2017年10月10日

スペシャル感満載 市川染五郎特別公演 「歌舞伎舞踊への誘い」


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お友だちのファザコンサリーちゃんに誘っていただいて、こちらの公演に行ってきました。
招待者のみのクローズドでこの日限りの特別公演。スペシャル感満載です。


市川染五郎特別公演 「歌舞伎舞踊への誘い」
第一部 長唄  都名所  市川染五郎
     ご挨拶とトーク   市川染五郎  尾上菊之丞
     長唄演奏  長唄名曲集 「四季」

第二部 歌舞伎舞踊  操り三番叟
      市川染五郎 (後見 尾上菊之丞)

演奏 長唄  杵屋栄八郎社中
    鳴物  藤舎貴生社中

2017年10月10日(火) 1:00pm セルリアンタワー能楽堂 脇2列
(上演時間 2時間/休憩 15分)




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セルリアンタワー東急ホテルに能楽堂があるのは知っていましたが、
足を踏み入れるのは初めて。
地下二階にあるとは思えない、本格的な能舞台でした。



「都名所」

「船弁慶」の静御前の踊り「都名所」は素踊りで。
舞台に長唄や鳴物の社中が並んで演奏が始まる中、橋懸りから登場した染五郎さん。
中ほどで立ち止まり、「立ち舞うべくもあらぬ身の~」とひと節。

舞台に進み出て、静として舞います。
拵えも顔もしていないのにちゃんと女方。
四季折々の京都の名所を楽しかった義経との思い出ともに踊る静の心が浮かびあがるよう。
細やかな振りの一つひとつ、やわらかい手の表情や指先までの美しさもさることながら、肩を落として腰を折っての踊りは体力的にも消耗するだろうなぁと思いました。

舞台と客席が近いせいもあってか長唄もよく聞き取れて、「春の曙白々と」とか「糺の森に秋立ちて」とか、都の四季を彩る詞章の美しさにも聴き惚れました。


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2017年09月28日

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部


秀山祭九月大歌舞伎 夜の部はいかにも”秀山祭”な義太夫狂言と吉右衛門さんの手による復活狂言の彩り豊かな二本です。


秀山祭九月大歌舞伎 夜の部
2017年9月21日(木) 4:30pm 歌舞伎座 1階1列下手
(上演時間 4時間26分/幕間 30分・10分)



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一、ひらかな盛衰記  逆櫓
出演: 中村吉右衛門  中村歌六  中村雀右衛門  中村又五郎  
中村錦之助  中村東蔵  市川左團次 ほか


漁師権四郎(歌六)の娘およし(東蔵)の入り婿となって「逆櫓」という技術を習得し船頭に身をやつして暮らす松右衛門(中村吉右衛門)。実は木曽義仲の遺臣樋口次郎兼光で、義仲を滅ぼした源義経に一矢報いようとしていました。およしの亡くなった先夫との間の息子槌松を取り違えた者だというお筆(雀右衛門)という女がやってきます。およしが育てている子は木曽義仲の遺児駒若丸だったのです・・・。


歌舞伎でも文楽でも観たことのある演目ですが、確か以前秀山祭でも観たはず・・と検索してみたら、2008年9月に観ていました。もう9年も前なのね。

とても、とてもよかったです。
今まで「逆櫓」の何を観ていたんだろう、と自分にツッコミたいくらい。


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2017年09月27日

秀山祭九月大歌舞伎 昼の部


shuzansai2017.jpg「秀山祭」は中村吉右衛門さんの力の入った舞台を観ることができる大切な機会。
「極められた歌舞伎がここ(秀山祭)にあると常に感じています」と染五郎さん。
これまで他の役者さんで観たことがある歌舞伎の代表的な演目も新たな気づきがあったり、勉強にもなりますのでできるだけ観に行くようにしています。
来年襲名を控える染五郎さんは「市川染五郎」として最後の秀山祭です。


秀山祭九月大歌舞伎 昼の部
2017年9月21日(木) 11:00am  歌舞伎座 
3階1列センター (上演時間 4時間12分/幕間 30分・20分)



一、彦山権現誓助剱  毛谷村
出演: 市川染五郎  尾上菊之助  中村吉之丞  上村吉弥  中村又五郎 ほか


毛谷村六助を染五郎さん、って少し意外な気がしましたが、とてもよかったです。
気はやさしくて力持ち、を地でいくようなやさしくておおらかな六助。
実は剣豪なのに騙されているのにも気づかないほどお人よしの感じもよく出ていました。
ラスト近くで微塵弾正こと京極内匠(又五郎さん)の正体が露見して、サッと表情が変わるとこも、本気出したら実はコワイ感じでゾクッとしました。
吉弥さんお幸とのピシッパシッと短剣を投げ合うやり取りも息ぴったり。

菊之助さんがお園と聞いて、これまた「綺麗すぎでは?」と思っていたのですが、綺麗なのはそのままに、キリリとした女剣豪でした。
臼を持ち上げるところは案外あっさりしていて、「わお!力持ち!」感は少な目でしたが、六助が許婚だどわかった後のもじもじ照れたり、急にお料理始めたりするところが可愛かったです。

父親が討たれた場面を涙ながらに六助に語っているところへ忍びが現れて、語るのをやめず泣きながらも相手をやっつけるのもおおしろかったな。
あの忍びは音蔵さんかな?キレッキレの動きで、お園ちゃんの立ち廻りが一層引き立っていました。

それにつけても、染五郎さん、菊之助さん、吉弥さんの並び、華やかで絵面の美しい毛谷村でございました。


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2017年09月23日

知盛ができるまで  「白糸縅碇朱染彩 大物裏合戦」


image1.jpg知盛好き、大物浦好き、そして染五郎贔屓としてはこの情報が公開された時から「観たい~」と思っていました。
うまくタイミングが合って、今回上京時に拝見することができました。


歌舞伎座ギャラリー特別映像
「白糸縅碇朱染彩 大物裏合戦」
(しろいとおどしいかりにしきえ だいもつうらのたたかい)
出演: 市川染五郎/ナレーション 杉山真也アナウンサー
2017年9月22日(金) 10:15 歌舞伎座ギャラリー
(上映時間 24分)



昨年6月の歌舞伎座公演「義経千本桜」-渡海屋・大物浦-の舞台裏に迫った映像。
2016年6月「義経千本桜」 第一部の感想はこちら

とても見応えありました。
知盛の正体を顕し、白糸縅に身を包んだ「渡海屋」の場から引込み、揚幕に入って階段を降り、奈落で「大物浦」の支度をする様子をずっとカメラが捉えています。

まず顔をする染五郎さん。
隈を描き、眉を描き、血のりをつけ、目にも紅い色を入れて、どんどん悲壮な知盛へと変貌していきます。
驚くくらい迷いなく、サササッと筆を運んでいました。
これでもか、というくらいアップもあったり。

次に衣装。
3人の衣装係さんとお弟子さんの1人がつきっきりで着せかけ。
上に重ねて衣装を着るため見えない部分もしっかりきつけて帯紐も綺麗に結んで。
驚いたのは、血のりのついた白糸縅の鎧をつけた後、もう一度上の白装束を着て、それを脱いでいい形になるところ(腰のあたり)に縫い付けていたこと。
脱げた着物を表現するにも細かい作業があったのね~と感心することしきり。
しかも毎回縫い付けるなんて。
衣装をつける時、「長刀をはく」だったかな?ちょっと忘れてしまったのですが、独特の言い回しも印象的でした。


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2017年08月18日

播磨屋の芸を受け継ぐ覚悟 「第三回 双蝶会」


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8月第1週週末の自主公演・勉強会集中シリーズのラストは中村歌昇・種之助ご兄弟の「双蝶会」(これだけ東京だけど)。
今年で3回目ですが、昨年は平日開催で行けませんでしたので、2015年の第1回以来2年ぶりの観劇となりました。


中村吉右衛門監修
第三回 中村歌昇 中村種之助 勉強会 「双蝶会」
2017年8月5日(土) 5:00pm 国立劇場小劇場 2列下手
(上演時間 2時間48分)



一條大蔵譚 奥殿
出演: 中村種之助  中村歌昇  中村米吉  中村蝶十郎  中村蝶紫  中村壱太郎


種之助くんが一條大蔵卿。
鬼次郎に歌昇くん、お京が米吉くん、常盤御前に壱太郎くんという配役です。
  
種之助くんの大蔵卿は教えられた通りに懸命に丁寧に演じているけれど、初日ということもあってか少しいっぱいいっぱいかなという印象を受けました。
檜垣茶屋の場がなくていきなり奥殿からなので難しい部分もあったかなぁとも思いますが、あまりゆとりがなくて、つくり阿呆のおかしみというか、本当の姿との落差が小さめ。
声はいいし、世を偽って生きてきた人間の悲しみを感じさせることはできていたと思いますので、あとは経験かな。

歌昇くんの鬼次郎はニンにも合っていて本公演でもやれそうです。
というか、「奥殿」って思ってた以上に鬼次郎が中心の場面なんだと感じたのは歌昇くんの力量によるものと思います。

お京の米吉くんは相変わらず声がよく通り、凛とした武家女房の雰囲気もよく出ていました。
常盤御前の壱太郎くんは品よく位が高い感じもよく出ていましたが、何だか鬘がおかしかった(?)←幕間にご一緒した方たちも「最後の方ズレてた」とおっしゃっていました。
脇を固める蝶十郎さんの勘解由、、蝶紫さんの鳴瀬もしっかり。


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2017年08月16日

祝 大阪初見参 「挑む」 Vol.9


idomu2017.jpg尾上松也さんがお父様の松助さんを亡くされた後、「このままただ待っていてはチャンスは巡ってこない」と考えて、2009年に始めた自主公演。
9年目の今年、初めて大阪に登場です。

その初日。
開演前のロビーでは藤間宗家(勘十郎さん)のお姿もお見かけしました。


尾上松也 歌舞伎自主公演
「挑む」 Vol.9 大阪公演

2017年8月4日(金) 6:00pm ABCホール A列センター
(上演時間 2時間15分



一、大阪御目見得 口上
尾上松也


紋付袴でキリリと正座する尾上松也さん。
大阪初御目見目の初日ということで、最初は少し緊張気味にもお見受けしましたが、話始めると滑らか。
2005年 二十歳の時にお父様を亡くされたことから「挑む」を始めるきっかけ、一から始めるのはとても大変だったこと、大阪で開催できた喜び、そしてこの後の演目の解説などを流れるように話されました。
締めの口上はさすがに声よしの松也くん、ピシリとキマりました。


ニ、三社祭
振付: 藤間勘十郎
出演: 澤村國矢  市川蔦之助


悪玉が國矢さん、善玉に蔦之助さんを配しての舞踊。
最初少し硬いかな?とも思ったのですが、踊り巧者で何度も組んで踊っていらっしゃるお二人ですので、キビキビ軽やかで、要所要所の見えも美しく決まります。
今まであまり意識したことなかったのですが背格好も似た感じで、それがより「コンビ感」を出していました。

この演目は下座音楽が録音だった模様。


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