2026年07月09日

冷静さと危うさと 『ハムレット』



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市川染五郎さんがお祖父様、お父様と三代にわたって演じる『ハムレット』。
デヴィッド・ルヴォーさんは「これは“現代版ハムレット”です」とおっしゃっていたそうですが、演出は舞台美術や音楽、衣装などはシャープでしたが、物語はオーソドックスで戯曲に忠実な印象でした。


『ハムレット』
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:デヴィッド・ルヴォー
翻訳:松岡和子
美術:乗峯雅寛   照明:吉枝康幸   衣装:前田文子   振付:尾上菊之丞
出演:市川染五郎  當真あみ  石川凌雅  横山賀三
吉田ウーロン太  竹森千人  梶原善  柚香光  石黒賢 ほか
ミュージシャン:Conductor/Keyboard 江草啓太  Drums 堀越彰  Percussion 渡辺庸介

2026年6月11日(木) 1:00pm SkyシアターMBS 1階C列センター
(上演時間: 3時間15分/休憩 20分)



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LEDモニターに映し出される波や亡霊。
カジュアルな現代の服装でサッカーボールを操るハムレット。
確かに現代的です。

一幕ラストのハムレットが入っていく白。
レアティーズとの決闘の場面でクロ―ディアスはじめ皆が出てくる時の赤。
フォーティンブラスが進軍して来る時の白。
・・・ホリゾントの鮮やかな色の変化も印象的でした。

“To be, or not to be〜”をハムレットが「生きてとどまるか消えてなくなるか、それが問題だ」と言っていて「あー 松岡和子さんの訳だ」と思うなどしました。


市川染五郎くんのハムレット
とても好きでした。
そういう演出なのか彼の演技プランなのか、いく分温度が低い、醒めたところのある知的なハムレットで、それがよくハマっていました。
父を殺され、母を奪われた怒りや悲しみを抱えながら、感情を爆発させるのではなく、冷静に頭で考え行動しているように見えて、それがかえって不穏で危うさにもなっていて、知性と狂気が同居したようなハムレットでした。
レアティーズとの決闘は身体能力の高さを存分に発揮(負けじと応じる石川凌雅くんレアティーズもすばらしい)。
口跡よく台詞がよく届きますが、低い声が時折驚くほど白鸚さんに似ていてハッとしました。

柚香光さんは私がこれまで数々観てきた中で一番若いガートルードでしたが、それがより彼女の悲しみを深めているように見えました・
若くして先王と結婚してハムレットを産んで、夫が死んで、自分はまだ若く、他に採るべき道は考えられなかったような・・・。
ドレスよく似合って立ち姿もとても綺麗。
あと、ガートルードのお部屋の場面で、部屋着のガウンをバッサーとするたびにふぁ〜といい匂いしました←

當真あみちゃんオフィーリアはとても儚く、狂気の演技も拵えもとても痛々しかったので、カーテンコールでは元のかわいいオフィーリアで出てきて何だかほっとしました。
石黒賢さんのクローディアスは傲慢ではあるけれども自分なりの正義を持った人物で単なる悪役という訳ではないという解釈に感じられました。


カーテンコールでひとり舞台の真ん中に立ち、笑顔を浮かべて客席全員に向かって両手で投げキッスする染五郎くんに「いや、キミね・・・」と何だか訳のわからん感情が😂



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衣装が展示されていましたが、キービジュアルのみで舞台では着用されないのね



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染五郎くんのストプレは今後も観ていきたい・・・けれども歌舞伎もがんばっていただきたい のごくらく地獄度 (total 2546 vs 2554 )


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2026年07月05日

求めた先に掴んだもの 『リチャード三世』


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シェイクスピア×森新太郎×吉田羊によるPARCO劇場シリーズ。
『ジュリアス・シーザー』(2021年)『ハムレットQ1』(2024年)と続いて第三弾です。


パルコ・プロデュース2026
『リチャード三世』
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:森 新太郎
美術:伊藤雅子   照明:佐藤 啓   衣装:西原梨恵
出演:吉田 羊  愛希れいか  中越典子  
赤澤遼太郎  増子倭文江  浅野雅博  星 智也  清田智彦
篠井英介  渡辺いっけい

2026年6月7日(日) 1:00pm 森ノ宮ピロティホール B列下手
(上演時間: 3時間/休憩 20分)



上下が切り取られたフレームのような高さのある舞台に、下手からまず杖が現れ、その杖をつく脚が現れ、身体歪めて歩く吉田羊さんリチャードが現れた瞬間からグッと引き込まれました。
白いジャケット 黒パンツというシンプルな衣装。
特に声をつくっている訳でもないのに紛れもなくグロスター公リチャード。
松岡和子さんの訳でモノローグも耳なじみよかったです。

リチャードと愛希れいかさんアンの台詞の応酬の凄まじさ。
ポロポロ涙流すアン。肉眼でも見えるくらい涙が飛び散っていました。
愛希さん アン亡き後は主にラトクリフ役だったのですが、黒いサングラスにロングコートで超クール。
「そうだ ちゃぴちゃん最初は男役だったんだ」と思い出すなどしました。

この戯曲のキモはマーガレットだと思っているのですが、キャストあまり把握していなくて「マーガレット誰だろう」と思いながら観ていたら、篠井英介さん登場して「あーっ!」と心の声出ましたよね。
めちゃマーガレット。
これまで観てきた数々のマーガレットの中でもとりわけ好きでした。
かと思えば、やんちゃなヨーク王子の声だったり(今回、エドワードとヨークという幼い二人の王子はマリオネットでした)。
篠井さんてばほんと自在だな。

その王子たちをリチャードに殺されたエリザベスを演じた中越典子さんが、リチャードを討つリッチモンドを演じるあたり、いかにも森新太郎さんらしいキャスティングだと思いました。
リッチモンドの手で最期を迎えるリチャード。
一旦降りた幕が再び上がって、赤いジャケット着たリッチモンドが客席に背を向けて立っている・・・と思ったらパッと服と鬘脱ぎ捨てたら中越さんではなく吉田羊さんという演出、鮮やかでした。



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カーテンコールラスト、捌け際にリチャードのポーズでお辞儀する𠮷田羊さん チャーミングでした のごくらく度 (total 2545 vs 2553 )


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2026年07月04日

より心に迫る『帰還不能点』


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劇団チョコレートケーキ 
『帰還不能点』
作:古川 健
演出:日澤雄介
舞台美術:長田佳代子   照明:松本大介   衣装:藤田 友
出演: 岡本 篤  浅井伸治  青木柳葉魚  東谷英人  粟野史浩
伊藤白馬  今里 真  小川哲也  加藤広祐  黒沢あすか 
声:村上誠基        

2026年6月28日(日) 2:00pm 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール 1階A列センター
(上演時間: 2時間10分)




1940年から45年まで実在した総力戦研究所。
対米戦必敗を予測していたとされるそのメンバーが、仲間の死をきっかけに終戦から5年後に集まって旧交を温めつつ、”あの時”を振り返り語り合う物語。

2021年の初演を観ていて(こちら)、5年ぶりでした。

まずは、劇チョコの公演が兵芸で観られることが感慨深いです。
さらに、初演を観た伊丹のAI・HALLは今はなく・・・。


初演観た時もとても感銘を受けた作品ですが、今回より深く心にドンと響きました。
戦争に突き進んでしまう様々な状況が、今の日本と重なるからかもしれません。

「私達の『これから』の為には『今まで』を知り、その記憶を教訓として継承していくことは本当に重要なことだと思います。私達はどうしたって物事を忘れる生き物です。だからこそ、忘れちゃいけないことが存在することを知ること。そしてそのことに警鐘を鳴らし続けることが必要なのではないでしょうか?」
・・・作者の古川健さんが配布されたリーフレットに書かれているこの言葉の重み。


内容ももちろんのことながら、演劇作品としての秀逸さを改めて感じました。

「総力戦研究所」を描いてはいますが、リアルタイムではなく、そこに在籍した人々が戦後に振り返るという形。
だから、彼らも「敗戦」という結果を知っていて、私たち観客と同じ視点になっています。
第二次世界大戦開戦がメインテーマとなっていますが、そこに至る、対中関係(国民政府との和平交渉決裂)、日独伊三国同盟とそこにソ連を加えようとした当初の目論み、独ソ不可侵条約とその破綻、そして南部仏印進駐といった当時の日本を取り巻く状況が登場人物によって語られ描かれ、あの時こちらを選んでいれば、あの時引き返していたら、と「帰還不能点」に至るまでの経緯がリアルに感じられる展開。
居酒屋での過去の思い出語りの中で、登場人物が入れ替わりながら演じていくということで、ずっと”劇中劇”を観ている趣き。


そして初演と同じところでまた泣くなど。

物語のラスト。
「もう二度と、知らなかったことにして見過ごしたくない」という岡田一郎の魂の叫びのよう悔恨の念に促され、最後にもう一度「模擬内閣」を再現する9人。
「対米戦は不可」と全員一致で。

これが戦後ではなく、模擬内閣でもなく、昭和16年(1941年)当時の、内閣総理大臣 近衛文麿、外務大臣 松岡洋右、陸軍大臣 東條英機らが率いる本当の内閣で、彼らが導き出す結論がこうだったら、あの不毛な戦争は起こらなかったんだと思うと涙がどっとあふれてきたのでした。




劇団チョコレートケーキ 関西ではなかなか観る機会がないのが残念 のごくらく地獄度 (total 2544 vs 2552 )


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2026年07月02日

中華街ぶらり


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太一君FCイベントまでに少し時間がありましたので、中華街ぶらぶら&早めの夕食。



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中華街行くの100年ぶりぐらいで、お店も全然わからないし、日曜日でにぎわっていましたが、観光スポットで写真撮っているのは私ぐらいなもので絵に描いたようなおのぼりさん状態(≧▽≦)



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1人でも入りやすそうと適当に入ったお店(大新園さん)の青ザーサイ葱塩和えがバリ旨でした。
ビールに合う〜🍺


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渋谷から東急東横線で元町・中華街駅で降りて中華街散策。
再度みなとみらい線に乗ってみなとみらい駅で降りてランドマークタワーへ。
帰りは桜木町駅からJR乗車。
「そうかぁ ここがずんちゃん(桜木みなとさん)の芸名由来の場所かぁ」と感慨深かったです←


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今度はちゃんとリサーチして中華街再チャレンジしたい・・・いつ行くかわからないけど のごくらく地獄度 (total 2543 vs 2551 )



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2026年07月01日

初参加 『早乙女太一 FAN CLUB EVENT』


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『BOOP! The Musical』 東京千穐楽を盛大にお祝いした後は横浜に移動してこちらへ。


TAICHI SAOTOME FAN CLUB EVENT『URAAKASHI』
2026年6月21日(日) 6:30pm 横浜ランドマークホール
(開催時間: 1時間30分)



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長らくFC会員やっていますがファンミに参加するのは初めてでした。
発表された時にはすでに予定が入っていたり、わざわざこれだけのために東京行くのもなぁと考えたり。


『URAAKASHI』というタイトル通り、今年上演された劇団朱雀の公演『OMIAKASHI』(こちら)の裏話というか、とっておき話のトークショー。
MCは『OMIAKASHI』にも出演されていた久保田創さん。
お2人とも和服で登場です。


質問コーナーに始まって(会場からの質問、『最近ハマっていることは?』的なミーハーものではなく、作品の内容など突っ込んだものばかりで、近ごろの若いお嬢さんたちほんとすばらしい。久保田さんも「しっかりした質問でしたね」とおっしゃっていました)、公演のお気に入り場面映像や共演者のビデオ出演、といろいろ楽しかったのですが、白眉は、

太一くんが振付けて鈴花奈々さんと早乙女友貴くんが踊った「ズンドコ天国Part2」を太一くんひとりで踊ってくれたこと。
しかもバックに公演の映像流しながら。

「もうだいぶ忘れた」と言いながら瞬時に男と女を踊り分ける太一くん。
もちろん素踊りなのだけど、婀娜な芸者さんの姿が見えるようでした。
いいもの見せていただきましたわ。

それから、友貴くんのVTR映像見て、久保田さんが「この服見覚えある?」と言ったら、「自分があげたものだからそりゃ覚えてるよ」とぶっきらぼうに答える太一くん。
公演中に誕生日を迎えた友貴くんに太一くんがプレゼントしたお洋服だった模様です。
わざわざその服を着て出演する友貴くんも、それと知って照れ隠しにぶっきらぼうに答える太一くんもカワイイ。兄弟💕



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ツーショット撮影付きチケットはハズレたけど~ のごくらく地獄度 (total 2542 vs 2550 )



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2026年06月28日

六月大歌舞伎 夜の部


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南北の戯曲の中でも『盟三五大切』は大好きな一つで、AプロBプロある中、できれば勘九郎さん初役の源五兵衛を観たいと思っていたのですが、行けるのは土曜日の夜だけ・・・でしたがうまくAプロの日でした。


六月大歌舞伎 夜の部
2026年6月20日(土) 4:30pm 歌舞伎座 1階7列センター



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一、華舞於河賑(はながまうおがわのにぎわい)
出演:中村歌六  中村萬壽  中村又五郎  中村錦之助  中村獅童
中村時蔵  中村歌昇  中村萬太郎  中村種之助  中村米吉  中村隼人
中村梅枝  中村種太郎  中村秀乃介  中村陽喜  中村夏幹  小川加奈絵
尾上辰之助  尾上松緑  中村梅玉
(上演時間: 23分



旧暦の8月に芸者や太鼓持ちが仮装をし、評判の歌舞伎舞踊などを真似ながら練り歩いた「俄(仁和賀)」という吉原の行事にちなんだ、鳶頭や芸者連中が舞う粋でいなせな長唄舞踊。

“おがわのにぎわい”と外題にある通り、梅玉さんと松緑さん、辰之助さんを除けば出演者ほぼ小川家。
お子たちも勢揃いで華やか壮観。

時蔵さんの芸者が立ち姿からちょっと首を傾ける所作からとても綺麗で艶っぽくて、見とれました。
その時蔵さんと松緑さん鳶頭の連れ舞がすばらしくて、もっと長く観ていたかったです。

辰之助さんの芸者も綺麗でした。
先月の襲名披露興行に行けなかったのでこれが my first 辰之助。
改めまして、三代目尾上辰之助ご襲名 おめでとうございます。

私の席の周りには小川家のお子たちのご学友と思しきお子様がちらほら。
みんなお行儀よく楽しそうにご覧になっていましたが、この後の演目どーするのこれ、と余計な心配するなどしました。



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二、通し狂言 盟三五大切
序幕  佃沖新地鼻の場   深川大和町の場
二幕目 二軒茶屋の場    五人切の場  
大詰   四谷鬼横町の場   愛染院門前の場
作:四世鶴屋南北
補綴・演出:郡司正勝   演出:織田紘二
出演:中村勘九郎  尾上松也  中村七之助
中村歌昇  坂東巳之助  坂東新悟  中村種之助
澤村精四郎  中村吉之丞  澤村宗之助  上村吉弥
坂東亀蔵  坂東彦三郎  河原崎権十郎  中村又五郎 ほか
(上演時間: 3時間25分/幕間 35分)



浪人の薩摩源五兵衛(勘九郎)は、芸者の小万(七之助)に入れ込んでいますが、小万には笹野屋三五郎(松也)という夫がいます。
源五兵衛は実は塩冶家の浪士・不破数右衛門で、伯父・富森助右衛門(又五郎)が討入りのために調達した百両を三五郎の罠により騙し取られてしまいます。自分が騙されたと知った源五兵衛は、その晩、三五郎の仲間5人を惨殺。三五郎と小万はなんとか難を逃れますが・・・。


勘九郎さんと松也さんが、源五兵衛と三五郎を役替わりで演じます。
この日はAプロ。勘九郎さん源五兵衛でした。
両方観た友人に後で聞いたところ、AプロBプロで演出も違っていたのだとか。


冒頭に書いたとおり、『盟三五大切』は好きな演目でこれまで、仁左衛門さん、幸四郎さん、橋之助(現 芝翫)さん<コクーン歌舞伎>と源五兵衛を観てきました。

初日から怖いコワイという声が相次いだ勘九郎さんの源五兵衛。
評判通り、五人切も四谷鬼横町もすっごく怖かったのですが、同時に深い哀しみも感じました・・・哀しみというより絶望かな。
この源五兵衛は、何というか、とても硬質な印象を受けました。
あまり感情の起伏が表面に出ないので、言葉を選ばずに言えば五人切の場面などは狂気というより殺人マシーンのような感じ。
「五大力」だったはずの小万の腕の彫り物が「三五大切」になっていることを知った時の憤怒・・・スイッチが入ってしまった瞬間が見えるようでした。


「四谷鬼横町」は源五兵衛の登場から震えるくらい怖かったです。
小万、逃げて!と叫びたいくらいでした。
小万の手を持って刀身を握らせ、自分の手を重ねてツーッと引くところなんて、まるでワタシ自身の手が切られているように背中に悪寒が走って、きっとすごく顔を歪めて観ていたと思います、ワタシ。
小万の体から迸り出た真っ赤な返り血を浴び、それでも表情を崩さない源五兵衛の顔面の血を本水の雨が流していく様は美しさを通り越して凄絶。
雨の中破れ傘をさして、懐に抱いた小万の首を、まるで大切な宝物のように頬を寄せる源五兵衛。
この時、懐にふっと表情が緩んで、ただ一度”人としての源五兵衛を見た気がしました。


七之助さんの小万はいかにもニンでもう手の内のお役という感じ。
粋で色っぽくて、源五兵衛でなくてもコロリと騙されるというものです。
殺される時に見せる母としての情愛も切ない。
勘九郎さんはもちろん、松也さんとも同世代で共演多数なので三人三様、遠慮なくお芝居している感じがよき。
あと、あの綺麗な海老ぞり含めて、殺され方うまいですよね←

松也さんの三五郎もとてもよかったです。
親の主である不破数右衛門のために女房を餌に人を騙してでも手に入れようとした百両が、源五兵衛実は数右衛門を殺人鬼にしてしまう皮肉。そしてそれを詫びて腹を切る三五郎。

誠実で主思いで、最後まで源五兵衛をかばって自らお縄を受ける歌昇さんの八右衛門が切ない。

沢山の人が死に、その犠牲の上に何食わぬ顔?で主君の仇討ちに加わって“義士”と崇められることへの、あるいは、その忠義という名の仇討ちそのものが、恨みによるものと何ら変わることはない“殺人”であるという、鶴屋南北のシニカルな視線も見え隠れする物語。


鶴屋南北と言えば、去年の今ごろは「世話になったな、南北先生」という出門様の言葉を3日に空けず涙まじりに聴いていたなぁと思い出したり
(そこ?(//∇//))



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ポストカードも買ったわぁ



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このポスター見てるとやっぱりBプロも観たくなりますよね のごくらく地獄度 (total 2541 vs 2549 )



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2026年06月27日

大阪行くでー!! 『BOOP! The Musical』 東京千穐楽


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この前 初日を観たばかりと思っていたらもう千穐楽。
初日以降、毎日インスタグラムやXで、出演者の方たちの楽しそうなご様子や、ご覧になった皆さまの熱い感想を読んで、早くまた観たーいと待ち望んでいました。


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『BOOP! The Musical』
脚本:ボブ・マーティン
音楽:デイヴィッド・フォスター
作詞:スーザン・バーケンヘッド
出演:礼真琴  松下優也/水江建太(Wキャスト)  鈴木瑛美子/藤森蓮華(Wキャスト)
渡辺大輔/中河内雅貴(Wキャスト)  まりゑ  青柳塁斗  
大澄賢也 / 東山義久(Wキャスト)  柚希礼音 ほか
パジー(パペット操者):JIJO  阿多田まる

2026年6月20日(土) 12:00pm 東急シアターオーブ 3階2列上手/
6月21日(日) 12:00pm 1階5列下手
(上演時間: 2時間40分/休憩 25分)



初日・2日目の感想はこちら


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23日ぶりの『 BOOP!』
最初から完成度高い舞台でしたが、公演を重ねて作品全体の深まりはもちろん、1人ひとりが物語の中でよりイキイキと躍動していて、千穐楽は最初からずっと涙目で観ていました。
リミッター外した歌唱でアレンジも入れてくる・・・そうそう、礼真琴の千穐楽はこれよ!と心でつぶやきながら。
Something To Shout About はトリハダもので、ショーストップになりそうなくらい拍手が鳴りやまなかったです。

そして松下優也さんドウェインと礼さんベティ。
2人の互いへの思いがとても繊細で、でも情感たっぷりで、切なくて、ラブストーリー感もより高まった印象です。

そんな2人の関係性がそのまま表れたようなラストカーテンコールは多幸感に満ちていて、ヒューヒュー大盛り上がり。



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ということで、ここからは千穐楽フィナーレ&カーテンコールの模様を。


まずは礼真琴さんのご挨拶。
「皆様からの熱い声援で完走することができました。本当にありがとうございました。」と客席への感謝とともに「この裏に、公演を毎日盛り上げてくれたバンドの皆さんがいます。Whooo~!!」と後ろを向いて拳を突き上げてバンドの皆様を紹介。

そして、「ご挨拶はグランピーにお願いしたいと思います」と、東山義久さんに。
中河内さん「え〜、私?ここはレイモンドくんとかどう?」と中河内雅貴さんに振ってみるものの固辞されて中河内さんご挨拶。
「公演は大阪、博多と続きますので、『BOOP The Musical』に、そして、こっちゃん演じるベティに何度でも恋をしにいらしてください。」
そして、「最後に大きな声と大きな拍手で締めましょう!」とイチ、ニィ、サン!と掛け声(開演アナウンスのオマージュですね)。
「パジーどうだった?」というのもそのまま。
パジー: ウワン!
「まだまだだって〜⁉」ということでもう一度。
後ろに並ぶキャストさんたちにも「君たちも笑っていないで一緒にやるんだよ!」と。
「次は大阪というリアルな世界にいきます」

全員で「ありがとうございました!!」


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カーテンコールは全員登場。
礼さん「本当に素晴らしい皆様とこの舞台ができて幸せです。
昨日千穐楽を迎えたメンバーと、お稽古初日から私たちと一緒に盛り上げてくださっているスイングの皆さんです。」と紹介された皆さま登場。
「いつも盛り上げていただいて、この公演の守護神のような存在です。」と礼さん。
「守護神」という言葉に反応するキャストさんや客席
「え⁉何⁉ 私、変なこと言った⁇」と素の声と表情で言う礼さんに周りのキャストさんも会場も爆笑。
柚希さんが「そんなことない、そんなことない」とおっしゃってくださっていたの優しかったな。
東山さんは「素になっとる。戻ってきて」とおっしゃっていました。
礼さん ベティちゃんに戻って、「大阪と博多もこのメンバーで頑張りますのでついてきてください!」
捌ける時、「こっち?」と階段の方を目指す松下さんに礼さんが「こっちよ」と下手袖を指差していてかわいかったです。


ダブルカーテンコールは松下優也さんにエスコートされて礼さんとお二人で登場。
礼さんが「どうぞ」と松下さんを促す。

松下さん 「ドウェイン役の松下優也です。盛り上がってますか〜!」
さらには「楽しかったです~~~!!」と大音量でまるでライブ会場のノリ。
「彼女、凄くないですか?・・・皆さんもうご存知でしょうけど」
と礼さんを讃えて両手ヒラヒラ。
いやいやいやとばかりに恐縮して否定するのは礼さんあるある。
何だか二人ともくるくる回っているのですが(≧▽≦)
ここからの松下さんはすっかり関西弁イントネーション。

「こんな素晴らしいこっちゃんのそばにドウェインとして立てて幸せです」と松下さんが言えば
「こちらこそです〜」と深々とお辞儀する礼さん。
いやほんとに、この二人で本当によかったと惜しみない拍手を贈る客席。

「こっちゃんと、オケやスタッフの皆さんと全ての方がいたから、日本初の『BOOP The Musical』が素晴らしい作品になりました。そして、観劇してくださる皆さん・・」
「そう皆さん!」と客席に目線を送る礼さん。
「皆さんが応援してくださるから駆け抜けられました。皆さんからいただいた応援を大阪、博多へとつないでいきます。本当にありがとうございました。」と二人でお辞儀。

下手へ捌けながら、礼さんに「いいの?話さなくて?」みたいなことを聞く松下さん。
礼さんは「うん、いいの。締まった!」みたいな感じ。
そして捌け際に、「大阪行くでーー!!」とオトコマエな礼さんいただきました。



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千穐楽なのでフォトスポットに並んで撮ったさ~



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こちらは終演後オーブから見た渋谷スクランブル交差点。
W杯チュニジア戦勝利を祝う歓喜の声が聞こえてきそうでした。






大阪で待ってるでー!のごくらく度 (total 2540 vs 2548 )




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2026年06月21日

モリモリ東京横浜 2days


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この週末は東京へ。
・・・というより△△へ、というパターンが多いのですが、今回は久しぶりにモリモリ。

6月20日(土) 朝のフライトで伊丹✈羽田。

今回はANA利用。
このところ悪名高いのにビビって、24時間前きっかりにwebチェックインしました。
特に何も問題なく羽田到着。
ホテルに一旦荷物を預けて

12:00 東急シアターオーブ 『BOOP! The Musical』

ホテルに戻ってチェックイン&お部屋で一瞬休憩。

16:30 歌舞伎座 『六月大歌舞伎』夜の部 

終演後はそのまま高輪のお友だちのお宅へ。
先に集まっていた皆さまと合流してホムパ。
お友だち手づくりのローストビーフやご実家から届いたさくらんぼなど美味しいお料理とワインをいただき終始笑いの絶えない楽しい時間を過ごしました♪
同じホテルに泊まっていた西のお友だちと一緒にタクシーでホテルへ午前様帰館。


6月21日(日) チェックアウトしてホテル近くで朝食。

12:00 東急シアターオーブ 『BOOP! The Musical』千穐楽(盛り上がりました→レポは後日)

渋谷から東急東横線(多分生まれて初めて乗ったと思われる)で横浜へ。
中華街で散歩がてら遅めの昼食兼早めの夕食。
中華街に行ったの100年ぶりぐらいで、お店たくさんあり過ぎてconfuse (≧▽≦)

元町・中華街駅からみなとみらい線でみなとみらい駅へ移動。

18:30 横浜ランドマークホール 『早乙女太一 FAN CLUB EVENT "URAAKASHI"』

ランドマークタワーももちろんホールも初めての場所でキョロキョロ👀

終演後、桜木町駅から新横浜へ。
「ほほぅ ここが桜木みなとさんの芸名の由来の駅か」などど思いつつ。
新横浜から新幹線に乗車して無事帰阪いたしました。


冒頭の画像は飛行機の窓から見た空。
大阪を出発した時も東京着いても雨でしたが、空の上はずっとこんな感じ。
もこふわの雲が墨絵のようでした。



久しぶりの2daysフル 楽しかったけれどちょっぴり疲れて帰りの新幹線爆睡です のごくらく地獄度 (total 2539 vs 2548 )



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2026年06月16日

100年紡ぐ夢のつづき☆宝塚ホテル


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宝塚ホテルは今年創業100周年。
館内では100周年記念の展示が開催されているということで、先日観劇帰りにお祝いに行ってきました。


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2020年5月に今の場所に移転開業する前は宝塚南口にあった宝塚ホテル。
旧タカホの頃から思い出がいっぱい。
あのクラシカルでレトロな雰囲気も大好きでした。
お茶会やディナーショーはもちろん、普段のお茶やお食事も、大学の謝恩会もお友だちの結婚披露宴もタカホ。
100周年 本当におめでとうございます🎉



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タカホで開催されたDSやミュサロのミニポスターがズラリと展示されていて見入ってしまいました



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礼さん 跳んでるなぁ。



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ジェンヌさんたちのお祝いメッセージはこれからまた増えるのかな?




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宝塚ホテルのコンセプトは「夢のつづき」
次の100年、200年に向かってまた夢を紡いでくださるのでしょう。



次の100年どころが50年先でももう私はいないけど~ のごくらく地獄度 (total 2538 vs 2547 )



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