2020年09月22日

今を生きるための幸せの秘密を届ける物語 「ダディ・ロング・レッグズ」


DLL2020.JPGジャーヴィスとジルーシャ 
井上芳雄さんと坂本真綾さんが2012年からライフワークのように再演を重ねて今回が5演目。
私は2014年の再々演から観ていて今回が3回目です。
こういう状況下ということもあってか、これまでで一番心に染み入りました。


ミュージカル 「ダディ・ロング・レッグズ」 
足ながおじさんより

原作: ジーン・ウェブスター
音楽・編曲・作詞: ポール・ゴードン
編曲: ブラッド・ハーク
翻訳・訳詞: 今井麻緒子
脚本・演出: ジョン・ケアード
出演: 井上芳雄/ジャーヴィス  坂本真綾/ジルーシャ

2020年9月13日(日) 5:00pm シアター・ドラマシティ 7列センター
(上演時間 2時間50分/休憩 30分)



これまでの観劇
2014年
2017年
原作本感想



オープニング
舞台下手から出てきたジルーシャが♪一番年上のみなしご と自分のことを歌いながら上手のトランクに座って、多分客席ほとんどまだジルーシャを観ているころ、奥のほの暗い部屋に静かに入ってきて、入口で帽子を脱いで帽子掛けにかけ、鏡の前に立って髪を整える、というジャーヴィスの登場シーンが大好きなのですが、目の前に変わらぬその光景が広がって、「ああ、ジャーヴィスだぁ」と胸がいっぱいになってウルウルしました。


練り上げられた脚本と緻密な演出、心に響く歌詞と楽曲、表現力豊かな役者さんの演技と歌唱。
本当によくできた作品で、ジルーシャがジャーヴィスにあてた手紙がほとんどなのに、ジルーシャが暮らす寮や、友人たちとの様子や、夏休みを過ごす農園や、ニューヨークの街などが私たちの目の前に鮮やかに広がります。

ジルーシャがロックウィロー(農園)に着いて、そのことをダディに手紙で知らせるシーンで、ジルーシャとジャーヴィスがそれぞれ上手下手の窓を開けると白いカーテンがふわりと揺れてそこから光が射し込み、本当に目の前に農場が広がっているように感じて、またウルウル。
演劇の力、役者さんの表現力って本当にすごいと思いました。ここで泣いたのは3回目で初めてだったなぁ。

もう一つ、これは毎回泣いてしまうシーンなのですが、きちんと膝をついて申し込んだ結婚をジルーシャに断られたジャーヴィス。
“ダディ”宛に送られてきたジルーシャの本当の心を綴った手紙を読んだ後、♪君が何気にくれたもの あげることはできなかった チャリティ 誰が誰を助けている と涙をぽろぽろこぼしながら歌う姿がとても切なくてまた涙。
暗くなった中、デスクの前に座り、ハンカチでそっと涙をふいて、決意してジルーシャに初めての手紙を書くジャーヴィス。
観ていて心が痛かったです。


続きがあります
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2020年08月16日

何人たりとも我々から奪うことができないものがある 想像力だ 「大地」  


daichi.jpg「1924年 日本最初の劇場である築地小劇場は銅鑼の音で幕を開けたそうです」に始まった三谷幸喜さんの開演アナウンスが、「役者がいてホンがあって観客がいれば、演劇の灯が消えることはないのです」という言葉で締めくくられ、上手に銅鑼を持った黒衣が登場してジャ~ンと銅鑼の音が響いた瞬間、涙がぶわっとあふれました。


大地 Social Distance Version
作・演出: 三谷幸喜
美術: 堀尾幸男   
照明: 服部基   衣裳: 前田文子
出演: 大泉洋  山本耕史  竜星涼  栗原英雄  藤井隆  濱田龍臣  
    小澤雄太  まりゑ  相島一之  浅野和之  辻萬長

2020年8月12日(水) 7:00pm サンケイホールブリーゼ 1階E列下手
(上演時間: 2時間50分/休憩 15分)



舞台は独裁政権下のとある共産主義国家で反政府主義のレッテルをはられた俳優たちが集められた強制収容所。
隙間だらけ木の板が壁に打ち付けられたバラックのような部屋に8つのベッドが枡形に仕切られて置かれています。
ここに新しい入居者 ブロツキーが送られて来たところから物語は始まります。

この部屋の住人たちは
映画界の大スター ブロツキー(山本耕史)、女形役者のツベルチェク(竜星涼)、大道芸人のピンカス(藤井隆)、演劇大学の学生 ミミンコ(濱田龍臣)、俳優と演出家を兼ねる理論家のツルハ(相島一之)、国際的に知られたパントマイムの名手 プルーハ(浅野和之)、大劇団を率いた座長であり名優のバチェク(辻萬長) そして、チャペック(大泉洋)。
チャペックはせりふのある役を演じたことがない無名の俳優ながら舞台裏のことなどを何でも器用にこなし、ここでは目端がきいて役人への対応にもそつがなく皆の世話役のような役目を担っています。

この棟の指導員ホデク(栗原英雄)は芝居好きで、夜は俳優たちを使って自作の芝居の稽古をするなど役者への理解を示す中、ツベルチェクが、彼に性的な興味を持つドランスキー(小澤雄太)に呼び出されるという事件が起こります・・・。


「演じること」を取り上げられ、昼間は豚の飼育と農作業、夜は思想教育が課せられる俳優たち-
思想や独裁政権を「新型ウイルス」に置き換えると、とても時宜を得た作品であることに驚きます。
もちろんこのような状況になる前に書かれた作品ではありましょうが、「演劇」や「演じること」、そしてそれを「観ること」を抑圧された今の私たちと、何とシンクロすることか。


続きがあります
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2020年07月22日

新しい日常なんてうそっぱち 「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」


planhenko.jpg

ケラリーノ・サンドロヴィッチさん演出、古田新太さん主演で上演予定だった「欲望のみ」が上演中止となって、それならば、とケラさんが企画した、その名も「プラン変更」。


1. 観客を入れての公開ゲネプロ 「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」 上映
  & リーディングアクト「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」 上演 
  (下北沢 本多劇場/配信なし)
2. PRE AFTER CORONA SHOW presents
  リーディングアクト「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」
  本公演無観客生配信 (下北沢 本多劇場)
3. 「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」 配信

という3本立てでしたが、2.の生配信のみ、ライブで拝見しました。


キューズ製作 PRE AFTER CORONA SHOW
リーディングアクト 「プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険」
作・演出: ケラリーノ・サンドロヴィッチ
音楽: 鈴木光介   映像: 上田大樹
出演: 古田新太  大倉孝二  入江雅人  八十田勇一  犬山イヌコ  山西惇  奥菜恵

2020年7月12日 3:00pm (配信時間 1時間25分)


 
舞台横一列に役者さんが並び、それぞれの間はアクリル板で仕切られているようです。
役者さんたちは手に台本を持ってのリーディング形式・・・と思いきや、場面が変わるごとに役を変え、衣装や拵えも変え、台本を持たず動きもまじえて台詞を放つ・・・リーディングという枠を超越した舞台でした。

ストーリーはあってなしがごとしのナンセンスコメディ。
政治家の父を持つ桜田姫華(奥菜恵)が学校でいじめを受け、怒りのあまり暴挙に出たところから始まり、アルジャーノン(犬山イヌコ)のもとに行くのを心配した父(山西惇)が探偵、アラータ(古田新太)に調査を依頼するも、アルジャーノンはアラータの助手で、しかも姫華は実は魔女で魔女狩りにあって・・・
といった感じ。


黄色いコートの下は裸にパンイチで三重人格というアラータ探偵の姿に既視感があって、そもそもアラータ、アルジャーノンの名前にも記憶がある・・・と自分のブログ検索してみたら、

「ヒトラー、最後の20000年 ~ほとんど、何もない~」 (2016年)
「奥様お尻をどうぞ」 (2011年)

に登場した“レギュラー”キャラクターでした。
ついでに大倉孝二さん演じる「神様」も両作品に続いての登場。
いや、すっかり忘れてましたワ。

そういえば「欲望のみ」もこの系譜の流れを継ぐはずだった作品なのかな?
散りばめられたたくさんのギャグにきゃははと笑って後に何も残らないという・・・。

「松尾スズキ コクーン芸術監督就任事件」とか言ってましたが、ケラさんの脚本に松尾スズキさんと蜷川幸雄さんの名前よく出てくるよね。二人を結構意識しているのかな(笑)。野田秀樹さんとか三谷幸喜さんはそれほど耳にしない印象。

「コロナ」というワードもよく出てきて、今年予定されていた「桜の園」と「欲望のみ」 2本の舞台が中止となってしまったケラさんの思いがあふれているよう。
♪コロナくん さよなら~ また会う日まで~ で終わるあたりも。


楽しかったけれど、ナマの舞台で観ることができたら、多分100倍くらいおもしろかったのではないかと思います。
「劇場はまだ満員にはできないので、早く満員の中でやりたいですね。」という古田さんのコメントを配信後に読みましたが、劇場を満員にすることなんて、この先あるのだろうか、と憂える状況が続いています。
もちろん私は「ナマの舞台」派であることに変わりはないけれど、形を変える演劇も受け容れていかなければならないのかなとも感じる今回の配信でした。

「新しい日常なんてうそっぱち。日常なんて常に更新されるもの」というラストの台詞がことさら印象に残りました。




満員でなくてもアクリル板あっても劇場で観たい のごくらく地獄度 (total 2118 vs 2126 )


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2020年07月12日

演劇配信の新しい形 「『未練の幽霊と怪物』の上演の幽霊」 @KAAT Youtubeチャンネル


miren.jpg

「上演の予定がなくなった演劇は、幽霊になるのでしょうか?
あなたのオンライン環境に、「未練の幽霊と怪物」の上演の幽霊を出没させてみたいと思っています。」
と岡田利規さん(作・演出)。


私もチケットを取っていて、全公演中止をとても残念に思っていた公演。
カンパニーは中止が発表された後も来るべき未来の上演に向けて一度も直接会うことなく、それぞれのリモート環境下でワークショップやリハーサルを行ってきたのだとか。
そのクリエイションの一部を演奏付きのリーディング形式でオンライン配信。
ライブではありませんが、定められた2日間2回だけの無料配信でアーカイブもなしという潔さ。


「『未練の幽霊と怪物』の上演の幽霊」
『挫波(ザハ)』『敦賀(もんじゅ)』(の一部)
作・演出: 岡田利規
音楽監督・演奏: 内橋和久
出演: 森山未來  片桐はいり  栗原類  石橋静河  太田信吾/七尾旅人(謡手)
アフタートーク: 岡田利規  白井晃/進行 鈴木理映子

2020年6月27日(土) 4:00pm KAAT Youtubeチャンネル
(本編80分+アフタートーク)



今では巷にあふれているリモート配信とは一線を画して、細部にまでこだわり、とても凝っていてアーティスティック。
ひとつの作品として完成されていて、映像作品としても成り立つ、演劇配信の新しい形です。
内容は途中までだし難解で理解できない部分もありましたが、映像含めてとても刺激的で示唆に富んだ作品。
これ、やっぱり舞台で観たかったなぁと思いました。

配信開始時間少し前から映し出されるのは道路に面した一面の窓際に置かれた木製の机。
小型のスピーカーが置かれています。壁には今月のカレンダー。
外の道は人が行き来したり車が通ったりしていました。

開始時間になると机の上に写真立てくらいの、大きさが違う紙製のパネルが3つ並べられ、そこに役者さんの映像を個々に投影する形。
進行につれて窓の外は日暮れて次第に暗くなって時の流れが感じられます。

能の上演形式にのっとった舞台ということでしたが、今回のクリエイションは、どちらも能で言う後ジテが登場する前の部分までの上映でした。


「挫波(ザハ)」
日本の新国立競技場の国際コンペを勝ち取りながら理不尽な理由で白紙撤回され、その後亡くなってしまったイラク出身の建築家 ザハ・ハディドの物語
 ワキ(観光客):太田信吾/シテ(日本の建築家):森山未來/アイ(近所の人):片桐はいり/
歌:七尾旅人/演奏:内橋和久 

 「敦賀(もんじゅ)」
1985年の着工以来1兆円を超す巨額の資金が投じられながら一度も正式稼動することなく廃炉の道を辿る高速増殖炉「もんじゅ」の物語。
 ワキ(旅行者):栗原類/シテ(波打ち際の女):石橋静河/アイ(近所の人):片桐はいり/歌:七尾旅人


夢幻能形式と言われるもので、どちらのお話も、縁の場所を訪ねたワキ(観光客、旅行者)が、シテ(亡くなった失意の建築家の化身、擬人化された廃炉発電所)の回想と地元の人の話を聞くまで。
基本リーディング形式ですが、森山未來くんや石橋静河さんはダンスもあって、小さなパネルの中で動きが見えにくいのが残念なくらい。
内橋和久さんの音楽と演奏、語りにも似た七尾旅人さんの歌唱もとてもよかったです。

本来は、「東京オリンピックを目前に控えた日本」で上演されることを前提として構想された作品ということですが、先の見えないコロナ禍、その中で演劇や芸術のあり方、捉えられ方、開催自体が危ぶまれるオリンピックなどの状況がこの2つの物語と一層シンクロする印象。
ザハの一件にしてももんじゅにしても、都合の悪いことはうやむやにして「ないもの」とする傾向が見え隠れする政権のあり方が、今のコロナの対応にも重なるようでうすら寒さも感じます。

後ジテの登場する後半も観てみたかったし、何より舞台で観たかったな~と思いました(再び)。


アフタートーク
作・演出の岡田利規さんとKAAT芸術監督の白井晃さんの聴き応えたっぷりのアフタートーク。

芸術家肌のお二人のトークは私には難解な部分も多く、文章にまとめるのが難しいのですが、「テーブル(机)が能舞台」という発言があって、「そうだったのか!」と気づいたりも(遅い)。
白井さんは「映像の人物が小さい。あとでアップになるかと思っていたけどなかった」とおっしゃったのを聞いてぶんぶん首を縦に振った不肖スキップでございました。
「パソコン持ち出して外の環境で2度、駅のホームと環八の歩道橋の上で観たら、忘れてはいけない日常のことがより増強された」とも話していらして、窓の外の風景が映り込んでいるのも「日常」から離れないという意図があったのかなと思いました。


この公演は今年は中止になりましたが、延期して実現される予定とのこと。
楽しみに待ちたいと思います。
 



一度では拾いきれない部分もあったので日曜日にもう一度観たかったけど無理だったのよ のごくらく地獄度 (total 2115 vs 2122 )


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2020年05月23日

原作を読んでから観るということ 「1984」


1984.jpeg去年どころか、2年前のちょうど今ごろ観た舞台です。
設定は違っていても、この作品に描かれる閉塞感がコロナ禍の今の世界と重なるような気がして、書きかけたまま放置していた感想を引っ張り出してきました。

ジョージ・オーウェルの「1984年」舞台化作品。
2014年にロンドンで初演、2017年に上演されたブロードウェイ版は拷問シーンの過激な演出で気絶したり途中退出する人が続出したと話題になりました。今回の上演は小川絵梨子さん演出によるロンドン版です。


「1984」
原作: ジョージ・オーウェル
脚本: ロバート・アイク  ダンカン・マクミラン
翻訳: 平川大作
演出: 小川絵梨子
美術: 二村周作   照明: 佐藤啓   映像: 栗山聡之
出演: 井上芳雄  ともさかりえ  森下能幸  宮地雅子  
山口翔悟  神農直隆  武子太郎  曽我部洋士  堀元宗一朗 ほか

2018年5月16日(水) 1:30pm 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール 1階C列上手
(上演時間: 2時間)



1984年。
1950年代に発生した核戦争によって、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国により分割統治されており、その3国間で絶え間なく戦争が繰り返されていました。オセアニアでは言葉、記憶、行動、そして思考など全てが統制され、市民は"ビッグブラザー"を頂点とする党によって、常に全ての行動が監視されていました。真実省の役人 ウィンストン・スミス(井上芳雄)は、ノートに自分の考えを書いて整理するという、発覚すれば死刑となる行為に手を染め、やがて党への不信感をつのらせます。同じ考えを持つジュリア(ともさかりえ)と行動をともにするようになったウィンストンはある日、高級官僚オブライエン(神農直隆)と出会い、彼から反政府地下組織の指導者 エマニュエル・ゴールドスタインが書いたとされる禁書を渡されます・・・。


「『1984年』もう読んだ?」
「オーウェルの『1984年』持ってる?」
と友人たちの間で話題になって「今読むべき書物」のような位置づけになったのは学生時代だったでしょうか。
原作はその頃に読んでいて成り行きも結末も知っている、でも細かいところは忘れている・・・ということで、私にしては珍しく原作を再読しての参戦です。

それが悪い方に出たなぁというのが観終わった後の最初の感想。

一つには、原作のヒリヒリするような緊張感がこの舞台からは感じられなかったこと。
もう一つは、「これ、原作知らない人が観てわかるのかな?」と思ったことです。
つまり、自分がもし原作を読まないで観たら、多分理解できなかったんじゃないかな、と。


続きがあります
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2020年05月17日

マシュー・ボーンの「白鳥の湖」 @MEET ME AT THE OPERA


swanlake .JPG

今の時期は、日本の演劇や古典芸能ばかりでなく、海外のミュージカルやオペラなど舞台作品もフリーで映像を視聴できる機会に恵まれてありがたいことです。そんな中、私が俄然食いついたのがこちら。


swanlake2.jpgMatthew Bourne’s Swan Lake, 2012
Music by Pyotr Ilyich Tchaikovsky
Directed and Choreographed by Matthew Bourne
New scenario by Matthew Bourne
Directed for Screen by Ross MacGibbon
Cast:
Richard Winsor: The Swan / The Stranger
Dominic North: The Prince
Nina Goldman: The Queen
Steve Kirkham: The Press Secretary
Madelaine Brennan: The Girlfriend
Joseph Vaughan: The Young Prince
New Adventures Dance Company

Recorded live in 2012 at Sadler’s Wells Theatre, London
(上演時間: 2時間)



白鳥を男性が踊る・・・マシュー・ボーンの「白鳥の湖」といえば、何度も来日公演が開催されていて、そのたびに「観たい」と思いながら公演期間が短いこともあってなかなかスケジュールが合わず(2003年にはフェスティバルホールで公演があったことを後で知りました💦)。シネマ版も上映されましたが、「まずはナマの舞台観てからよ」とガマンしていました。でもそんなこと言っていたら本当に観られなくなると今回のことで改めて感じましたので、思い切って観ることにしたのでした。


楽曲はチャイコフスキーですが、ストーリーはバレエで知っているのとは別物。
母親である女王からの愛に飢えて育ち、母に認めてもらえないガールフレンドとの写真をパパラッチに撮られてた王子は絶望して公園の池で入水自殺を図ろうとしますが、そこで出会った白鳥たちの群れの中で、ひときわ猛々しく美しいザ・スワンに一目惚れして生きる意欲を取り戻します。
ある夜のパーティーにザ・スワンそっくりのザ・ストレンジャーが現れ、会場の女性たちを次々虜にしていき、ついに女王までも・・・。王子は動揺してパニックになり、銃を取り出しますが、結局取り押さえられ、病人扱いされて軟禁状態となります。そこに再び白鳥たちが現れ、王子を攻撃しはじめます。ザ・スワンは必死で彼を守ろうとしますが・・・。

ザ・スワンに恋する王子。
マザコンで公務にうんざりしているとか、母である女王との確執とか、現代的なアレンジがおもしろい。
オリジナルの「白鳥の湖」では白鳥(オデット)と黒鳥(オディール)は一人二役で同じバレリーナが踊りますがが、その設定もうまく翻案されていて、ちゃんと黒鳥(ザ・ストレンジャー)が一人二役で登場、しかもスリリングでセクシー。


続きがあります
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