
宙組「アナスタシア」が無事千秋楽を迎えました。
先日の雪組大劇場公演もそうでしたが、この状況下、全公演完走して千秋楽を迎えられることは本当にすばらしい。
昨年12月14日に宝塚大劇場千秋楽を観劇して以来、5週間ぶりの「アナスタシア」は相変わらず素敵な世界を見せてくれました。
宝塚歌劇 宙組東京宝塚劇場公演
「アナスタシア」 千秋楽 ライブ中継
2021年2月21日(日) 1:30pm TOHOシネマズなんば スクリーン6
(上映時間: 3時間30分)
宝塚大劇場で6回観た感想: Act Ⅰ Act Ⅱ
大劇場の初日(11/7)から完成度の高さを見せてくれましたが、東京でさらにブラッシュアップされて、カンパニーとしてのまとまりもより一層増した充実の舞台でした。
一番変わったと感じたのは真風涼帆さんのディミトリでしょうか。
たとえば最初にアーニャが訪ねて来た時、「頭おかしいよ~」とヴラドに言うあたりがより芝居っ気たっぷりになっていました。ここ以外にもこの手の台詞全般的にそうだったな。真風さん、いつもクールでポーカーフェイスのイメージなので、こんなに抑揚つけた演技もするんだ、という驚きがありました。
芹香斗亜さんの歌唱もより深くなった印象。
グレブが歌う The Neva Flows の ♪流れるネヴァ河 春は近い~ のところで2回とも泣きそうになりました。
その芹香グレブのアドリブコーナー
「千秋楽」と墨書きされた白い紙を出して両手に広げてニコニコしながらスキップで横移動、からの「タンタタタンッ!」と拍手切り。その紙をアーニャに差し出して、アーニャが戸惑っていると、「今日は・・今日ぐらいは」と懇願。アーニャが持つと「もっとピッと張って」と持ち方を指導して、さらには「タンタタタンッ」も強要していました。
最後は後ろに控える指導して、さらには後ろに控えるボリシェヴィキの女性に「これ、そこら中に貼っておきなさい」と渡していました。そのボリシェヴィキさん、グレブと同じように「千秋楽」の紙を広げて横ステップで退出。
栞菜ひまりさんかな?おちゃめ(^^ゞ
この後、一転してシリアスに戻るグレブさんとアーニャさん、ほんといつも感心します。
パリ間近に着いた時の桜木みなとさんヴラド。
「前にパリに来た時はまだ私はこんなにちっちゃくて・・」と抱き上げて、「ほら、おめでとうって言ってるよ」と真風ディミトリに。ディミトリはちっちゃなヴラドの両手をつかんでぐるぐる回した後、思い切り放り投げて見送る・・・さっぱりした表情のディミトリと対照的に啞然とするヴラド。
ヴラドといえば、和希そらさんリリーと再会していちゃつくシーンで、「あなたのキスを待ってるんだけど」とリリーに言われていましたが、宝塚大劇場で観た時にはあんな台詞なかったような・・・。東京から加えられたのか、それとも大千秋楽だけだったのかしら。
そういえば、フィナーレ男役群舞で芹香斗亜さんが全方向に両手投げキッスしていましたが、あれは千秋楽スペシャルですね

大劇場の感想にも書きましたが、きっとこれから何度も再演されることになるであろう作品。
その初演が今の宙組で、真風涼帆・星風まどかコンビで本当によかった。そしてそれを最後まで見届けることができて幸せでした。
続きがあります