
「モアー・ダンディズム!」は岡田敬二先生の代表的なショー ロマンチック・レビューの中でも代表作とされているものの一つ。
真矢みきさん主演「ダンディズム!」(1995年)、湖月わたるさん主演「ネオ・ダンディズム!」(2006年)に続く第三弾です。
安蘭けいさん主演の「ネオ・ダンディズムⅡ・Ⅲ」(2007・2008年)もありましたが、いずれも観ておらず今回初見。
が、このダンディズムシリーズのいくつかの曲や場面は、タカラヅカスペシャルや他のショーでも観たこと聴いたことがありますし、昨年の凪七瑠海さんのコンサート「パッション・ダムール」(こちら)にたくさん出てきたのも記憶に新しいところ・・・岡田敬二先生のロマンチック・レビューの中から“男役の美学”を表現したシーンを選んで構成したというコンサートでしたから。
宝塚歌劇 星組公演
ロマンチック・レビュー 「モアー・ダンディズム!」
作・演出: 岡田敬二
作曲・編曲: 𠮷﨑憲治 甲斐正人 高橋恵 小澤時史 植田浩徳
音楽指揮: 西野淳
振付: 羽山紀代美 御織ゆみ乃 謝珠栄 若央りさ 百花沙里
衣装監修: 任田幾英 衣装: 加藤真美
出演者は「柳生忍法帖」と同じ(こちら)
観劇日時は「柳生忍法帖」の記事アップ時に書いたものプラス
2021年10月28日(木) 3:30pm 宝塚大劇場 2階1列センター/
10月31日(日) 3:30pm 2階6列下手
(上演時間: 55分)
初日に観た時は正直なところ、いささかインパクトに欠けるかなという印象でした。
何曲かの新曲以外はどこかで聴いた曲、いつか観たダンス、という感じ。
宙組「Délicieux!」 雪組「Fire Fever!」と結構インパクト強めのショーが続いていたせいもあったかもしれません。
ところが2回、3回と観るうちに、ギラギラし過ぎず品よく楽しく、場面ごとに色合いは違っているにもかかわらず統一感があって、どれひとつとっても退屈な場面はない、もちろん礼真琴さんのすばらしい歌声もダンスも堪能できる・・・と回数重ねて観るたびに好きになったレビューでした。
プロローグ
朱色、紺、緑、オレンジのスーツに身を包んだ男役、娘役が舞台から大階段のてっぺんまで、色ごとに縦1列に並んで踊る群舞。
皆ハットをかぶっていて顔が見えないのですが、初日に観た瞬間「あれが愛ちゃんだ!」とわかりました。
ハットのかぶり方の深さ、角度、スーツの着こなし、所作、完璧です。
列ごとに横に移動しながら入れ替わる振付も楽しい。
礼真琴さんは赤のスーツでゴンドラに乗って登場。高いところ苦手なのに(^^ゞ
響き渡る歌声もダンスも、やはり別格感際立ちます。
続いて舞空瞳さんがピンクのスーツで愛月さん、瀬央さんを伴って、綺麗な歌声を響かせていました。
礼・愛月・瀬央 3人の場面、両手で拳握る振りのところ、舞台写真になっていましたが、一瞬を切り取ったとはいえ、センターの礼さんのポーズのキマリ方、美しさが際立っていました。
続きがあります