「エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート」の掉尾を飾る4公演は宝塚の本公演では実現しなかった望海風斗さんがトートを演じるスペシャルバージョン。
しかも、シシィはACT 1が夢咲ねねさん、ACT 2はこれが初役の明日海りおさん、ルドルフに七海ひろきさん、ゾフィには純矢ちとせさん、さらには大月さゆさん、美翔かずきさんと「89期バージョン」にもなっていて、情報公開された時から話題沸騰でした。
上演は中止になってしまったけれど、4公演中3公演無観客ライブ配信という厚遇。
初回だけ観るつもりだったのですが、あまりにすばらしかったので千穐楽も観ちゃいました。
「エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート
スペシャル ver.」
脚本・歌詞: ミヒャエル・クンツェ
音楽: シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション: ウィーン劇場教会
構成・演出・訳詞: 小池修一郎
演出: 小柳奈穂子
音楽監督: 𠮷田優子 編曲: 甲斐正人
指揮: 西野淳
出演: 望海風斗 夢咲ねね 明日海りお 鳳真由
宇月颯 澄輝さやと 七海ひろき 純矢ちとせ
悠真倫 芽吹幸奈 桜庭しおん 大月さゆ ほか
2021年5月3日(月) 5:00pm/5月5日(水) 1:00pm 配信視聴
(配信時間: 2時間50分/休憩 25分)千穐楽はご挨拶含め3時間10分
フルコスチューム '16 宙組バージョンの感想はこちら
まずは望海風斗さんトートに登場からガツーンとヤラレタ感じでした。
「またの名を死」というルキーニ(宇月颯)の言葉に続いて現れたトート閣下。
シルバーメッシュの黒髪ロングヘア、右のおでこから頬にかけて梵字のようなタトゥー、冷たい顔した死神メイクと、フルコスチュームバージョンではないので扮装なしとすっかり油断していた画面の前の私たちを驚愕&狂喜させてくれました。
♪ 天使の歌は喜び 悪魔の歌は苦しみ 人が歌うその歌は 私を燃やす愛
人の命を奪って 弄ぶのさ冷たく ただ一つの過ちは 皇后への愛だ~
「私を燃やす愛」の歌い出しから一気にトートワールドへ。
歌唱力には折り紙つきの望海さんですが、本当に声がよく出ていてわが家のテレビを通してでもびんびん響く歌声。
音程はもちろんブレないし、感情を乗せて緩急自在に歌う姿は圧巻。
「愛と死の輪舞」はどこか一路真輝さんを感じさせる雰囲気があって、そういえばこの曲は宝塚初演にあたり一路さんのために新しくつくられた曲だったなと思い出したり。
「最後のダンス」の高音シャウト部分は先日観た朝夏まなとトートほどインパクトはありませんでしたが、迫力の歌唱で、高低音の音域の広さを再認識しました。「闇が広がる」も迫力たっぷりだったな。
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