
一部二部三部の間にたっぷり時間がある今年の顔見世。
第一部終演後は、たまたま観劇日が重なった友人とのんびりランチして再び南座に戻って第二部。
京の年中行事 當る丑歳 「吉例顔見世興行」 東西合同大歌舞伎 第二部
2020年12月6日(日) 2:30pm 京都南座 3階1列上手
第一 寿二人猩々
出演: 中村隼人 片岡千之助 中村亀鶴
(上演時間: 20分)
猩々(隼人、千之助)は中国の伝説の酒好きの霊獣で、毎晩酒売り(亀鶴)のもとを訪ね、酒を飲み、踊って楽しく過ごします。そして、いくら汲んでも尽きない酒瓶を酒売りに与えて祝福するという明るく楽しい舞踊です。
体に赤い毛が生えた想像上の霊獣ということで、赤頭をつけて唐織の衣装をつけた猩々は二人とも見目麗しい。
踊りに固さはあるものの、教えられた通りきちんと真面目に踊っている感じが何とも初々しく、ラストの花道の舞は勢いもあって、そのまま走り去っていくあたり、若いパワーが溢れていました。
愛嬌や色気という点ではさすがに亀鶴さんに一日の長あり。
踊りにも台詞にも緩急あって、三人の中で存在感際立っていました。
続きがあります