2021年09月05日

泣き申さず候ては化し申さず候 「市川猿之助 春秋座特別舞踊公演」


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京都芸術大学の開学30周年と、春秋座開場20周年を記念した公演。
猿之助さんと鷹之資くんの連獅子なんて絶対観たいやつ、と張り切ってチケット取りました。
昨年3月に平城宮跡で観る予定だった猿之助さん特別公演が中止になったので、実は猿之助さんの連獅子も澤瀉屋型の連獅子も観るのは初めてでした。


大学開学30周年記念・劇場開場20周年記念公演
京都芸術劇場 春秋座 芸術監督プログラム
市川猿之助 春秋座特別舞踊公演
2021年9月2日(木) 11:00am 春秋座 1階3列(最前列)センター



一、大学開学三十周年記念 劇場開場二十周年記念御挨拶
出演: 市川猿之助


大学創始者である徳山詳直氏の大きなパネルが飾られた舞台。
猿之助さん、黒紋付袴の正装でのご挨拶です。

「今年は大学開学30周年で春秋座開場20周年。その記念の公演です。もっと大々的にいろいろやろうと思っていましたが、今のご時勢でこういう形になりました」と猿之助さん。

この大学をつくる時、当時は日本全国に多くの大学ができていて、国としてはもう大学はいらないという考えだったところ、徳山氏が文部省まで出向いて演説をされたそうです。

「泣き申さず候ては化し申さず候」

江戸時代の儒学者 細井平洲の言葉で、「人は涙を流すほど感動した時初めてすごい向上心が生まれて成長する」ということ。日本にたくさんある大学はどこも政治経済は教えても感動は教えない。感動こそが人間をつくる。私は人間をつくる大学をつくりたいのだ」と。

このお話、2016年9月の「猿翁アーカイブにみる三代目市川猿之助の世界」でも出ていましたが、何度聞いても胸を衝かれる思いです。

徳山氏に「大学で歌舞伎を教えてほしい」と乞われた先代猿之助さんが「それなら劇場をつくってください」とお願いしてできたのが春秋座。「宙乗りもできるし、客席はずしてフラットにもなる、とてもいい劇場です」と猿之助さん。
猿之助さんは「亀治郎の会」を立ち上げた時に東京ではできる劇場がなくて、「春秋座なら自由に使える」とこちらで大変お世話になりましたとおっしゃっていました。

今はこのようなごご時世ですが、このままだと関西では歌舞伎に限らず演劇がなくなってしまうのではないかと厳しい表情で危機感を話されていたのが印象的でした。


続きがあります
posted by スキップ at 23:27| Comment(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする