
南座の三月花形歌舞伎は本当に超花形。
座長格の中村壱太郎くんが30歳。尾上右近くん、中村米吉くんが28歳、中村橋之助くんは25歳、さらには福之助くん 23歳、歌之助くん 19歳というアンダーサーティの若手ばかりで南座で16日間の興行が打てたこと、今の時期ならではとも言えますが、役者さんたちにとってはこの上ない経験となったのでは・・・「感無量」という千穐楽の尾上右近くんの言葉が物語っています。
Aプロ、Bプロ、さらにそれぞれ偶数日、奇数日で役替り。
全部観られたらいいのですが、そういう訳にもいかず、まず源九郎狐(右近/橋之助)は尾上右近くん一択でAプロ、トーク「歌舞伎の魅力」(米吉/橋之助)は米吉くんがいいなぁと考えたら行ける日が初日しかありませんでした(^^ゞ
三月花形歌舞伎
2021年3月6日(土) 12:00 南座2列下手

1席おきに空席を設けた南座。空席にはこんな華やかな桜が。
応援の意味もこめて、奮発して一等席にしたのですが、花横は4席空けて10番11番のみ着席。1列も空席でしたので、最前列での観劇となりました。
一、 歌舞伎の魅力
出演: 中村米吉
(上演時間: 25分)
「春の京都の南座で 歌舞伎の魅力語らんと まかり出でたる中村米吉~」という義太夫に乗って花道から登場した中村米吉くん春らしい薄くスモーキーな色合いの和装です。
初日最初の回ということで些か緊張していたのでしょうか。いつもの立て板に水のごときトークというほどではないにしても、相変わらずトークはお得意のご様子です。
まずは義太夫の紹介から、と「義太夫はわかりやすく言えば『音楽付きのナレーション』とおっしゃっていました。何かやってみて、と言われた義太夫さん「今日は初日だ緊張するな~」とひと節。「そんな僕の気持ち、義太夫にしなくてもいいですっ!」とツッコむ米吉くん。その後、義太夫さんは自分で退場のセリフを語りながら引っ込まれましたが、義太夫さんが自分で語りながら退場するというアイデアを出したのは米吉くんだそうです。
ツケ打ちさんも実演付きで紹介。
定式幕が開くと、「義経線本桜」の登場人物と人間関係が書かれた大きなパネルがあって、それにそってこれから上演される「吉野山」「川連法眼館」はもとより、その前段にあたる「鳥居前」についても解説。
さらには、忠信のカツラや静御前の衣装、義経から忠信に授けられた甲冑や静御前に渡された初音の鼓なども紹介。
「この静の衣装は僕のです。この後出てくる壱太郎さんのとはまた違います。忠信も橋之助くんのです」とおっしゃっていました。
確かに、こうして続けて見てみると同じ赤姫の着物なのに全然違っていました。
スッポンや揚幕についても説明して、「揚幕は上がる時に音がして、向こうから誰か役者が出てきますので、皆さん、振り返ってみて下さい」とおっしゃっていましたが、ここは「ハハーン。源九郎狐の出を惑わそうとしているな」とおばちゃんはわかっちゃいましたよ。


ラストは花道の出てきて、SNSで盛り上げようということで、「#南座で歌舞伎 とタグつけてたくさんSNSに上げてくだいね」と撮影タイム。
そんなの聞いてないし、開演前に電源切っていたので焦りました💦
みなみーながファンからの質問を持って登場したのですが、写真撮るのに夢中でどんな内容だったか全く頭の中に残っていません。
ちなみに、米吉くん、今回の花形メンバーの中で唯一Instagramをやっていなかったので3月から始めたのだそうですが、ストリーズにも頻繁に投稿して、今や一番活用しているのでは?
続きがあります