2021年11月21日

遺されたしるし 劇団☆新感線 「狐晴明九尾狩」


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劇団☆新感線 今年は春に「月影花之丞大逆転」がありましたが、あの作品は「密にならない短い上演時間で観たお客様が元気になる作品を」という着想の「Yellow/新感線」というイレギュラーな形でしたので、本興行としては2020年春の「偽義経冥界歌」東京公演以来、1年半ぶりのフルスペック新感線。

安倍晴明没後千年にあたる2005年の少し前から「安倍晴明の物語をやりたい」と考えていた中島かずきさんが、今回「倫也で晴明やりたいんだよね」といのうえひでのりさんに話して実現したという中村倫也晴明 満を持しての誕生です。


2021年劇団☆新感線41周年興行秋公演 
いのうえ歌舞伎 「狐晴明九尾狩」
作: 中島かずき 
演出: いのうえひでのり
美術: 二村周作   照明: 原田 保   衣裳: 堂本教子 
音楽: 岡崎 司   作詞: 森雪之丞   振付: 川崎悦子 
殺陣指導: 田尻茂一  川原正嗣   アクション監督: 川原正嗣   
映像:上田大樹
出演: 中村倫也  吉岡里帆  浅利陽介   竜星涼  早乙女友貴  
千葉哲也  高田聖子  粟根まこと  向井理  右近健一  河野まさと  
逆木圭一郎  村木よし子  インディ高橋  山本カナコ  磯野慎吾  
吉田メタル  中谷さとみ  保坂エマ  村木仁  川原正嗣  武田浩ニ ほか

2021年11月4日(木) 1:00pm オリックス劇場 1階3列センター/
11月11日(木) 1:00pm 1階19列上手
(上演時間:3時間/休憩 20分)



物語:平安時代、宮廷陰陽師として仕える安倍晴明(中村倫也)はある夜、九つの尾を持つ凶星が流れるのを見て急を告げに参内しますが、晴明の親友で陰陽師宗家の跡取りでもある賀茂利風(向井理)が留学先の大陸から帰国しており、半分獣の血が流れていると帝の母である元方院 (高田聖子)に疎まれている晴明は退けられます。利風の身体が「九尾の妖狐」に乗っ取られていることに気づいた晴明は、九尾の妖狐を追って大陸からやって来た桃狐霊 (吉岡里帆)に事情を聞き、力を蓄え日本の国までもわがものにしようとする九尾の妖狐を倒すために立ち上がります・・・。


”フルスペック”ではあるけれど、ストーリーはとてもシンプルで、安倍晴明 vs 九尾の狐 という構図に晴明と利風の切ない友情を織り交ぜて描かれています。
いのうえ歌舞伎特有の因果な人間関係とか人の業といったものは影を潜め、いつも主筋にプラスされる笑いやギャグなどもほとんどなくてスッキリとした仕上がり。休憩含めて3時間の上演時間も新感線にしては短めです。このあたり、コロナ前の新感線とはやはり違っているなという印象でした。
ギャグについては「あれが好き」「あれがあってこそ新感線」というファンが多いことは重々承知していますが、私は苦手。いつも「あれいらんし~」と思って観ていましたのでこの改編はとても好感。
あやかしたちがそれの一端を担ってはいるけれど、いつもに比べたら断然あっさり目で、可愛いかったです。


続きがあります
posted by スキップ at 17:45| Comment(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする