などナド
宝石箱のように海鮮がザクザク入ったバラちらし
魚介類はとても新鮮でおいしく、刻んだネバネバオクラやうすいエンドウなどがいい仕事をしています。

まずはお醤油とわさびで
途中から卵黄醤油漬けをかけるとオドロキの味変です。

バラちらしがおいしいのはもちろん、茶碗蒸しや小鉢、お味噌汁といったサイドメニューもきちんと手をかけて丁寧につくられているのがうれしい。



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私の目の前には”青い林檎”ならぬかわいい赤い林檎が



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1階はカウンターのみ6席、2階はテーブル席になっていて、この日のランチは予約されていた方が続々いらしていました。




オフィスまわりのランチあれこれ食べた過ぎてコマル のごくらく地獄度 (total 2253 vs 2251 )


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2022年01月08日

「THE BEE」 がいつまでも成立する世界


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2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件に触発された野田秀樹さんが、ロンドンで現地演劇人とワークショップ壮を積み重ねて書き下ろし、2006年にロンドンで初演された英語戯曲。翌2007年、日本語版が東京で初演され、2012年の再演を経て、今回キャストを総入れ替えして9年ぶりの再々演となりました。

2012年の再演版で初めて観たのですが、あの時の衝撃は今も鮮やかに心に刻まれています。


NODA・MAP番外公演 「THE BEE」
原作: 筒井康隆~「毟りあい」より~
共同脚本:野田秀樹 & Colin Teevan
日本語脚本・演出:野田秀樹
美術:堀尾幸男   照明:服部基   映像:奥秀太郎  
出演:阿部サダヲ  長澤まさみ  河内大和  川平慈英

2021年12月24日(金) 6:30pm ナレッジシアター F列センター/
12月25日(土) 6:30pm I列上手
(上演時間: 70分)



2012年版の感想はこちら


物語: 妻子の待つ家に帰宅しようとしていたサラリーマンの井戸(阿部サダヲ)は、自宅の周りに警察の警戒線が張られ、無数のメディアが集まっていたことから、脱獄した殺人犯・小古呂(川平慈英)が妻子を人質に自宅に立て籠もっていることを知ります。小古呂が会いたがっている妻(長澤まさみ)に説得を頼みに行ったものの断られ、逆上した井戸はその妻と息子(川平慈英)を人質として逆襲に出ます・・・。



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舞台模型
幕間がなく、終演後だけロビーの端っこにひっそり飾られていたので気づかない人も多いようでした。2012年版ではこの模型と同じ茶色い紙でしたが、今回の舞台では真っ白の紙が使われていました。


70分という短さとはいえ、とても濃密で緊迫した時間の連続なので観終わった後はぐったり、しかも物語としてのあと味はかなり悪い・・・。
けれども、その演劇としてのチカラが圧倒的で私たちの心を捉えて放さない作品です。
一つにはそれが訴えるテーマで、もう一つは演劇的手法として。


暴力による報復からは暴力しか生まれないという「暴力の連鎖」というテーマの普遍性。
前回の上演から9年、初演から数えると15年経った今も、世界は、人類は、それをまだ繰り返し続けています。
今回のプログラムに掲載された内田洋一さんのインタビューで野田さんが最後に結んだ言葉
「この作品が今でも通用するということはつまり世界が不幸だということなんですよ・・・『THE BEE』がいつまでも成立してしまう。初演から15年経っても」が心に突き刺さります。


続きがあります
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