2022年01月23日

「壽初春大歌舞伎」 第二部


kabukiza20220118.jpeg


続いて第二部。
こちらは最初から観る予定に組み込んでいました。

後援会でチケットをお願いしたのですが、1列ど真ん中。
コロナ禍による公演中止からの再開以降、歌舞伎座はずっと1列目は空席の配席で、この初春大歌舞伎から1列目が再開しました。
「歌舞伎座の1列ってこんなに舞台近かったんだ」と改めて感じました。


「壽初春大歌舞伎」 第二部
2022年1月18日(火) 2:30pm 歌舞伎座 1階1列センター


一、春の寿  三番叟/萬歳
出演:〈三番叟〉 中村梅玉  中村芝翫  中村魁春
   〈萬歳〉  中村又五郎  中村鴈治郎
   (上演時間: 28分)



新年を寿ぐ祝祭的で華やかな舞踊二題。

梅玉さんの翁、魁春さんの千歳、芝翫さんの三番叟という顔合せの「三番叟」。
凛として格調高く、観ているこちらも背筋が伸びるよう。
特に梅玉さんの翁はせり上がりの登場から端正で気品があって、新年にあたって何だかとてもありがたいものを見せていただいている気持ちになりました。
魁春さんをこんなに近くで観るのは多分初めてで、千歳なさる時もやっぱり目のまわりは赤いのね、と妙な感心したり(^^ゞ
芝翫さんの三番叟も風格があって大きくゆったり。
五穀豊穣もだけど特に天下泰平お願いしまっせ、と心の中で唱えながら拝見しました。


又五郎さんの萬歳と鴈治郎さんの才造で「萬歳」
こちらは人々に福を招く舞踊だとか。
キレのいい舞踊を楽しませていただきましたが、又五郎さんがとても痩せていらしたのに驚いて、そういえば去年、そんなツイートをいくつも見かけたことを思い出しました。あれから数ヵ月経ちますのでご体調とかではなさそうなのは何よりです。



kabukiza20222.jpeg

1月の歌舞伎座はお正月飾りも華やか



二、新玉の笑いで寿ぐ 艪清の夢(ろせいのゆめ)
邯鄲枕物語
作: 三世桜田治助
演出: 山田庄一
出演: 松本幸四郎  中村錦之助  片岡孝太郎  中村壱太郎
大谷廣太郎  中村吉之丞  澤村宗之助  中村松江  
市川高麗蔵  大谷友右衛門  中村歌六 ほか
(上演時間: 1時間21分)



物語:艪屋の清吉(幸四郎)とおちょう(孝太郎)夫婦は、借金を抱えて上野池の端へ引っ越してきます。事情を聞いた家主の六右衛門(歌六)が、女房を使って侍から金を巻き上げることを企み、そこへやって来た横島伴蔵(錦之助)をまんまと騙します。伴蔵が残していった荷物を枕にひと眠りした清吉は夢の中で・・・。


澤村宗十郎さんが1993年の「宗十郎の会」で上演されたものを幸四郎さんがご覧になって「こういう芝居がやりたい」と2014年に明治座で本興行としては1905(明治38)年以来110年ぶりの復活上演だったそうです。
私はその公演を観ていなくて今回初見でした。

夢の中のお話なので、物語としては荒唐無稽というかファンタジーというか。

良いことも悪いことも一瞬 という中国の故事「邯鄲(かんたん)の枕」。
栄華を極める夢から覚め、人生のはかなさを悟る中国の故事をベースにしているそうです。
現実世界では借金取りに追われてお金に窮している清吉が、夢の世界では、豪商 鶴の池善右衛門(歌六)から一万両のお金を使い切るよう言われて「そんなこと容易い」と安請け合いしたものの、現実とあべこべに皆お金を置いていくような世界で、お金を使うのに苦労するという展開。どうにもお金を使えなくて道端に置いていこうとすると「捨金番」に取り締まられたりします。

その中で次々繰り出される歌舞伎作品のパロディ。
「仮名手本忠臣蔵」から「ごじゅうりょう~」の斧定九郎ならぬ盗賊唯九郎(錦之助)、「法界坊」や「鈴ヶ森」が出てきたり、壱太郎さんお臼と廣太郎さん杵造の「団子売」は清吉まじえて3人でビロ~ンと口にくわえたお餅を伸ばす餅屋だったり。

壱太郎さんが出てきた時、舞台が一瞬でぱっと華やいだのを感じて、「さすが壱くんやで。やっぱ華あるな」と声に出さずつぶやいた次第。
台詞も声よくはっきりくっきり。短い出番ながら鮮やかな印象を残していました。

極めつけは「廓文章」から「吉田屋」。
「吉田屋」と大きく書かれた表もそのままなら、花道から登場した清吉は編笠に紙衣。傾城梅ヶ枝(孝太郎)の華やかな拵えは夕霧そのもの。
幸四郎さんの「吉田屋」また観たくなりました。

アドリブも多々あった様子で、清吉が捨金番(吉之丞)との会話の中で「明日は休みか」なんて言ってました(翌日は歌舞伎座休演日)。

追い剥ぎではなく「追い剥がれ」の唯九郎の錦之助さんは花道の引っ込みは褌一丁の姿になってひげダンスやってらっしゃいました。これは錦之助さんご自身のアイデアだと幸四郎さんがブログで紹介されていました。下座音楽もちゃんとひげダンスで楽しい。


最後は夢から醒めた清吉が、枕にしていたものが、仕える主人のために探し求めていた聖徳太子の一軸だということがわかり、めでたしめでたしで幕。
舞台の上も笑顔、客席も皆笑顔で明るく打ち出されました。


「お客様には、このお芝居をお正月の歌舞伎座でやる勇気を買っていただきたいと思います!」とおっしゃっていた幸四郎さん。
はい。その勇気、買わせていただきました。



第一部で休演されていた役者さんたちも無事復帰されたようで、1月27日の千穐楽までつつがなく上演できることをお祈りしています のごくらく地獄度 (total 2258 vs 2257 )



posted by スキップ at 21:00| Comment(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする

2022年01月22日

「壽初春大歌舞伎」 第一部


hatsuharu2022.jpg


元々は東京国際フォーラムで宝塚歌劇雪組「ODYSSEY」を観る予定だったのですが、残念ながら公演中止となってしまい、それならば、陽喜くんの初お目見えを寿ぎましょう、と戻りのチケットを捕獲して歌舞伎座一部を観ることにしました。

「祝春元禄花見踊」に出演の中村虎之介さんが新型コロナウイルス感染症陽性、中村扇雀さん、中村七之助さん、中村橋之助さん、中村福之助さん、中村歌之助さんが濃厚接触者に該当するということで、「一條大蔵譚」は配役変更、「祝春元禄花見踊」は代役を立てず、演出を変更しての上演となりました。


「壽初春大歌舞伎」 第一部
2022年1月18日(火) 11:00am 歌舞伎座 1階6列センター


一、一條大蔵譚  檜垣・奥殿
出演: 中村勘九郎  中村獅童  中村歌女之丞  
中村京蔵  澤村國久  中村山左衛門 ほか
(上演時間: 1時間25分)



常盤御前: 扇雀   → 歌女之丞
お京:   七之助  → 京蔵
鳴瀬:   歌女之丞 → 國久

という配役でした。
七之助さんのお京が観られないのは残念でしたが、これはこれでめったに観られない貴重な座組だったな。


前回勘九郎さんの一條大蔵卿を観たのはいつだったかしら?と調べたら2012年3月の平成中村座。勘九郎さんの襲名披露興行でした(こちら)。
10年前か~と遠い目・・・。

相変わらず愛嬌たっぷりで可愛らしいことこの上ない大蔵卿。
表情がとても豊かで、まるで珍しいものを見るようにお京を見る目つきなんて、そのまま漫画に出てきそう。
カリカチュアライズされているのですが、決してやりすぎず、どこまでも品よくかわいい。
お決まりの床几に座ってのひとり遊びもゆらゆらゆったり。とても自然で、観客を笑わせようという感じではないのが好感。
中村屋さん伝統に華やかさも相まって、勘九郎さん大蔵卿が登場してからはもうずっと目が吸い寄せられっぱなしでした。


続きがあります
posted by スキップ at 16:21| Comment(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする

2022年01月19日

2022年遠征はじめ&初富士山🗻


fujisan20220118.jpeg


昨日は東京へ。
2022年に入って初めての上京で初遠征でした。

こんな状況でもあり少し悩みましたが、感染者数だけを見れば大阪も変わりない(というかむしろ東京より多い)ので、大阪にいても東京に行っても気をつけなければいけないのは同じ、と、気を引き締めつつ思い切って行ってきました。


当初は東京国際フォーラムで宝塚歌劇雪組「ODYSSEY」を観て、歌舞伎座 壽初春大歌舞伎第二部 → スパイラルホール「ミネオラ・ツインズ」という予定でしたが、楽しみにしていた「ODYSSEY」は中止になってしまい、その時点でフライトの変更はできない状況でしたので、それならばと、元々興味あった歌舞伎座第一部を追加して観ることにしました。
中村獅童さんのご子息 陽喜くんの初お目見え・・・すっごくかわいくて幸せに満ちていて、これはこれでアリだったなぁと。


画像は飛行機から見た今年最初の ”翼と富士山”
青空の下、相変わらず美しい姿で凛と立っている富士山に「今年もたくさん会えますように」と雲の上でご挨拶しました。



「ODYSSEY」と陽喜くんでプラマイゼロ? のごくらく地獄度 (total 2256 vs 2255 )

posted by スキップ at 13:55| Comment(1) | travel | 更新情報をチェックする

2022年01月17日

デミ煮込みハンバーグ @ボストン


boston1.jpeg


いつもお世話になっている整体院へ行く途中に昨年秋、この建物が出現して
「ボストンじゃん!」とオープンを楽しみにしていました。


ハンバーグレストラン ボストン  四天王寺店
大阪市天王寺区逢坂2-1-5 
tel :06-6779-7778


昭和町(阿倍野区)に本店があるボストンは大阪では有名なハンバーグレストラン。
私はこれまであべのハルカスのお店しか行ったことなくて、大阪に10店舗もあるなんて知りませんでした。
本店はもちろん、ハルカス店もランチタイムには行列ができることもしばしばの人気レストランです。



boston3.jpeg

いただいたのは  デミ煮込みハンバーグ 温玉トッピング



boston6.jpeg

こちらのメニューは基本的にハンバーグ単品なのですが、ランチタイムはすべてのハンバーグメニューに
スープ、ミニサラダ、そしてライスまたは胚芽パンがついてきます。



boston4.jpeg


boston2.jpeg

1階はカウンター席のみ
この階段を上がった2階にテーブル席があります。



boston5.jpeg

伝票がハンガーで吊るされるの、何だかかわいい



ボストンのハンバーグ大好きだけどおいしくてつい食べ過ぎてしまうのが玉にキズ のごくらく地獄度 (total 2255 vs 2254 )


posted by スキップ at 22:00| Comment(0) | グルメ | 更新情報をチェックする

2022年01月15日

サイレント・コメディへのオマージュ 「SLAPSTICKS」


slapsticks.JPG


ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの戯曲の中から選りすぐりの名作を才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創り上げる連続上演シリーズ KERA CROSS。
「フローズン・ビーチ」(2019年)「グッドバイ」(2020年)「カメレオンズ・リップ」(2021年)と続いて第四弾はロロの三浦直之さん演出で「SLAPSTICKS」。

1993年にナイロン100℃で初演された作品ですが、オダギリショーさんがビリーを演じた2003年版が鮮烈な印象。
中年期のビリーは山崎一さん、ロスコー・アーバックルは古田新太さん・・・今思い返しても豪華キャストだったなぁ。

タイトルの「SLAPSTICKS」は、この作品にも登場するマック・セネットが無声映画時代に作りあげたサイレント・コメディ・・ドタバタ喜劇というスタイルのこと。


KERA CROSS 第四弾 「SLAPSTICKS」
作: ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出: 三浦直之
音楽: 松本淳一   振付: 北尾 亘   美術: 中村友美
照明: 阿部典夫   衣裳: 神田百実   映像: 松澤延拓
出演: 木村達成  桜井玲香  小西遼生  壮 一帆  金田 哲
元木聖也  黒沢ともよ  マギー  亀島一徳  篠崎大悟  
島田桃子  望月綾乃  森本 華

2022年1月9日(日) 12:00pm サンケイホールブリーゼ 
1階B列(最前列)センター
(上演時間: 2時間55分/休憩 20分)



1939年のアメリカ。
ビリー・ハーロック(小西遼生)は、伝説のコメディアン ロスコー・アーバックル(金田 哲)の映画をリバイバル上映してもらおうと、配給会社に勤めるデニー(元木聖也)を説得していました。サイレント・コメディーなど過去の遺物と興味を示さないデニーに、1920年代のハリウッドでの思い出を熱く語り始めるビリー。
1920年 コメディアン志望のビリー(木村達成)は “喜劇の神様” マック・セネット(マギー)の撮影所に助監督として入社しました。
ある夜、フィルムの編集作業中だったビリーのところへ人気コメディ女優のメーベル・ノーマンド(壮 一帆)が現れます。どこか様子がおかしい彼女を庇うセネットに口止めされ預けられたコカインを誤って吸い込んでしまったビリーは、サイレント映画の伴奏ピアニストだった初恋の女性アリス・ターナー(桜井玲香)の夢を見ました。
一方、上昇志向の強い若手女優のヴァージニア・ラップ(黒沢ともよ)は、ホテルのロビーでアーバックルに声をかけたことがきっかけで彼の部屋で開かれるパーティに招待されますが、そこで事件が起こります・・・。


物語は1939年と1920年を行き来して展開しますが、メインはサイレント映画からトーキーへと転換期を迎えた1920年のハリウッド。
主だった登場人物は実在の人物で、アーバックルの事件やメーベル・ノーマンドのコカイン中毒、マック・セネットとの恋人関係なども史実のようです。
ケラさんの言を借りると「半分捏造の評伝劇とは言え、残り半分は実話」だそうです。

小学生の時にお父様とチャップリンの「モダンタイムス」を観て感激して「将来なりたいのは喜劇映画の監督」と卒業文集に書いたほど熱心なサイレント・コメディ・ファンというケラさんの、サイレント・コメディとそのつくり手へのオマージュともいえる作品。


続きがあります
posted by スキップ at 23:05| Comment(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする

2022年01月12日

60年の時を結ぶ物語 「彼女を笑う人がいても」


kanojowo.JPG


昭和35年6月17日 主要新聞7社が「暴力を排し 議会主義を守れ」と題して掲載した共同宣言。
物語の最初と最後にスクリーンに映し出されるこの共同宣言が、降りしきる雨のように津々と心にのしかかる舞台でした。


「彼女を笑う人がいても」
作: 瀬戸山美咲
演出: 栗山民也
美術: 松井るみ   照明: 服部基   
映像: 上田大樹   衣装: 前田文子
出演: 瀬戸康史  木下晴香  渡邊圭祐  近藤公園
阿岐之将一  魏涼子  吉見一豊  大鷹明良

2021年12月30日(木) 12:00pm 兵庫県立芸術文化センター 
阪急中ホール 1階C列(最前列) 上手
(上演時間: 1時間45分)



物語:東日本大震災後も故郷東北に帰れない避難家族の長期取材を続けてきた高木伊知哉(瀬戸康史)は、連載の中止と広告部門への不本意な異動を下命され、新聞記者を続けるべきか迷う中、タクシー運転手だった祖父高木吾郎(瀬戸康史二役)もかつて新聞記者だったことを知り、その取材ノートを読み返します。そこには、1960年安保闘争に加わった学生達の声、死亡した女子学生の真実を探る日々がつづられていました。60年以上の時を経て、2人の姿は重なっていきます・・・。


2021年の今と1960年安保闘争の時代。
暗転はなく、終始緊張感を失わずシームレスに2つの時代を行き来して展開する物語。
どちらの時代でも記者は報道の真実と正義を追求し続けますが、必ずしもその思いが結実する訳ではなく、それは60年前も今も少しも変わっていない現実が切ない。


冒頭、スクリーンにモノクロで映し出される建物を「国会議事堂かな?」と思いながら見ていて、その場所を無数の傘の群れが取り囲んでいることに気づきます。そこに重なる共同宣言のナレーション。

60年安保デモで東大生の樺美智子さんが亡くなったことはおぼろげに知っていました。
「彼女を笑う人がいても」というこの舞台のタイトルは、樺さんが高校時代に書いた「最後に」という詩の一節からとられたものだとか。
   誰かが私を笑っている
   向うでも こっちでも
   私をあざ笑っている
   でもかまわないさ
   私は自分の道を行く

この舞台に彼女は登場しません。高木吾郎の取材で浮かび上がる周りの人たちの言葉のみで語られます。


続きがあります
posted by スキップ at 18:58| Comment(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする

2022年01月09日

ご褒美ランチ @日本酒 青い林檎


aoiringo1.jpeg


日本酒と日本酒に合うおいしいお料理のお店が数量限定で提供されているランチ。
お店の前を通るたびに「食べてみたいな」と思っていたのですが、普段オフィスへはお弁当持参なのでなかなか機会がなく、2021年の仕事納めとなった12月28日、1年間よくがんばったご褒美に(これを自画自賛という)、行ってまいりました。


日本酒 青い林檎
大阪市中央区平野町4-2-8
tel: 06-4256-7733


大阪メトロ御堂筋線 淀屋橋駅から歩いて5分ぐらい。
大阪ガスビルの一つ南の筋にあります。


ランチタイムはこのメニューのみ

・特製バラちらしセット


aoiringo3.jpeg

特製バラちらし・茶碗蒸し・小鉢・お味噌汁・卵黄醤油漬け・漬物
がセットになっています。



aoiringo2.jpeg

ひと口サイズのトロ 鯛 イクラ サーモン 海老 鰻 などナド
宝石箱のように海鮮がザクザク入ったバラちらし
魚介類はとても新鮮でおいしく、刻んだネバネバオクラやうすいエンドウなどがいい仕事をしています。

まずはお醤油とわさびで
途中から卵黄醤油漬けをかけるとオドロキの味変です。

バラちらしがおいしいのはもちろん、茶碗蒸しや小鉢、お味噌汁といったサイドメニューもきちんと手をかけて丁寧につくられているのがうれしい。



aoiringo4.jpeg

私の目の前には”青い林檎”ならぬかわいい赤い林檎が



aoiringo9.jpeg



aoiringo5.jpeg

1階はカウンターのみ6席、2階はテーブル席になっていて、この日のランチは予約されていた方が続々いらしていました。




オフィスまわりのランチあれこれ食べた過ぎてコマル のごくらく地獄度 (total 2253 vs 2251 )


posted by スキップ at 23:27| Comment(0) | グルメ | 更新情報をチェックする

2022年01月08日

「THE BEE」 がいつまでも成立する世界


thebee.jpg


2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件に触発された野田秀樹さんが、ロンドンで現地演劇人とワークショップ壮を積み重ねて書き下ろし、2006年にロンドンで初演された英語戯曲。翌2007年、日本語版が東京で初演され、2012年の再演を経て、今回キャストを総入れ替えして9年ぶりの再々演となりました。

2012年の再演版で初めて観たのですが、あの時の衝撃は今も鮮やかに心に刻まれています。


NODA・MAP番外公演 「THE BEE」
原作: 筒井康隆~「毟りあい」より~
共同脚本: 野田秀樹 & Colin Teevan
日本語脚本・演出: 野田秀樹
美術: 堀尾幸男   照明: 服部基   映像: 奥秀太郎  
出演: 阿部サダヲ  長澤まさみ  河内大和  川平慈英

2021年12月24日(金) 6:30pm ナレッジシアター F列センター/
12月25日(土) 6:30pm I列上手
(上演時間: 70分)



2012年版の感想はこちら


物語: 妻子の待つ家に帰宅しようとしていたサラリーマンの井戸(阿部サダヲ)は、自宅の周りに警察の警戒線が張られ、無数のメディアが集まっていたことから、脱獄した殺人犯・小古呂(川平慈英)が妻子を人質に自宅に立て籠もっていることを知ります。小古呂が会いたがっている妻(長澤まさみ)に説得を頼みに行ったものの断られ、逆上した井戸はその妻と息子(川平慈英)を人質として逆襲に出ます・・・。



thebee4.jpeg thebee5.jpeg

舞台模型
幕間がなく、終演後だけロビーの端っこにひっそり飾られていたので気づかない人も多いようでした。2012年版ではこの模型と同じ茶色い紙でしたが、今回の舞台では真っ白の紙が使われていました。


70分という短さとはいえ、とても濃密で緊迫した時間の連続なので観終わった後はぐったり、しかも物語としてのあと味はかなり悪い・・・。
けれども、その演劇としてのチカラが圧倒的で私たちの心を捉えて放さない作品です。
一つにはそれが訴えるテーマで、もう一つは演劇的手法として。


暴力による報復からは暴力しか生まれないという「暴力の連鎖」というテーマの普遍性。
前回の上演から9年、初演から数えると15年経った今も、世界は、人類は、それをまだ繰り返し続けています。
今回のプログラムに掲載された内田洋一さんのインタビューで野田さんが最後に結んだ言葉
「この作品が今でも通用するということはつまり世界が不幸だということなんですよ・・・『THE BEE』がいつまでも成立してしまう。初演から15年経っても」が心に突き刺さります。


続きがあります
posted by スキップ at 23:06| Comment(2) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする

2022年01月05日

熱狂する大衆 「アルトゥロ・ウイの興隆」


arturoui.JPG


「ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描いた問題作」、原作はプレヒト、演出は白井晃さん、主役のアルトゥロを演じるのは草彅剛さん・・・昨年1月にKAATで初演された時にとても興味があったのですが、関西公演がなくて断念。
1年10ヵ月という短期のスパンで再演ですがうれしいことに京都公演があって、張り切って行ってまいりました。


「アルトゥロ・ウイの興隆」
作: ベルトルト・ブレヒト
演出: 白井晃
音楽・演奏: オーサカ=モノレール   振付: Ruu
美術: 二村周作  衣装: 伊藤佐智子  照明: 齋藤茂男  映像: 栗山聡之
出演: 草彅 剛  松尾 諭  渡部豪太  中山祐一朗  細見大輔  粟野史浩
関秀人  有川マコト  深沢敦  七瀬なつみ  春海四方  小川ゲン  古木将也 
ワタナベケイスケ  チョウヨンホ  林浩太郎  神保悟志  小林勝也  榎木孝明   
Nami Monroe  FUMI  suzuyaka

2021年12月23日(木) 12:00pm ロームシアター京都 メインホール 
1階12列センター  (上演時間: 3時間/休憩 20分)



二段になった高さのある舞台が組まれていて、上段にドラムセットなどの楽器が配置され、ここがバンドの定位置。
開演時間になると真っ赤なスーツに身を包んだオーサカ=モノレールのメンバーが現れて大音量で演奏し、ヴォーカルの中田亮さんが歌い始めます、ゲロッパを(James Brown の Sex Machine ね)。

「ギャングが暗躍するショー仕立ての音楽劇
というフライヤーに書かれた一節をすっかり見逃しており(休憩時間に見た)、いきなりガンガンのゲロッパで始まって、客席もノリノリで前の列の人なんて頭上で大きく手拍子しているし、まるでライブ会場のようなノリにビビる💦

舞台手前では美脚の女性ダンサー3人が踊り、役者さんたちが次々登場する中、「アルトゥロ・ウイ!」という中田亮さんの声で上段下手にマントを羽織ったアルトゥロ・ウイこと草彅剛さんが現れて、そのマントを脱ぎ捨て、赤いスーツで歌い踊り始めます。すっごい求心力とオーラに圧倒されながらも、「ずーっとこの調子かいな」と不安に思っていたところ、ちゃんとお芝居は始まりました。
とはいうものの、全編を通して James Brown の曲がリズムを刻み、バンドが演奏し、歌い、踊るという構成です。


物語の舞台は禁酒法時代の不況下のアメリカ・シカゴ。
アルトゥロ・ウイ(草彅剛)は、のし上がるチャンスを狙ってるギャングのボス。
不況でカリフラワーが売れ残り苦境に立つ八百屋組合のメンバーが、その穴埋めをすべく市から港湾工事代と称して金を引き出そうと画策し、自他ともに認める清廉潔白の長老市議会議員ドッグズバロー(榎木孝明)に海運会社の株を安価で融通して買収します。
その情報をつかんだアルトゥロはドッグズバローを強請り、買収事件のもみ消しと引き換えに政界への発言権を手に入れます。のし上がるためには恐喝も放火も殺人も、手段を選ばないアルトゥロ・ウイ。人々は彼のそんな裏の顔は知らないまま熱狂し支持していきます・・・。


続きがあります
posted by スキップ at 23:39| Comment(2) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする