2020年08月22日

ディストピアの先の希望 宙組 「FLYING SAPA」


flyingsapa.jpgシンプルでスタイリッシュな装置。
三宅純さんによる美しく時に不協和音にも聞こえる音楽。
そこに重なる上田大樹さんの変幻自在の映像。

描かれるのは未来のディストピア。
主人公は記憶を消された兵士。
歌のない世界。
上田久美子先生 また新しい挑戦です。


宝塚歌劇 宙組公演 「FLYING SAPA -フライング サパ-」
作・演出: 上田久美子
作曲・編曲: 青木朝子  三宅純
振付: 前田清実  AYAKO   擬闘: 栗原直樹
装置: 二村周作   映像: 上田大樹
出演: 真風涼帆  星風まどか  芹香斗亜  寿つかさ  松風輝  
星月梨旺  春瀬央季  瀬戸花まり  紫藤りゅう  留依蒔世  
瑠風輝  優希しおん  夢白あや  亜音有星/京三紗  汝鳥伶 ほか

2020年8月5日(水) 11:30am 梅田芸術劇場メインホール 1階9列下手/
8月10日(月) 11:00am 2階2列センター
(上演時間: 2時間50分/休憩 30分)



太陽の活動が弱まったことからポルンカ(水星)へ脱出した一部の人類。
ここでは総統01(汝鳥伶)のもと、国家や人種、言語などすべての「違い」をなくしあらゆる攻撃性を排除して平和で憎しみのない世界を目指しています。総統01は人間の身体に埋め込むことによって地球と変わらず生活できる生命維持デバイス「へその緒」を開発し、装着した人間の精神を含むすべてのデータを政府のデータベース「ミンナ」に送ってポルンカに住む人類すべてを掌握しています。
記憶を消され、政府の兵士として“不穏分子”を摘発するオバク(真風涼帆)は、自殺を図ろうとする女性を検知して、タルコフ(寿つかさ)とともに保護に向かいますが、彼女は総統01の娘で後継者のミレナ(星風まどか)。逆にオバクたちを脅し、自分を総統01の支配が届かない謎のクレーター SAPAへ連れて行くよう強要します・・・。


冒頭 スポークスパーソン101(紫藤りゅう)が登場してポルンカの状況を語り、併せて、摘発された不穏分子がどのように“処理”されるかが描かれます。
武器を手に過激な思想を持つタオカ(留依蒔世)が記憶を消されたところを見せられて、後でオバクが登場した時に「オバクもあんなふうに記憶を消されたんだ」と思い至る導入。上手いな。

一幕を観て「1984」の世界観に似ていると思いました。
もちろんこちらの世界の方がデバイスなどはるかに先進的ではありますが。
人間の生活がすべて監視され、管理されている世界の空恐ろしさ。
パンフレットによると上田久美子先生は、この作品を十年前、iPhoneが出回り始めたころに構想したのだとか。
「無数の個人の情報が一つの巨大な中心に吸い込まれていく」という今作のモチーフは、十年でありふれた現実となりました」と。


続きがあります
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2020年08月19日

たとえ遠く離れても 心はすぐそばに 花組 「はいからさんが通る」


haikarasan2020.png私の劇場再開1作目です。
8月末にも観る予定で、2回目観てから感想書こう、と思っていたら8月31日まで公演中止になってしまいました💦

花組新トップスター 柚香光さんのお披露目公演。
2017年10月に今回と同じ、柚香光・華優希主演で大阪と東京で別箱公演として上演された作品。
その時の感想(こちら)に、「宝塚大劇場の本公演でやってもイケるのでは?」 と書いていて、それが実現した形です。


宝塚歌劇 花組公演
ミュージカル浪漫 「はいからさんが通る」
原作:大和和紀
脚本・演出: 小柳奈穂子
作曲・編曲: 手島恭子  藤間仁
振付: 御織ゆみ乃  若央りさ  AYAKO
装置: 稲生英介  
出演: 柚香光  華優希  高翔みず希  瀬戸かずや  水美舞斗  
和海しょう  華雅りりか  優波慧  朝月希和  永久輝せあ  
飛龍つかさ  帆純まひろ  音くり寿  聖乃あすか  希波らいと
/英真なおき  美穂圭子 ほか

2020年7月24日(金) 1:00pm 宝塚大劇場 1階26列上手
(上演時間: 3時間5分/休憩 35分)



本来ならば3月13日から4月20日まで上演されていたはずの舞台。
マスクをして、話し声のひとつも聞こえない静まり返った客席に、「宝塚歌劇団 花組の柚香光です」と開演アナウンスが流れた時、胸がいっぱいになりました。
2月27日に星組公演を観て以来、5ヵ月ぶりの宝塚は、変わらず華やかに明るく私たちを迎えてくれました。

柚香さん伊集院少尉が歌う

 ♪たとえ遠く離れていても 心はすぐそばに
  風に乗せて伝えよう 変わらぬ気持ちを

という歌詞がことさら心に染み入りました。


物語の舞台は大正7年の東京。
お転婆な女学生 花村紅緒(華優希)はある日、陸軍少尉の伊集院忍(柚香光)と出会いますが、彼は祖父母の代から決められた許嫁で、旧華族の伊集院家に行儀見習いに入ることになります。最初は反発していたものの紅緒は次第に忍に惹かれるようになりますが、ある日紅緒が起こした事件がもとで忍は九州の第十二小倉師団に転属となり、さらにシベリアへと出兵します・・・。


1975年から1977年まで少女フレンドに連載されていた大和和紀さんの原作を2時間30分(フィナーレ含む)で網羅したストーリー。
シベリアへ出兵した忍が現地で戦死したらしいところまでが一幕、二幕は青江冬星(瀬戸かずや)の出版社で働き始めた紅緒の前に忍そっくりのミハイロフ侯爵が現れ、彼の秘密を追って・・・とテンポよく展開します。
明るく元気で勝気で活発な女の子、彼女を取り巻く男たちはみんな彼女を好きになって、しかも揃ってイケメンという、いかにも少女マンガの王道ラブコメ。

雪組から組替えとなった永久輝せあさん演じる高屋敷要が役の比率が大きくなったことと、大劇場公演なので華やかなフィナーレが加わったことが大きな変更点でしょうか。主演は同じ2人だし。

・・・なので、印象も感想も前回とあまり変わりません(笑)。


続きがあります
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2020年07月24日

祝劇場再開 ワタシはここから @宝塚大劇場


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最後に劇場に行ったのが3月26日 梅田芸術劇場「ボディガード」
宝塚大劇場に最後に行ったのは2月27日 星組「眩耀の谷/Ray」

そして今日 7月24日 ワタシの劇場再開であります @宝塚大劇場

わ~ん 5ヵ月ぶりだよ、大劇場。
7月17日に始まった花組公演。1週間遅れのmy 初日でした。


オペラグラスをバッグに入れることも久しぶりで、「あれ?オペラどこに置いたっけ?」(ステイホーム中に部屋の模様掛けした)から始まり、前日からソワソワドキドキ

毎年桜の季節に歩くのが楽しみだった花のみちも、今はすっかり緑。
宝塚大劇場は大きく明るく変わらず私たちを迎えてくれました。

事前に公式サイトやCSでコロナ感染防止対策を動画入りで詳細にインフォメーションされていたため、どういう行動をとればよいか認識できていましたし、不安はありませんでした。
センサーによる検温と手指の消毒は、劇場入口ではなく、ショップやロビー含めた大劇場の建物の入口(冒頭の画像右下)で行われていました。
いつも混み合う大劇場横のキャトルレーヴは密を避けるため、入店時間予約制。
のんびりランチしてたらたらしていたら、私が着いた時にはもう終演後(16:00~16:25)の整理券しかなかったよ💦



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開演時間少し前に1階最後列の立見エリアから映した画像。
販売客席は千鳥配置になっています。
「劇場内やロビーでのおしゃべりは控えて」という注意喚起を皆さんよく守って、開演前や幕間も話し声はほとんど聞こえず静か。
なのに拍手や手拍子は「客席満員なんじゃない?」と思うくらい盛大。
ヅカファンの心意気これにあり、という感じです。




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柚香光さんの開演アナウンスが流れるだけでウルウル。
あ~、ほんとに宝塚再開したんだ、私観てるんだと胸がいっぱいでした。



またいつ公演中止になるかもしれない不安な状況が続いていますが、どうかこのまま千穐楽まで、いや次の公演も次の次の公演も、無事開幕しますように。



やっぱりナマの舞台はサイコー のごくらく度 (total 2120 vs 2127 )



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2020年06月23日

カレンダーにポストイットが貼れる幸せ


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スケジュール管理は甚だアナログ派の不肖スキップ。
舞台のチケットの先行発売日はデスク前の壁かけカレンダーにポストイットを貼る方式です。

宝塚歌劇は、デジタルカタログが発行された時に結構な数の公演分一気に発売日が公表され、本公演は第1抽選、第2抽選、先着順とあって、他にも全ツや別箱もあります。
これらの申込日をカレンダーに貼るポストイットはそれぞれの組カラーにしています。

こんな状況になって、それまで貼っていたポストイットも全部取って、白紙になったカレンダーが虚しい日々が続いていました。


calendar2.jpeg7月17日 宝塚大劇場で花組公演から再開されることが発表され、千鳥配置の座席やチケットの発売方法も告知されていました。
そして昨日、ようやく宝塚友の会の先行発売詳細が発表されました。
早速カレンダーにピンクのポストイット貼ったよねー。
燦然と輝く花組カラーのポストイットよ
うれしいなぁ。
まずは6月29日。第1抽選に参戦です。




とはいえ、新トップお披露目公演で人気演目で座席数激減 チケット取れる気全くしない の地獄度 (total 2109 vs 2114 )


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2020年05月29日

青い星の上で


oursong.JPG

今朝FCからお知らせメールが届いて、アクセスしてYou Tubeの画面見た瞬間、ベッドから飛び起きて正座する勢いでした。
最初はただただ感動して、「ちえちゃんにねねちゃん、壮さん、ちぎちゃん、あ、みりおもまさおもいる・・・」と目が忙しく、やがてみるみる胸がいっぱいになって、涙があふれてきました。
以来、何度再生したか数えきれないほど。


Our song for you -また会える日まで-
「青い星の上で」


作詞: 公文健  作曲: 三木たかし
アレンジメント: 本間昭光
演奏: 本間昭光(ピアノ)  NAOTO(ヴァイオリン)  中村タイチ(ギター)
振付: 大村俊介(SHUN)
構成・編集: 千葉哲郎
出演: 壮一帆  北翔海莉  柚希礼音  凰稀かなめ  早霧せいな  龍真咲  
朝夏まなと  紅ゆずる  明日海りお  夢咲ねね  愛加あゆ  蘭乃はな  
仙名彩世  実咲凜音  妃海風  愛希れいか  咲妃みゆ  綺咲愛里  花乃まりあ


You Tubeのチャンネルはこちら


柚希礼音さんが「いつも私たちのそばにいて支えてくださっている、舞台を楽しみに待っていてくださる方々に感謝と笑顔を、歌を通して届けたい」と、宝塚歌劇団で同じ時代を過ごした仲間たちに声をかけて始まったというプロジェクト。
100周年(2014年)以降、昨年まで在籍した各組トップスター、トップ娘役がすべて顔を揃えていて、それがどんなに凄いことか、宝塚ファンならよくわかるはず。

19名がオンラインで打ち合わせを重ね、「また笑顔で会える日を楽しみに、今はそれぞれの場所で元気でいましょう」という思いを込めてこの楽曲を選んだのだそうです。
元々好きな楽曲ですが、今の状況というばかりでなく、辛い時、苦しい時の応援ソングになっていて、改めていい曲だなぁと思いました。
そしてもちろん、ふるさとである宝塚歌劇団と現役生へのエールでもありますね。

皆さんの歌唱はもちろん、構成・編集もすばらしくて、トップコンビはもとより、100周年のトップ並びだったり、ちえちゃん・みっちゃん・ベニーと星組トップ3人が並んでいたり、みりおとねねちゃん、ちゃぴ・みりおん・ふうちゃんの同期並びだったり、ねねあゆの姉妹並びだったり。
譜割も画面割も、関係性やファンが喜ぶ組合せをきちんと理解した上で構成されていてすばらしい。
一人ひとりはもちろん、チームとしての一体感もあって、さらには現役時代さながらのトップコンビが続くシーンの多幸感。ちえねねがつくる大きなハート
そして、全員でハートふぅ~からの一列に並んでつないだ手を上にあげてお辞儀するというラストまで演出完璧。
見ているだけで幸せな気分になるのになぜか泣けてくるという・・・。

そして会社帰りには、柚希さんはじめご出演の皆さまのこの動画を紹介するインスタグラムやTwitterのメッセージを読んで、その温かく熱い思いに電車の中で涙がポロポロこぼれて困りました。


これまで公開されたいろんな人がコラボで歌う動画の中でダントツに好き。
あんまり好きすぎて初めてYou Tubeのチャンネル登録もしました。

宝塚を好きでよかったと心から思えるし、誇らしい。
発案してくれた柚希さん、賛同して参加してくれた各組トップスターOGさんたち、音楽やスタッフの皆さま、このプロジェクトにかかわってくださったすべての人に心から感謝。ありがとうございます。


oursong2.JPG


ああ 今日からは 見果てぬ夢を追って
この青い星の上で
今日からは 思いのままに 生きてみたい
夢を追って



辛い時もこの動画を見て聴いてがんばれる のごくらく度 (total 2100 vs 2110 )

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2020年04月12日

全ツ予習・・・のはずだった 星組 「エル・アルコン―鷹―」


elalcontaka.jpgおうち時間を持て余す中(お片付けとかやることはモリモリあるでしょうというツッコミはこの際却下)、BDやDVDの整理をしていてこちらのDVDを発見。
2008年2月11日 東京千秋楽の公演をスカステでオンエアされたものを友人がダビングしてくれたものです。
「そうだ、これ、全ツでことちゃんがやるんだ。大劇場で1回観ただけで細かいこと忘れてるし、予習の意味でも観ておこう」と思い立って観ることにしました。


宝塚歌劇星組公演
グラン・ステージ 「エル・アルコン―鷹―」
原作: 青池保子 「エル・アルコン―鷹―」「七つの海七つの空」より
脚本・演出: 齋藤吉正
出演: 安蘭けい  遠野あすか  柚希礼音  英真なおき  万里柚美  美稀千種
立樹遥  涼紫央  琴まりえ  南海まり  和涼華  鶴見舞夕  夢乃聖夏 ほか

2008年2月11日(月) 東京宝塚劇場にて収録



物語の舞台は強大な勢力を誇るスペイン海軍に対してイギリス、フランスが覇権を争う熾烈な戦いを繰り広げていた16世紀後半のヨーロッパ。
イギリス海軍中佐ティリアン・パーシモン(安蘭けい)は、いつの日かスペインの無敵艦隊を率いて世界の七つの海を制覇するという野望を抱き、イギリス海軍で名声を高める一方、スペイン側と通じ夢の実現に向け次々と策を練っていました。一方、ティリアンに陥れられ死刑となった大商人グレゴリー(英真なおき)の息子ルミナス・レッド・ベネディクト(柚希礼音)は父の復讐のため海賊となってティリアンを追います。また、ティリアンは、フランス貴族の称号を持つ女海賊ギルダ・ラバンヌ(遠野あすか)と激しい攻防を繰り広げながら、愛と憎しみの狭間で2人の想いは複雑に絡み合います・・・。


いや~、13年前(大劇場公演は2007年)に一度観ただけっていうのはほぼ忘れてるね、というのがまずは驚き(←自分の海馬の脆弱さよ💦)。
あのころは暗黒時代(長い間宝塚を観ていなかった時期をこう呼んでいます)明けて間もなくで、主要スター以外は誰が誰かわかっていなかったというのもありますし、まだ柚希さんのファンという訳でもなかったし。

「ティリアン・パーシモン 冷たい目をした男だ」

という柚希レッドの台詞(と次に歌うレッドのテーマ曲「正義と良心」)だけは、柚希さんの退団前のSong Collectionアルバムに入っていて何度も聞いていましたので、この台詞の場面では「キターッ!」と思いましたが(笑)。


続きがあります
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