2019年03月05日

45年の軌跡はキセキ 「ベルサイユのばら45」


image1 (2).jpg1974年 宝塚歌劇 月組公演で初演された「ベルサイユのばら」。
その45年の軌跡を辿るスペシャルステージ。
プログラムの上演記録を見ると1974年の月組から2014年の宙組まで16回上演されています(地方公演や別箱公演除く)。
しょっちゅうやっている印象でしたが意外と少ないのね。

それぞれの時代を彩ったスターが日替りで出演しますが、ワタシ的にはまず汀夏子さんありき。
本当はこれに麻実れいさんも加わった「1975年雪組」か「1970年代ALL」を観たかったのですが抽選に外れ、「1974年初演B」というこちらを拝見しました。


ベルサイユのばら45 ~45年の軌跡、そして未来へ~
池田理代子原作「ベルサイユのばら」より

監修: 植田紳爾
構成・演出: 谷 正純
音楽監督: 𠮷田優子
出演: 初風諄  榛名由梨  汀夏子  安奈淳  日向薫  杜けあき  
麻路さき  湖月わたる  彩輝なお  朝海ひかる  貴城けい  緒月遠麻/
汝鳥伶  華形ひかる ほか

2019年2月21日(木) 1:00pm 梅田芸術劇場メインホール 1階16列上手
(上演時間: 2時間30分/休憩 20分)


OGの他に専科から汝鳥伶さんと華形ひかるさんが出演されていましたが、司会進行は汝鳥伶さん。
なぜ選ばれたかというと、「1974年の初演に出ていて、それから何作も出て最多出演。『ベルサイユのばら』の生き字引のような存在」だからだそうです。
初演時の役は民衆の男で、その後、ジャルジェ将軍もブイエ将軍も、ルイ十六世もメルシー伯爵もやりました、ということで、「出世したのね」と初風諄さんにからかわれていました。


ACT 1
「『ベルサイユのばら』はこの方の歌声から始まりました」という汝鳥さんの紹介で
♪青きドナウの岸辺に~ 生まれた一粒のた~ね~
と初風諄さんが歌い始めた時には、現役時代と変わらないのびやかで綺麗な歌声にオドロキ。
さすがに声量や長くのばすところまでは現役時代のままとはいかないものの、45年の時を経てあの美しい歌声はキセキとしか言いようがありません。



ずいぶんたくましくなった(現役時代からたくましかったけど、また別の意味で)榛名由梨さんが「白ばらのひと」、逆にご病気から回復後とはいえ心配になるくらい痩せている安奈淳さんは「愛の巡礼」を歌う中、汀夏子さんは「ばらベルサイユ」。
外見や歌声はもちろん、歩き方や仕草、ちょっとキザるところとか指先のポーズまで昔のままで、「ああ、ジュンコさんだぁ」と泣きそうになりました。

日向薫さん、杜けあきさんの歌もありましたが、思い出トークは、初風・榛名・汀・安奈の4人で。
主に安奈淳さんが東京宝塚劇場公演中の「オスカルの衣装股裂き事件」について語ってくれたのですが、話す方も聞く方もゆったりとしたテンポでかなりユルユルのトークが展開されました   汗
「雪組は何かなかったの?」と榛名由梨さんから振られた汀夏子さんが、「私たちは花組から続けてだったので(安奈淳オスカル・榛名由梨アンドレ → 汀夏子オスカル・麻実れいアンドレ)、とにかくイメージこわしたらいけない、間違えたらいけないと必死で大きな失敗はありませんでした」とおっしゃっていたのが印象的でした。花組が爆発的な人気だったので続けて演じるのは相当なプレッシャーだったのでしょう。「まぁ、ブーツのヒールがとれたくらいのことですかね」ですってw

汝鳥伶さんが「陛下、そろそろお時間が・・」と初風さんに声をかけて次のコーナーへ。
ここからはダイジェストで衣装をつけて扮装しての登場です。
歌ばかりでなく、場面ごとに台詞もあってお芝居仕立てで、一幕はオスカル&アンドレ編。

「我が名はオスカル」から「わが祖国フランス」までをオスカル 朝海ひかるさん、アンドレ 貴城けいさん、アラン 緒月遠麻さんで。
ベルナール 華形ひかるさんで「愛する者のために」をはさんで、後半の橋からバスティーユをオスカル 彩輝なおさん、アンドレ 麻路さきさんで。

自分で「宝塚暗黒時代」と呼んでいる宝塚を観ていなかった時代があって、彩輝さん、麻路さんの舞台は観ていなくて新鮮でした。
朝海さんのオスカルは私が暗黒時代から目覚めた後だったので、ついこの間のような気がします。すっかり女優さんになった朝海さんですが、やっぱりオスカル似合うなぁ。♪あ~あ~ 我が名は~ オスカ~ル って最初に聴いたのが朝海さんでしたので、この曲は今でも朝海さんの声で脳内再生されます。

image2 (2).jpg



ACT 1
二部のダイジェストはフェルゼン&アントワネット編。
フェルゼン 湖月わたるさん、アントワネット 白羽ゆりさん、メルシー伯爵 汝鳥伶さん。
私がこの日のキャストを選んだ第二の理由は湖月わたるさんを観たかったから(他の日はほぼ和央ようかさん)。
湖月わたるさんで「駆けろペガサスの如く」を聴けて大満足でした。

それにしても湖月さん、白羽ゆりさんともに現役感ハンパない。
今すぐ大劇場に立てるんじゃない?という感じでした。

ダイジェストの短い時間で役になり切って演じ歌うジェンヌOGさんたちの力量に脱帽。
知っているシーン、歌える曲ばかりで、やっぱりベルばらってすごいなぁと改めて感じ入りました。


続いてフィナーレナンバー
フィナーレA: 緒月遠麻  貴城けい
フィナーレB(小雨降る径): 麻路さき  朝海ひかる
フィナーレC(薔薇のタンゴ): 彩輝なお ほか
フィナーレD(ボレロ): 湖月わたる  朝海ひかる

B Cとも女性(オスカル)ポジションでしたが、ダンサー 朝海ひかるさん健在でした。
ボレロの湖月わたるさんには、「このまま現役いけるじゃん」再び(笑)。

ここ、私観たくてチケット取れなかった「1975年雪組」か「1970年代ALL」では、汀夏子さんによる雪組初演フィナーレナンバー「情熱のルンバ(ジェミニ)」ベルサイユのばら45周年Ver.をやったと後で知って、ますます残念!


2013年 月組の「オスカルとアンドレ編」、雪組の「フェルゼン編」に各組トップスターが特出して散々観ましたし、その前にも「外伝」という名のスピンオフたくさんやっていて「もうベルばらはおなかいっぱい」と思っていました。
今年45周年なのでどこかの組でベルばらやるかもしれないという噂が流れた時も、「えぇ~、ベルばらもういいよ」と思ったものです。
でもこうして集大成を観ると、「ペルサイユのばら」はまぎれもなく宝塚の財産なんだなと実感した次第です。



次に上演する時は違う演出家で観てみたい(暴言) の地獄度 (total 2022 vs 2026 )



posted by スキップ at 22:33
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