2019年09月18日

若さも才気も野心も 「第五回 研の會」


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尾上右近くんの自主公演「研の會」。
毎年楽しみに拝見していますが、2015年に始まって第五回となる今回、初めて京都でも開催されました。


尾上右近自主公演 「第五回 研の會」
2019年8月29日(木) 12:00pm 春秋座 12列下手



一、 弁天娘女男白浪
   浜松屋見世先より稲瀬川勢揃いまで
作: 河竹黙阿弥
監修: 尾上菊五郎
出演: 尾上右近  坂東彦三郎  市川九團次  中村梅丸  市川福太郎  
市川新十郎  坂東亀三郎  市村橘太郎  片岡市蔵  市川團蔵
(上演時間: 1時間10分)


音羽屋さんのお家芸「弁天娘女男白波」。
4、5歳の頃に、ツラネのせりふをまるまる暗記していたという右近くんにとっても思い入れの深い演目なのだとか。
女形はもちろん立役も演じることの多い右近くんに弁天小僧はぴったりと思っていました。

最初に右近くんの声であらすじのナレーションが入ります。
歌舞伎ファンなら知っている内容ですが、もちろん初めての人もいる訳で、より舞台を楽しんでもらおうという心遣い。


憧れのお役をやれる喜びに満ちあふれているような弁天。
若くてとんがっていて、イキイキとして。
花道に現れる武家娘の美しさは申し分なく、見顕しからは口跡よい台詞が響き渡っていて、そのあたりはもう少し緩急がほしいとか、色気も・・と思わないではありませんが、
少年が大人になる道のりで見せる危うさ、そしてその一瞬の輝きを感じさせる弁天でした。


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2019年09月11日

花形狂言2019 THE LAST HANAGATA


hanagata2019.jpg2006年に結成された茂山千五郎家の若手5人(茂山千五郎・宗彦・茂・逸平・千之丞)による花形狂言。
兵芸での公演は2012年から。
ほぼ毎年楽しみに拝見していますが、今年が LAST HANAGATA。

2016年に正邦さんが千五郎を、昨年は童司さん千之丞を襲名したこともあって、若手という意味合いも含む「花形」という名前での活動は一旦終了、ということのようです。
でも、この日に新しいユニット名発表だったの~。


花形狂言2019 THE LAST HANAGATA
出演: 茂山千五郎  茂山宗彦  茂山茂  茂山逸平  茂山千之丞/
島田洋海  中村壱太郎 (友情出演)

2019年8月24日(土) 5:00pm 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール 
1階E列センター  (上演時間: 2時間/休憩 15分)



「BLACK & WHITE」 ~歌舞伎十八番 「鳴神」より~
歌舞伎でおなじみ 「鳴神」の後日談。
白雲坊(千之丞)と黒雲坊(逸平)が空を見上げては「やまぬな~」と話しています。
雲の絶間姫が結界のしめ縄を切って竜神を解き放ち、やっと雨が降り始めたのはよかったものの、それから3ヵ月間ずっと雨続き。上人は引きこもりになり、下界への道は雨のため閉ざされ、備蓄の食糧も底をついて明日の食べ物にも事欠くほどになっているのでした。そこへ、しめ縄を結びなおしに雲の絶間姫がやってきて・・・。

この演目は2013年にも観ていて、その時、雲の絶間姫を演じたわかぎゑふさんがかなり強烈なインパクトだったのですが、今回の絶間姫はなーんと中村壱太郎くん!壱太郎くんのご出演は事前に知りませんでしたので、とてもびっくり&喜


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2019年09月07日

八月納涼歌舞伎 「新版 雪之丞変化」


2019noryo yukinojyohennge.jpg八月納涼歌舞伎 第三部は、坂東玉三郎さん演出による「新版 雪之丞変化」。
玉三郎さんが勘三郎さんといつか一緒に舞台にしたいと話していた演目なのだそうです。

主な出演者は3人だけ(中車さんは5役!)。
映像を多用した斬新な演出にオドロキ。
こんなことを歌舞伎座でできるなんて、改めて玉三郎さんの凄さを感じました。。


八月納涼歌舞伎 第三部
「新版 雪之丞変化」

原作: 三上於菟吉
脚本・演出補: 日下部太郎
演出・補綴: 坂東玉三郎
出演: 坂東玉三郎  市川中車  中村七之助 ほか

2019年8月18日(日) 6:30pm 歌舞伎座 3階3列センター
(上演時間: 2時間18分/幕間 20分)



物語: 師である中村菊之丞(中車)、同じ一座の役者である秋空星三郎(七之助)のもとで芸を磨く女方役者 中村雪之丞(玉三郎)は、幼い頃、長崎奉行たちに陥れられた父親が眼前で処刑されるという過去を持ち、その復讐を心に秘めていました。江戸の中村座にからお呼びがかかり出演することになったその初日、客席にはなんと父の仇 土部三斎(中車)の姿がありました・・・。


スクリーンに映し出される映像が、たとえば背景を映し出すといったレベルではなく、物語の人物がその中で演技していて、まるで映画のよう。
後で調べたら、大正時代には演劇と映画とを連結して見せる「連鎖劇」という手法が流行したこともあったそうです。
装置も至ってシンプルで歌舞伎座の舞台奥のコンクリート壁がそのまま見えたり。
役者さんの話なのでもちろん劇中劇もあり、バックステージものにもなっていたり。


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2019年09月06日

これが本当に最後!? 八月納涼歌舞伎 「東海道中膝栗毛」


2019noryo yajikita.jpg「またお会いする日まで」と終わった昨年で大団円だったはずの「弥次喜多」がまさかの4回目の登場。
今度こそ本当に(笑)最後ということで、第二部全部つかって初めての一本立て上演です。


八月納涼歌舞伎 第二部
「東海道中膝栗毛」
松本幸四郎 市川猿之助 宙乗り相勤め申し候
原作: 十返舎一九
構成: 杉原邦生
脚本: 戸部和久
脚本・演出: 石川耕士/市川猿之助
出演: 市川猿之助  中村七之助  市川中車  
坂東巳之助  坂東新悟  中村隼人  中村児太郎  
中村虎之介  中村鷹之資  片岡千之助  市川染五郎  市川團子  中村鶴松  
市川寿猿  市川笑三郎  市川笑也  市川猿弥  市川門之助  松本幸四郎 ほか

2019年8月18日(日) 3:00pm 歌舞伎座 1階4列センター
(上演時間: 2時間40分/幕間 20分)



東海道中膝栗毛 アーカイブス
2016年2017年2018年


楽しかった!
こう言っては失礼ながら、すごく「ちゃんとした」つくりになっていました。
ラスベガスに行ったりしないし、歌舞伎座で探偵まがいに犯人探ししたりもしない。
原点回帰とでも言いますか、「弥次さん喜多さんがお伊勢参りの旅をする」がベースにあって、その上でこれでもか、とたくさんのお遊びを盛り込む趣向。

弥次さん喜多さんとそっくりの大盗賊の獅子戸乱武(トランプ)と黒船風珍(プーチン)を登場させて二人の早替りを見せるのをはじめ、いつもながらベテランから若手までたくさんの役者さんに場を与え、名作歌舞伎の演目を随所に盛り込み、楽屋落ちネタありドリフみ満載のお笑いあり、本水の立ち廻りあり宙乗りありと、本当に盛りだくさんで楽しい演目に仕上がっていました。

歌舞伎演目のパロディは私が気づいただけでも、「鈴ヶ森」「切られ与三」「女殺油地獄」「一本刀土俵入」「瞼の母」「滝の白糸」「一谷嫩軍記」・・・とありましたが、台詞だけならもっとかも?
そうそう、喜多さんがキスしようとした弥次さんに「ロシア式の挨拶はやめてくれよ」と三谷かぶき「月光露針路日本」の台詞を言っていました。
「女殺油地獄」の場面なんて、舞台装置出てきた時からそれとわかるもんね(中身は油じゃなくてとろろだけど)。
隼人くん与三郎と新悟くんお富の二人同時の転び方がまんま幸四郎さんと猿之助さんの「女殺油地獄」で、習ったんだなぁと思ったり。
それにあのすべり台・・・あれ絶対幸四郎さんがやりかったヤツ(笑)。


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2019年09月04日

八月納涼歌舞伎 第一部


2019noryo.jpg「納涼歌舞伎の意義とは・・・」なんてことも取り沙汰された今年の八月納涼歌舞伎。
古典あり新作あり、若手花形が大役に挑む義太夫狂言や夏らしく肩のこらない演目、そして気鋭の新演出まで、バラエティに富んだ内容で三部までたっぷり楽しみました。


八月納涼歌舞伎 第一部
2019年8月18日(日) 11:00am 歌舞伎座 1階5列下手


一、 伽羅先代萩
   御殿/床下
監修: 坂東玉三郎
出演: 中村七之助  松本幸四郎  中村児太郎  中村勘太郎  中村長三郎  
中村歌女之丞  坂東巳之助  中村扇雀 ほか
(上演時間 1時間40分)



七之助さんが初役で女形の大役 政岡に挑む「先代萩」。
ご自身は元より、勘太郎くん、長三郎くんまで玉三郎さんに教えていただいたのだとか。
「竹の間」はなくて、「飯炊き」がついた「御殿」と「床下」での上演です。

「政岡ってやっぱり難しい役だなぁ」というのが最初の印象。
七之助さんは初役とは思えないほどよく演じていらして、強い忠義心を持ち、わが子が殺されても表情一つ変えない凛とした「乳人」と、一人になって否応なく情が全身から漏れ出る愛情深い「母」との対比も鮮やか。

茶道のお点前に則ってご飯を炊く「飯炊き」はいささか手順に追われている感がありましたが、茶道具に向かいながらも、常に背中に二人のことを気遣っているように感じられるなど、台詞もほとんどない場面であれだけ場を持たせ、引きつけられるのはすごい。
八汐に眼の前でわが子 千松を殺されながら、鶴千代君を護って顔色ひとつ変えず身じろぎもしないで凛と立つ姿もよかったですが、花道で栄御前を見送って、死んだわが子と二人きりになった時の慟哭、クドキが「もっとー」と思ってしまいました。


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2019年08月30日

初音ミク南座初お目見え 「八月南座超歌舞伎」


minamiza201908.jpg2016年から毎年ニコニコ超会議の中で「伝統芸能である歌舞伎とNTTの最先端技術 ボーカロイドの融合」として幕張メッセで上演されてきた「超歌舞伎」。
南座新開場記念として、歌舞伎発祥の地 京都に登場。
初音ミクさんもバーチャルアイドルとしては史上初めて、南座の舞台にお目見えです。


八月南座超歌舞伎 
2019年8月14日(水) 3:30pm 南座 3階1列センター



一、 超歌舞伎のみかた
出演:中村蝶紫   澤村國矢
(上演時間: 30分)


蝶紫さんと國矢さんで「超歌舞伎」予習編。

「超歌舞伎のみかた」がスクリーンで上映された後、超歌舞伎特有の要素である「分身の術」や「変化の術」を実演をまじえて解説の後、客席に募って「分身の術」の体験コーナー。
この日はツインテールの10歳くらいの女の子でしたが、見よう見まねながらとても上手に見得していて感心。

客席全員で大向うの練習もしました。
「超歌舞伎」では大向うはいつでも好きな時にかけていいのだそう。
初音ミクさんの屋号は「初音屋」、超高臨場感通信技術「Kirari!」を駆使するNTTさんにもちゃんと屋号があって「電話屋」ですって(笑)。

14色に発光するというペンライトの説明&販促も。
初音ミクさんはグリーンがイメージカラーということで、ミクさんの登場シーンでは緑、青龍は青、獅童演じる佐藤四郎兵衛忠信赤、ラストの桜ではピンク・・・など。
「ペンライトは絶対必要」と力説するお二人のペンライト営業トークが一番印象的でした・・・それでも買わなかったけれどもww



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この方が初音ミクさんです(私以外 皆さまご存知かと思いますが)。


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