2020年08月26日

図夢歌舞伎家話


zoomyawa1.JPG

6月から7月に配信された「図夢歌舞伎」のトークイベント。
7月25日に「図夢歌舞伎 忠臣蔵」の千穐楽(第五回)終演後に収録されたものだそうです。

幸四郎さんは冒頭のご挨拶で「もぬけのから って感じですね」とおっしゃったとおり、脱力してねむねむモード、染五郎くんはいつもと変わらずクール、そして猿弥さんはハイテンションでした。


図夢歌舞伎家話
出演: 松本幸四郎  市川猿弥  市川染五郎
進行: 戸部和久

2020年8月25日(火) 7:00pm Streaming+
(配信時間 72分)




全体的な印象としてはユルいというか(笑)、「終わった」という解放感からか幸四郎さんはフリーダムで(いつも通りか?)、それを猿弥さんがツッコんだりさらにボケたりしつつ、染五郎くんが戸部さんの質問に真摯に答える、という感じでした。
そんな中、印象に残ったことをいくつか。


■今年東京でする最初の歌舞伎
「これが配信される頃には八月(花形歌舞伎)始まっていますが、僕はこれが東京でする最初の歌舞伎になります」と幸四郎さん。
ああ、そうだったかぁと胸が苦しくなりました。
今年の初春は松竹座にご出演で、三月は歌舞伎座で無観客で収録された演目がありましたが、こんなに長い間東京(歌舞伎座)の舞台に立てなかったことは、少なくとも大人になってからはないのでなかったかしら。あんなに舞台が、歌舞伎がお好きな方なのに、どれほどの葛藤があったかと思うと切ない気持ちでいっぱいです。

その後、「その第一声が猿弥さんでいいのか、というのはありますが」というオチつき。
「そういえば、どうして僕がこの図夢歌舞伎に呼ばれたんですかね」という猿弥さんからのご質問には「口上人形の顔を見てたら猿弥さんに見えてきた」だそうです(笑)。

猿弥さんといえば、師匠(猿翁さん)の携帯電話の話、おもしろかったな。
暴露話ですが、「どうかこれを見ていませんように」とおっしゃっていましたので、書かない方がいいかなwww


■大道具さん、小道具さん、照明さん、衣装さん・・・
そもそもこの企画の始まりから・・・と戸部さんに振られた幸四郎さんが「歌舞伎をやるなら、大道具さん、小道具さん、照明さん、衣装さん・・・皆さんにも入っていただきたかった」とおっしゃったのを聞いて、幸四郎さんの心の底にはいつもそれがあるのだなぁと改めて思いました。
終わった直後のトークでも同じことをおっしゃっていました。ご自身が歌舞伎をやりたいのはもちろん、日ごろからご一緒に仕事をされているスタッフの方たちのこともいつも気遣っていらっしゃるお言葉には胸熱です。


■「拵えをする」にこだわった
「最初から拵えをすることにこだわっていらっしゃいましたよね」と戸部さん。
図夢歌舞伎全五回を通して拵えは皆さんすばらしかったです。
顔はもちろん、衣装も普段あんなに近くで観ることはありませんのでとてもありがたかったです。
幸四郎さん、早替りとは思えない完璧な拵えでしたね。


■美・サイレント
「サイレント」という言葉が出てきた時、「薬師丸ひろ子さん」と幸四郎さん。
そこで「カ・イ・カ・ン」と「セーラー服と機関銃」の薬師丸さんの真似をしつつ、「言葉が聞こえないのは山口百恵さんだよ」と乗りツッコミする猿弥さん。「美・サイレント」の百恵ちゃんの口パク真似ながら。
「そうだ、山口百恵さんだ」と幸四郎さん。
こんな感じのやり取りがトーク中何度もありました。

「吉幾三さんの台詞ばっかりの歌、あれ聴くと泣きそうになる」と幸四郎さんがおっしゃると
「けんけんがよく歌ってるよ。『とも子』ね」と言った具合。
幸四郎さんのあれこれをすべて拾ってくれる猿弥さんのフットワークさすがです。
こういうところも愛されキャラなんだろうなぁ。


■図夢歌舞伎の可能性
図夢歌舞伎 第四回で初世松本白鸚さんが「出演」されたことについて。
「家で観てとても感動しました」と染五郎くん。
「もちろん僕は会ったことも舞台を観たこともないですが、曾祖父の弁慶は大好きで映像で何回も観ていましたので、こうして由良之助を観ることができてうれしかった」と。

今回使われた映像は1976年上演時のもので、幸四郎さんもまだ3歳で初舞台前。
そんな奇跡のような”共演”ができるのも図夢歌舞伎ならでは。

「僕の子役のころといっくんが共演とか、いっくんも2歳ぐらいから(映像)あるから自分と共演もできる」と幸四郎さん。
「太刀持ちから全部幸四郎さんで『勧進帳』もできますよね」と戸部さん。
本当に、図夢歌舞伎の可能性は限りないです。
それも、幸四郎さん、戸部さんはじめスタッフの皆さまのアイデアや数々のテクニカルな工夫があり、それを形にしてきた役者さんたち、大道具さんはじめ皆さまの力の結集があってこそ。

歌舞伎の本興行とは別に図夢歌舞伎も続いていくような気配。
次回はどんな展開を見せていただけるのか、とても楽しみです。




図夢歌舞伎副音声つきアーカイブ配信もおもしろそうだけど夜は何かと忙しくてそんなに配信ばかり見ていられないのがつらみ のごくらく地獄度 (total 2136 vs 2138 )



posted by スキップ at 21:00
"図夢歌舞伎家話"へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。