2019年04月29日

LIFE IS LIKE A TRAIN  雪組 「20世紀号に乗って」


20thcentury.jpg3月の上京は歌舞伎座昼夜で精一杯でこの公演までは余裕ないワ、と当初は観る予定ではなく、友人にチケット取ってあげたりしていました(5列なんて良席引き当てた)。
ところが開幕するととても評判がよくおもしろそうで、「やっぱ観ればよかったかな」と思っていたところへご縁があってお誘いいただき、それがたまたま東京にいる日ということで、予定変更してホイホイ喜んで観に行ってきました。


宝塚歌劇 雪組公演
ブロードウェイ・ミュージカル  
「20世紀号に乗って」  ON THE TWENTIETH CENTURY
Book and Lyrics by Adolph Green and Betty Comden
Music by Cy Coleman
Based on a play by Ben Hecht and Charles McArthur and also a play by Bruce Milholland
潤色・演出: 原田諒
出演: 望海風斗  真彩希帆  彩風咲奈  彩凪翔  真那春人  朝美絢  
朝月希和  橘幸  諏訪さき  眞ノ宮るい  星加梨杏  縣千/京三紗 ほか

2019年3月27日(水) 2:00pm 東急シアターオーブ 1階10列センター
(上演時間: 3時間/休憩 30分)



物語: 舞台演出家兼プロデューサーのオスカー・ジャフィ(望海風斗)はヒット作に恵まれず借金を抱えた状況を起死回生するべく、自分が見出してスターに育て上げたかつての恋人リリー・ガーランド(真彩希帆)に新作への出演を依頼するため、彼女が乗車する高級列車「特急20世紀号」の隣の客室に部下のオリバー(真那春人)、オーエン(朝美絢)乗り込みました。恋人のブルース(彩風咲奈)を伴っているリリーは今ではオスカーを嫌悪していて頑として出演を拒否します。そんな折、同じ列車に乗る老婦人レティシア(京三紗)がオスカーの芝居のスポンサーに名乗り出たのです・・・。

1978年にブロードウェイで初演されトニー賞5部門を獲得したミュージカル。
シカゴからニューヨークまで、16時間の特急列車内を舞台にしたドタバタコメディ。
いかにもブロードウェイ、いかにもアメリカな陽気で明るく楽しい舞台でした。


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2019年04月06日

翼の生えた獅子の背に乗れば 花組 「CASANOVA」


casanova.jpg18世紀 イタリアのヴェネツィアに実在した稀代のプレイボーイ ジャコモ・カサノヴァ。
そのカサノヴァを主人公に「人生には、恋と冒険が必要だ」と、生田大和先生のオリジナル・ストーリーで描く祝祭喜歌劇。

1本立てで、「太陽王」や「1789」「アーサー王伝説」などを手がけたドーヴ・アチアさん全曲書き下ろしの楽曲、指揮は塩田明弘さんと、力の入った公演です。
花組トップ娘役 仙名彩世さんはじめ花野じゅりあさん、桜咲彩花さん・・・花組が誇る美しい花たちのサヨナラ公演ともなりました。


宝塚歌劇花組公演
祝祭喜歌劇 「CASANOVA」
作・演出: 生田大和  
作曲: ドーヴ・アチア
装置: 二村周作
出演: 明日海りお  仙名彩世  柚香光  高翔みず希  
花野じゅりあ  瀬戸かずや  鳳月杏  桜咲彩花  
水美舞斗  城妃美伶  音くり寿  華優希  舞空瞳/夏美よう ほか

2019年2月14日(木)11:00am 宝塚大劇場 1階26列下手/
2月28日(木) 11:00am 1階13列センター



物語: 数々の女性と浮名を流したカサノヴァ(明日海りお)はヴェネツィアの風紀を乱した罪で異端審問にかけられ有罪となって鉛屋根のブロン監獄に投獄されますが、同室となった神父のバルビ(水美舞斗)とともに脱獄。折からのカーニバルの喧騒にまぎれて逃亡しようとしますが、その最中、ベアトリーチェ(仙名彩世)という女性と出会います。彼女はヴェネツィア総督(高翔みず希)の姪で、修道院での行儀見習いを終え、総督の娘としてヴェネツィサに迎えられていました・・・。


どんな女性にもモテモテの色男で、自由を愛して、何とかなるさ~と楽天的な(実際いつも何とかなってきた)カサノヴァと、修道院育ちで世間知らずのお嬢様ながら積極的で行動力があってしなやかに強いベトリーチェ。
この二人に加えて、
カサノヴァに敵対心を燃やし、ヴェネチアをわが物にしようと画策する審問官コンデュルメル(柚香光)と、黒魔術に傾倒する夫人(鳳月杏)
ベアトリーチェの婚約者の富豪コンスタンティーノ(瀬戸かずや)とコンデュルメルの元愛人で今はカサノヴァの愛人の一人ゾルチ夫人(花野じゅりあ)
という3組のカップルが織りなす恋模様。
こういうふうになるんだろうな、と思う通りに物語は進みます。

驚きとか感動はないけれど、「祝祭喜歌劇」という名のとおり、明るく華やかで楽しくて、最後は誰も不幸にならないハッピーエンド。観ていて幸せになる舞台でした。


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2019年03月08日

弟ふたり 宙組 「群盗-Die Räuber-」


gunto.jpg芹香斗亜さん主演の宙組別箱公演。
博多座組と分かれているとはいえ、芹香さん+数人を除いてはとてもフレッシュな顔ぶれとなりました。

東京のお友だちに手配していただいたチケット、当日受け取ったら最前列で、「オケボックスのないドラマシティで最前列なんて・・・」と同行した友人と開演前からテンション上がりました。


宝塚歌劇宙組公演
ミュージカル  「群盗-Die Räuber-」
-フリードリッヒ・フォン・シラー作「群盗」より-
脚本・演出:小柳 奈穂子
出演: 芹香斗亜  花音舞  凛城きら  秋奈るい  穂稀せり  瑠風輝  華妃まいあ  希峰かなた  天彩峰里  愛海ひかる  鷹翔千空  雪輝れんや  なつ颯都 ほか

2019年2月16日(土) 4:00pm シアター・ドラマシティ 1列センター
(上演時間: 2時間30分/休憩 25分)



1781年にドイツの作家 シラーの戯曲処女作として出版され、翌年に舞台化された作品でヴェルディ作曲によるオペラや、日本でも何度も翻案上演されているそうですが、読んだことも観たことも全くなくて初見。

舞台は18世紀のドイツ。
フランケン地方の領主 モール伯爵(凛城きら)の嫡男 カール(碧咲伊織→芹香斗亜)は従姉妹のアマーリア(陽雪アリス→天彩峰里)とともに穏やかな日々を過ごす中、異母弟フランツ(真白悠希→瑠風輝)がアマーリアの父でモール伯爵の弟ヘルマン(希峰かなた)に連れられてくるところから物語は始まります。
成長したカールは父の反対を押し切ってライプチヒの大学に進学しますが、伯爵家嫡子の地位とアマーリアを狙うフランツの策略によって父から理不尽に勘当されたことで人生に絶望し、大学の仲間たちに祭り上げられるまま義賊の首領となります。彼らは貴族から金品を奪い、貧しい人々を救う「群盗」と自ら名乗り暗躍しますが・・・。

ベートーヴェンの「月光」で始まる物語。
自由を求めて生きていこうとする若者と封建的で保守的な父との葛藤と断絶、そして和解と背中合わせの悲劇という、重厚で骨太な作品です。
シンプルながら凝ったセット、衣装も照明も美しく、小劇場作品として上々の仕上がりでした。


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2019年03月05日

45年の軌跡はキセキ 「ベルサイユのばら45」


image1 (2).jpg1974年 宝塚歌劇 月組公演で初演された「ベルサイユのばら」。
その45年の軌跡を辿るスペシャルステージ。
プログラムの上演記録を見ると1974年の月組から2014年の宙組まで16回上演されています(地方公演や別箱公演除く)。
しょっちゅうやっている印象でしたが意外と少ないのね。

それぞれの時代を彩ったスターが日替りで出演しますが、ワタシ的にはまず汀夏子さんありき。
本当はこれに麻実れいさんも加わった「1975年雪組」か「1970年代ALL」を観たかったのですが抽選に外れ、「1974年初演B」というこちらを拝見しました。


ベルサイユのばら45 ~45年の軌跡、そして未来へ~
池田理代子原作「ベルサイユのばら」より

監修: 植田紳爾
構成・演出: 谷 正純
音楽監督: 𠮷田優子
出演: 初風諄  榛名由梨  汀夏子  安奈淳  日向薫  杜けあき  
麻路さき  湖月わたる  彩輝なお  朝海ひかる  貴城けい  緒月遠麻/
汝鳥伶  華形ひかる ほか

2019年2月21日(木) 1:00pm 梅田芸術劇場メインホール 1階16列上手
(上演時間: 2時間30分/休憩 20分)


OGの他に専科から汝鳥伶さんと華形ひかるさんが出演されていましたが、司会進行は汝鳥伶さん。
なぜ選ばれたかというと、「1974年の初演に出ていて、それから何作も出て最多出演。『ベルサイユのばら』の生き字引のような存在」だからだそうです。
初演時の役は民衆の男で、その後、ジャルジェ将軍もブイエ将軍も、ルイ十六世もメルシー伯爵もやりました、ということで、「出世したのね」と初風諄さんにからかわれていました。


ACT 1
「『ベルサイユのばら』はこの方の歌声から始まりました」という汝鳥さんの紹介で
♪青きドナウの岸辺に~ 生まれた一粒のた~ね~
と初風諄さんが歌い始めた時には、現役時代と変わらないのびやかで綺麗な歌声にオドロキ。
さすがに声量や長くのばすところまでは現役時代のままとはいかないものの、45年の時を経てあの美しい歌声はキセキとしか言いようがありません。



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2019年02月18日

きっと叶うはずさ 夢は  雪組 「ファントム」 東京千秋楽ライブ中継


phantomlv.jpgこの日が東京宝塚劇場公演千秋楽でしたが、私が観たのは昨年の宝塚大劇場以来。
3回観て最後が12月13日でしたので、ほぼ2ヵ月ぶりでした。
やっぱりすばらしかったな。


宝塚歌劇雪組公演
三井住友VISAカード ミュージカル
「ファントム」 東京公演千秋楽 ライブ中継
原作: Gaston Leroux
脚本: Arthur Kopit
作詞・作曲: Maury Yeston
潤色・演出: 中村一徳  
翻訳: 青鹿宏二
出演: 望海風斗  真彩希帆  彩風咲奈  彩凪翔  朝美絢  舞咲りん  
奏乃はると  煌羽レオ  永久輝せあ  綾凰華  彩みちる  縣千 ほか

2019年2月10日(日) 3:30pm 大阪ステーションシティシネマ スクリーン1



昨年11月・12月の大劇場公演の感想はこちら


全体的な感想は大劇場公演の時に書きましたので繰り返しは避けるとして、ライブ中継ではやはり、映像だからこそ見て取れる細かい表情や、これまで気づいていなかったことを拾ったり、4回目ならではの理解の深まりもあって、とても見応えありました。
カメラワークが主役だけに偏らず、周りの人たちや従者にまで目線が行っていたのもよかったです。

それと音楽。
もちろん劇場でナマで聴くのに勝るものはないのですが、十分クリアな音ですばらしい楽曲の数々を、それを本当にのびやかな声で歌う望海さん真彩さんはじめキャストの皆さんの歌唱を、存分に楽しむことができました。

「1回目観た直後からいろんな曲が脳内リフレインして、「あれ?この曲なんだったかな?」と考えるとすべて「ファントム」の曲だったという、私にしては珍しい感覚でした。」と舞台を観た時の感想にも書いたのですが、今もいろんな曲が頭の中をリフレインしています。なかなか中毒性のあるミュージカルです。


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2019年02月04日

愛ならいくらでも差し上げられる 月組 「Anna Karenina (アンナ・カレーニナ)」


annkare.jpg6月9日付で退団が発表された美弥るりかさん。
これが最後の主演作となりました。

2001年に朝海ひかるさんのヴィロンスキーで初演された作品で、2008年のワークショップでは美弥さんはアンナの夫 カレーニンを演じたそうですが、どちらも観ておらず今回初見。
さらには、トルストイの作品は「戦争と平和」をはじめ、「復活」「イワンのばか」など主だったものは読んでいるのにこの「アンナ・カレーニナ」だけは読んだことがなくて、ストーリーも全く知らずに臨みました。


宝塚歌劇月組公演
Musical 「Anna Karenina (アンナ・カレーニナ)」
原作: レフ・トルストイ
脚本・演出: 植田 景子
出演: 美弥るりか  海乃美月  月城かなと  光月るう  楓ゆき  
夢奈瑠音  英かおと  蘭世惠翔  きよら羽龍/五峰亜季  美穂圭子 ほか

2019年1月17日(木) 11:00am 宝塚バウホール 11列上手
(上演時間: 2時間30分/休憩 25分)



物語の舞台は19世紀後半のロシア。
家柄も良く、成績も優秀で輝かしい未来を約束された青年貴族将校 アレクセイ・ヴィロンスキー伯爵(美弥るりか)は、社交界の華と謳われるアンナ・カレーニナ(海乃美月)に出会い心を奪われます。政府高官アレクセイ・カレーニン(月城かなと)の貞淑な妻として、何不自由ない暮らしをしていたアンナもまた、ヴィロンスキーの激しく真剣な求愛を受け、内に秘めていたもう一人の自分が目覚めて行くのを感じていました。二人の恋の噂は瞬く間に社交界に広がり、世間体を重んじる厳粛なカレーニンは妻の不貞を咎めましたが、ヴィロンスキーとアンナにとって、もはやこの恋を失って生きていくことはできませんでした・・・。


王道の三角関係悲恋もの。
不倫だから、というばかりではなく、アンナにあまり共感も感情移入もできないのですが、美しく哀しい物語でした。

ヴィロンスキーとアンナがひと目で恋に落ちたことはよくわかります。
そして、ひとたび燃え上がった思いは、どんなに押さえようとしても人から非難されたとしても苦しくても、もうどうすることもできないのだということも理解できます。
それでもこの二人が自分勝手だと感じたのは、アンナの夫 カレーニンがあまりにも正しい人間だったから。


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