2021年09月17日

人生二度目の手術


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昨日(9/16)右目の手術を受けました。
不肖スキップ、「手術」と名のつくものは、1989年に右脚血管腫の手術をして以来、人生二度目であります。

5年位前に人間ドックで右目に「黄斑前膜」というものが見つかりました。
網膜の中心である黄斑の前に線維状のうすい膜ができる病気で、白内障ほどポピュラーではないものの、40 歳以上の20 人に1 人がなるといわれている病気だそうです。
再検査も受けたのですが、進行すると出る症状(ゆがみや視力低下、かすみ、大きく見えるなど)が出ていなかったこともあり、経過観察となって、いずれ膜を取る手術を受けることになるかもしれないという条件付きで眼科クリニックで1年に2回、検査を受けていました。

8月にアレルギーがとてもひどく、目が腫れてしまった時、行きつけの眼科が手術のための休診日で、自宅近くの眼科も休診ということで、調べてその次に近い眼科を受診しました。
その時の初期検査で「黄斑前膜」があることを指摘され、「それは承知しています」と答えたのですが、その先生は「手術した方がいい」という見解でした。
そのクリニックは翌日が手術日で、すすめられて翌日、実際に手術を担当される先生に再度診察していただきました。
お話を伺って納得できたこと、その先生に共感できて信頼できると思えたこと(これはほんと”フィーリング”っていうやつです)、たまたま行ったクリニックでこれも何かのご縁かなという思いもあって、手術を受けることに決めました。


という訳で、以下は手術について、自分のための備忘録です。


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2021年09月13日

73の炎 雪組 「Fire Fever!」


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組カラーはグリーンの雪組ですが、全編を通して「炎の赤」のイメージ。
目玉の「71人ロケット」は「71の炎」とサブタイトルがついていますが、ロケットに出ていない2人も含めて、73人全員が炎のように燃える熱いショーでした。


宝塚歌劇 雪組公演
ショー オルケスタ 「Fire Fever!」
作・演出: 稲葉太地
作曲・編曲: 太田 健  高橋 恵
振付: 御織ゆみ乃  若央りさ  平澤 智  百花沙里  三井 聡
装置: 國包洋子   衣装: 河底美由紀


出演者(夏美ようさん以外)、観劇日は「CITY HUNTER」と同じ(こちら


奏乃はるとさんのソロで始まるオープニング。
真紅の衣装の朝美絢さんがセンターで踊る中、ゴールドの衣装の彩風咲奈さんが登場して主題歌を歌います。

強めの主題歌が印象的ですが、♪ファイヤー フィーバー(ドゴドン!)と聴いた時に、「」「パッショネイトじゃん!!」と思いました。
大好きな星組のショー「パッショネイト宝塚!」(2014年)の主題歌 ♪パッショネイト(ドゴドン!)とドゴドン!が全く同じ。
2015年の花組公演「宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)」でも♪ファンタージア(ドゴドン!)だったなぁ。
3作とも稲葉太地先生の作品。ドゴドンお気に入りですね。

ここから怒涛の総踊り。
彩風さんと朝月希和さんだけが黒とゴールドを基調とした羽根飾りのついた衣装で、後は赤一色。よりトップコンビが際立つ色の演出です。
朝月さんが銀橋渡りながら歌う主題歌も強い感じで娘役にしては珍しい歌唱だと思いました。
このプロローグのラストにトップコンビの短めのデュエットダンスがあって、リフトも披露されていました。


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2021年09月12日

Get wild and tough 雪組 「CITY HUNTER」


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雪組新トップコンビ 彩風咲奈さん&朝月希和さんのお披露目公演。
人気コミックの初舞台化作品と熱いショーの二本立てです。

1985年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった北条司氏原作の「シティーハンター」
累計発行部数5,000万部を超える大人気コミックで、TVアニメはもちろん、アニメ映画やフランスで実写版映画化もされている作品です。
・・・とはいうものの、私は原作もアニメも映画も知らず、全くの初見。
唯一知っているのは、TM NETWORKが歌う「Get Wild」だけでした(TVアニメのエンディング曲だったらしい)。


宝塚歌劇 雪組公演
ミュージカル 「CITY HUNTER」 -盗まれたXYZ-
原作: 北条 司 「シティーハンター」
脚本・演出: 齋藤吉正
作曲・編曲: 青木朝子  宮崎朝子(SHISHAMO)
振付: AYAKO  港ゆりか   擬闘: 清家三彦
装置: 稲生英介   衣装: 加藤真美
出演: 彩風咲奈  朝月希和  朝美 絢  綾 凰華  縣 千  奏乃はると  
沙月愛奈  千風カレン  透真かずき  真那春人  久城あす  星南のぞみ  
諏訪さき  野々花ひまり  彩みちる  希良々うみ  眞ノ宮るい  星加梨杏  
彩海せら  有栖妃華  夢白あや/夏美よう ほか

2021年8月7日(土) 1:00pm 宝塚大劇場 1階20列上手/
8月22日(日) 3:30pm 1階8列センター/9月5日(日) 11:00am 2階15列上手
/9月7日(火) 3:30pm 2階1列センター
(上演時間: 1時間35分)



物語の舞台は1989年の東京・新宿。
仕事を請け負うのは、美女からの依頼か、依頼人の想いに“心が震えた時”のみというスイーパー(始末屋)の“シティーハンター”こと冴羽獠(彩風咲奈)のもとへ、警視庁の敏腕刑事 野上冴子(彩みちる)が、クーデターで亡命したグジャマラ王国のアルマ王女(夢白あや)の指名によりボディガードを引き受けるよう依頼されます。王女が17歳と知って渋る獠ですが、女優の宇都宮乙(千風カレン)から暴力団がらみのいざこざに巻き込まれた息子 小林豊(彩海せら)を助けてほしいという依頼は、息子を思う母心に打たれ引き受けます。そんな獠とパートナーの槇村香(朝月希和)の前に、獠のアメリカ時代のパートナー ミック・エンジェル(朝美絢)が現れ・・・。

この他にも、香の兄で獠の二代目パートナーでもあり、ある事件を追って死んだ槇村秀幸(綾凰華)、傭兵時代から獠と因縁がある海坊主こと伊集院隼人(縣千)とその恋人 美樹(星南のぞみ)、獠の育ての親で国際犯罪組織の首領 海原神(夏美よう)とその部下ジェネラル(真那春人)、新宿のチンピラの政(諏訪さき)、シティハンターに憧れるジャーナリストの冬野葉子(野々花ひまり)、冴子の父の警視総監(奏乃はると)がすすめる結婚相手の北尾警視正(眞ノ宮るい)、冴子の部下の織田隆治(星加梨杏)などナド・・・。
原作にある人、ない人?含めて登場人物がとても多く、いかにも80年代という感じの衣装の色合いもあって、舞台上は常にゴチャゴチャ(笑)。

ですが、ストーリー展開はわかりやすく、獠と海原、槇村兄妹、ミック、伊集院たちとの関係が原作を全く知らず、予習もしない私にも初見でスッキリ入ってきました。
この作品で初めて宝塚を観た、という原作ファンにもおおむね好評のようで、原作の世界観をうまく表現しているのではないかと思います。

舞台は冒頭、グジャマラ王国のクーデターの場面から始まりますが、それが獠が依頼を受けたもう一方の小林豊の案件とも、槇村秀幸が殺された事情とも絡みあって、伏線もすべて回収して最後に一気にスカッと収斂する作劇はお見事。

主題歌の他に、アニメで既成の2曲(「Get Wild」と「STILL LOVE HER」と「愛よ消えないで」)の入れ方が絶妙。
獠が宇都宮乙の話を聞いて依頼を受ける決意をした時、小さく流れ始めたイントロがだんだん大きくなって、獠が歌いながら銀橋に出てくる「Get Wild」。
♪It’s your pain or my pain or somebody’s pain  
It’s your dream or my dream or somebody’s dream 
と振りつきで歌う彩風さん、クールでカッコよすぎ。めちゃアガリます。
“Get wild and tough”って咲ちゃんのことはじゃないの?

そして、獠がミックとアメリカに行く香を見送る時の「STILL LOVE HER」。
♪歌を聞かせたかった 愛を届けたかった 想いが伝えられなかなった
という歌詞が獠 の心境ととてもシンクロしていて、ここでこの曲を使った齋藤先生優勝!
それを歌う彩風さんの表情がまたいいんだ。





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2021年09月11日

砂に埋もれた尊厳 「砂の女」


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ケラリーノ・サンドロヴィッチさんと緒川たまきさんの演劇ユニット ケムリ研究室。
2020年の始動第1作「ベイジルタウンの女神」(大好き!)に続いての第2弾。


ケムリ研究室no.2 「砂の女」
原作: 安部公房
上演台本・演出: ケラリーノ・サンドロヴィッチ
音楽・演奏:上野洋子   振付: 小野寺修二
美術: 加藤ちか   照明: 関口裕二   
映像: 上田大樹  大鹿奈穂   衣装: 伊藤佐智子
出演: 緒川たまき  仲村トオル  
オクイシュージ  武谷公雄  吉増裕士  廣川三憲
(声とシルエット:  町田マリー)

2021年9月9日(木) 1:00pm 兵庫県立芸術文化センター 
阪急中ホール 1階E列(3列目)センター
(上演時間: 2時間50分/休憩 15分)



物語:3日間の休暇を取って昆虫採集に出かけた数学教師の男(仲村トオル)が、村人の勧めで女(緒川たまき)が一人暮らす砂穴の家に一晩の宿を借ります。 翌朝、崖からその家に下りるための縄梯子が取り払われ、男は電気も水道もない「砂の女」の家に軟禁されることになります。砂を掻き出す人手が必要な村人たちの企みでした。男は何度も脱出を図りますが失敗と絶望の日々が続き、ある日千載一遇の機会がやってきますが・・・。

原作は安部公房氏が1962年に発表した長編小説で代表作と言われる作品ですが、未読です(・・・というか安部公房苦手でほとんど読んだことがない)。
原作を読んでいませんので、どこまで原作に忠実なのか、どのあたりが潤色されているのかわからないのですが、後で調べたところストーリーはほぼ原作通りのようです。

ミステリーかつホラーの様相も持つ非現実的で不条理な物語の中に、電信柱の交番や、男の同僚教師たちの会話など、ナンセンスな笑いを挟み込むのがケラさん流かな。
ただ、彼らの無責任な野次馬根性や悪意のない残酷さには、ケラさん独特のシニカルな目線も感じられます。

そうそう、二幕冒頭の「雨だー!」「雨なんか降ってませんよ」のシーンが巻き戻しみたいに何度も繰り返されるのも笑っちゃったな。


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2021年09月10日

お餅が乗ったピザ&ミルクレープ @Cafe Comffy


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昨日は兵庫県立芸術文化センターへケムリ研究室 no.2 「砂の女」を観に行きました。
・・・の前に腹ごしらえということで、プレシアターランチ。


Cafe Comffy (カフェ コンフィー)
兵庫県西宮市津門大箇町2-25
tel: 0798-36-3436

阪急今津線 阪神国道駅から歩いて数分のところにありますが、ランチ後に芸術文化センターまで歩いたら15分くらいでしたので、西宮北口駅からも十分徒歩圏内。


特製デミグラスソースのオムライスやパスタ、ドリアなどおいしそうなランチメニューがたくさん並んでいて迷ったのですが、珍しくこちらをいただきました。



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もちと大葉の和風めんたいこソースピザナン



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もちって?
と思っていたら、本当にひと口サイズのお餅が乗っていました。
ピザを一人で食べるの何年ぶりかしらという感じですが、大葉やカイワレ好きなのとめんたいこースがおいしくてあっさり完食。


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2021年09月07日

音楽はおくりもの 「矢野顕子 “Solo Live”」


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昨夜はビルボードライブ大阪へ矢野顕子さんソロライブへ行ってきました。
矢野顕子さんのライブ大阪公演は昨年来ことごとく中止になって、ビルボードライブ大阪へ行くのは2019年の「矢野顕子トリオ」以来2年1ヵ月ぶり、アッコちゃんの生歌を聴くのもやっはり2019年の「さとがえるコンサート」以来1年9ヵ月ぶりでした。


矢野顕子 "Solo Live"
2021年9月6日(月) 6:00pm ビルボードライブ大阪
(公演時間: 1時間45分)



7月にはデビュー45周年を迎えた矢野顕子さん。
8月25日にリリースされたアルバム「音楽はおくりもの」の楽曲が中心となったライブですが、懐かしい曲はみんなが大好きなあの曲もラインアップされて、とても楽しく聴き応えのあるライブでした。
バンドもなく、ピアノだけの正真正銘のソロライブ。
のびやかな歌唱はもちろん、迫力のピアノ演奏も存分に楽しませていただきました。


セットリスト
1.Children in The Summer
2.遠い星、光の旅。
3.わたしのバス(Version 2)
4.Nothing in Tow
5.SUPER FOLK SONG RETURNED
6.David
7.いい日旅立ち
8.音楽はおくりもの
9.ひとつだけ
Encore
10. ラーメン食べたい




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ピアノはYAMAHA グランドピアノCFX
ビルボードライブ大阪のピアノではなく、矢野さんがヤマハにお願いしてお借りしたものだとか。
上原ひろみさんも使っていらっしゃるピアノだそうです。

このピアノの威力か、お友達がチケ取りがんばってくれてピアノ正面の席だったお陰か、矢野さんのピアノ演奏がすごい迫力でぐいぐい迫ってきました。演奏終わりのタララララ~ンと弾くグリッサンド、ほんとカッコいい。


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2021年09月05日

泣き申さず候ては化し申さず候 「市川猿之助 春秋座特別舞踊公演」


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京都芸術大学の開学30周年と、春秋座開場20周年を記念した公演。
猿之助さんと鷹之資くんの連獅子なんて絶対観たいやつ、と張り切ってチケット取りました。
昨年3月に平城宮跡で観る予定だった猿之助さん特別公演が中止になったので、実は猿之助さんの連獅子も澤瀉屋型の連獅子も観るのは初めてでした。


大学開学30周年記念・劇場開場20周年記念公演
京都芸術劇場 春秋座 芸術監督プログラム
市川猿之助 春秋座特別舞踊公演
2021年9月2日(木) 11:00am 春秋座 1階3列(最前列)センター



一、大学開学三十周年記念 劇場開場二十周年記念御挨拶
出演: 市川猿之助


大学創始者である徳山詳直氏の大きなパネルが飾られた舞台。
猿之助さん、黒紋付袴の正装でのご挨拶です。

「今年は大学開学30周年で春秋座開場20周年。その記念の公演です。もっと大々的にいろいろやろうと思っていましたが、今のご時勢でこういう形になりました」と猿之助さん。

この大学をつくる時、当時は日本全国に多くの大学ができていて、国としてはもう大学はいらないという考えだったところ、徳山氏が文部省まで出向いて演説をされたそうです。

「泣き申さず候ては化し申さず候」

江戸時代の儒学者 細井平洲の言葉で、「人は涙を流すほど感動した時初めてすごい向上心が生まれて成長する」ということ。日本にたくさんある大学はどこも政治経済は教えても感動は教えない。感動こそが人間をつくる。私は人間をつくる大学をつくりたいのだ」と。

このお話、2016年9月の「猿翁アーカイブにみる三代目市川猿之助の世界」でも出ていましたが、何度聞いても胸を衝かれる思いです。

徳山氏に「大学で歌舞伎を教えてほしい」と乞われた先代猿之助さんが「それなら劇場をつくってください」とお願いしてできたのが春秋座。「宙乗りもできるし、客席はずしてフラットにもなる、とてもいい劇場です」と猿之助さん。
猿之助さんは「亀治郎の会」を立ち上げた時に東京ではできる劇場がなくて、「春秋座なら自由に使える」とこちらで大変お世話になりましたとおっしゃっていました。

今はこのようなごご時世ですが、このままだと関西では歌舞伎に限らず演劇がなくなってしまうのではないかと厳しい表情で危機感を話されていたのが印象的でした。


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2021年09月04日

銀ちゃんカッコいい! 花組 「銀ちゃんの恋」


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1980年に初演され、小説版は直木賞も受賞したつかこうへいさんの名戯曲「蒲田行進曲」。
宝塚歌劇では1996年に久世星佳さん主演で初演、2008年・2010年には大空祐飛さん主演で再演され、今回が4度目の上演です。

風間杜夫さんの銀四郎、平田満さんのヤス、松坂慶子さんが小夏を演じた映画は観たことがあって、とてもおもしろく印象に残っていますが、宝塚版は今回初見でした。


宝塚歌劇 花組公演
プレイ 「銀ちゃんの恋」 ~銀ちゃん、本日も反省の色なし~
原作: つか こうへい 「蒲田行進曲」
潤色・演出: 石田昌也   
作曲・編曲: 高橋城  甲斐正人  高橋恵
振付: 尚すみれ   殺陣: 清家三彦
装置: 稲生英介   衣装: 加藤真美
出演: 水美舞斗  美風舞良  航琉ひびき  飛龍つかさ  
峰果とわ  帆純まひろ  侑輝大弥  希波らいと  都姫ここ  星空美咲/
京 三紗  悠真 倫 ほか

2021年9月2日(木) 3:00pm シアター・ドラマシティ 19列センター
(上演時間: 2時間40分/休憩 25分)



物語: 京都撮影所では大作「新選組」の撮影が進んでいました。土方歳三を演じるのは銀ちゃんこと倉丘銀四郎(水美舞斗)。自分が主役じゃないと気がすまない自己中心的な人間ながらどこか憎めないところもある銀ちゃんですが、かつての大スターで恋人の女優 小夏(星空美咲)が妊娠したことで、スキャンダルを恐れ、自分を慕う大部屋俳優 ヤス(飛龍つかさ)と結婚するよう無理矢理頼み込みます。銀ちゃんの言いなりになるヤスに腹を立てていた小夏ですが、自分の子ではないとわかっていて出産費用を稼ぐために危険な仕事も顧みないやさしいヤスに心惹かれていきます。そんな時、映画の見せ場「池田屋階段落ち」のシーンが危険すぎるという理由で中止となり、意気消沈する銀ちゃんのため、ヤスは階段落ちを買って出るのでした・・・。


開演5分前ぐらいから会場に出演者が歌う「蒲田行進曲」が流れます。
♪虹の都 光の港 キネマの天地  
 花の姿 春の匂い あふるるところ
 カメラの眼に映る かりそめの恋にさえ  
 青春もゆる 生命はおどる キネマの天地

フルコーラスたっぷり流れるのですが、「あー、これこれ」と聞き覚えのあるメロディに一緒に口ずさみそうになります。
そこへ、「このたび三代目 倉丘銀四郎を襲名しやした水美舞斗でごぜぇやす」といつもとは違って役になり切った開演アナウンス。 
遊び心たっぷりのオープニングにテンション上がります。


ストーリーは私が覚えている範囲でほぼ映画(原作)のまま忠実に再現という感じ。楽しかったです。
どうなるのかなと思っていた階段落ちも照明をうまく使っていてなるほどねーと感心。
ラストのお葬式のシーンは違っていましたが、映画の「カーット!」が入るオチもそのままでした。
「毎日放送からロフトの屋上に飛び降りる」「インターナショナルホテルで結婚式」といった台詞は大阪ネタなのかな?


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2021年09月01日

ちょっとビターな大人のファンタジー 「ウェンディ&ピーターパン」


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「ジョナサン・マンビィが『ピーターパン』を演出」と聞いて「ほぅ?」と思いました。
これまで観たマンビィ氏の演出作品といえば、「るつぼ」(2016年)も「民衆の敵」(2018年)も、苦しくなるくらい重い内容の社会派ドラマという印象が強かったから。
佐藤健くんと石原さとみちゃんの「ロミオ&ジュリエット」(2012年)もありましたが。懐かしい。

ジェームス・マシュー・バリー原作の「ピーターパン」をイギリスの若手作家 エラ・ヒクソンがウェンディの視点から翻案して、2013年にジョナサン・マンビィの演出により英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで初演した作品。今回が日本初演です。


DISCOVER WORLD THEATRE vol.11
「ウェンディ&ピーターパン」
作: エラ・ヒクソン(J.M.バリー原作より翻案)   翻訳: 目黒条
演出: ジョナサン・マンビィ
美術・衣裳: コリン・リッチモンド
音楽: かみむら周平   照明: 勝柴次朗
音響:井上正弘   映像:上田大樹
振付:黒田育世  広崎うらん
出演: 黒木華  中島裕翔  平埜生成  前原滉  富田望生  
山崎紘菜  下川恭平  玉置孝匡  石田ひかり  堤真一 ほか

2021年8月20日(金) 1:00pm オーチャードホール 1階2列(最前列)センター
(上演時間: 2時間50分/休憩 20分)



物語の舞台は1908年のロンドン。
ダーリング家は、ウェンディ(黒木華)と弟たち・・・ジョン(平埜生成)、マイケル(前原滉)、そして体の弱いトム(下川恭平)が子供部屋で戦争ごっこをして楽しく遊び、両親のダーリング夫妻(堤真一、石田ひかり)が温かく見守る幸せな家族でした。ところがトムが高熱を出し、皆が寝静まった夜に子供部屋の窓からピーター(中島裕翔)がやってきてトムを連れ去ってしまいます。
それから1年後、夫妻の仲もギスギスしたダーリング家の子供部屋に再びピーターパンが現れます。ウェンディはジョンとマイケルを叩き起こし、トムを探すためにピーターとともにネバーランドへと旅立つのでした・・・。


物語の流れはよく知られた「ピーターパン」そのもので、無邪気で楽しいことが大好きな少年、だけど子供だからこその身勝手さや残酷さも持っている、というピーターのイメージもそのまま。
ですが、以前観たブロードウェイミュージカル「ピーターパン」(ホリプロのアレです)が、子どもが観ても楽しいファミリーミュージカルだったのに対して、こちらはいささかビター。
「大人楽しめる」というより、「大人楽しめる」舞台という印象です。
ちなみに、ワタクシ、この作品、ずっとミュージカルだと勘違いしておりまして(会場もオーチャードホールだし)、観ている途中で「あ、ストプレ?!」と気づいた次第であります💦


最も強く印象に残ったのは、「女性の自立」という視点。
最初の子供部屋のシーンで弟たちの戦争ごっこにウェンデイが「私も入れて」というと「ダメ!女は戦争ごっこに入れないんだ」と拒否されるところに始まって、随所に当時の女性の立場を描写する言動があります。
そんな中、ウェンディが、ミセス・ダーリングが、そしてティンクがタイガー・リリーが、女の子は、女性は、こうあるべきという世界から飛び出し、もがきながらも自分を縛りつけていたものから解き放たれて前へ踏み出していく姿が描かれています。
「女の子だって負けないわ」と、ウェンディが反発するティンクを説得し、とタイガー・リリーと3人で力を合わせて海賊たちに立ち向かうシーンの鮮やかさ。
ラストのミセス・ダーリングが自分の仕事を見つけてきたと家族に語る場面もこの作品のテーマを象徴しているよう。

ただ、ラストは、何年も経って迎えに来たピーターに「ずっと待ってたけどもう大人になってしまったから一緒に行けない。飛び方も忘れたわ」とウェンディが告げるブロードウェイミュージカル版の切なさが好きでした。


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