2019年07月11日

祝 結成四十周年 「関西・歌舞伎を愛する会」


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本日は松竹座に七月大歌舞伎 昼の部を観に行ってきました。

今年は、関西・歌舞伎を愛する会 結成四十周年の記念公演。
本当におめでとうございます。

松竹座のロビーには、「チラシで振り返る四十年」ということで、「関西で歌舞伎を育てる会」という名前で発足した昭和54年(1979) 朝日座での第1回公演から今年の公演まで、自主公演を含めて43枚のチラシが壁一面に並べられていて壮観。


幕間にチラシを1枚ずつ見ていると、感慨深いものがありました。



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これこれ。
私が初めて自分でチケット買って観た歌舞伎。
平成3年(1991) 中座 「怪談乳房榎」

とにかく勘三郎さん(当時 勘九郎さん)がカッコよくて、それまで多分テレビでしか観たことがなかったので、「勘九郎ちゃんってこんな凄いことできる人なんだ!」と強く印象に残っています。
まだ歌舞伎のことをあまりよく知りませんでしたので、本水の演出にもとても衝撃を受けて、早替りのカラクリもわからなくて、あの花道の傘の早替りなんて、「何今の?どうなってるの?!どうなってるのー?!」と何度も同行の友人と言い合ったことを今でもよく覚えています。


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とびとびに観ていた年もありますが、毎年欠かさず観るようになったのは、平成16年(2004)の市川海老蔵さん襲名披露公演からかなぁ(真ん中の画像)。

その前年(左の画像)は仁左衛門さん いがみの権太の拵えですが、仁左衛門さんの権太は平成23年(2011)年に初めて観たとこのブログに書いていました(こちら)ので、この時は観ていないと思われます。

右の中村勘三郎さん襲名披露公演はよく通って、ついこの間のような気がしますが平成17年(2005)。もう14年も前なのですね(遠い目)。



過去の記憶をたどるのはなつかしくて切ない のごくらく地獄度 (total 2075 vs 2076 )


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2019年07月09日

走れ光太夫 振り返るな 三谷かぶき 「月光露針路日本」 風雲児たち


走れ光太夫 振り返るなよ
月あかり照らすふるさと 伊勢の海
走れ光太夫 泣くな光太夫

10年にわたる艱難辛苦の末、故郷日本へと舵を取る大黒屋光太夫。
そこに重なる三味線に乗せた浄瑠璃が今も耳に残ります。


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松本幸四郎(当時 市川染五郎)さんが三谷幸喜さんに「ぜひ歌舞伎を書いてください」とお願いして実現したPARCO歌舞伎 「決闘! 高田馬場」が上演されたのが2006年(感想はこちら・・・この頃の自分のレポ読み返して短さに驚く。簡潔だったなぁ)。
上演中からすでに「次は○○をやりたいね」というお話が、三谷さんと幸四郎さん、猿之助(当時 亀治郎)さんとの間で出ていたということですが、13年の時を経て、やーっと実現しました。
それも歌舞伎座でっ!


六月大歌舞伎 夜の部
三谷かぶき 「月光露針路日本」 (つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち
原作: みなもと太郎
作・演出: 三谷幸喜
美術: 堀尾幸男  照明: 服部基  衣装: 前田文子
出演: 松本幸四郎  市川猿之助  片岡愛之助  尾上松也  八嶋智人
坂東新悟  大谷廣太郎  中村種之助  市川染五郎  市川弘太郎  中村鶴松  
片岡松之助  片岡千次郎  片岡松十郎  市川寿猿  澤村宗之助  松本錦吾  
市川男女蔵  市川高麗蔵  坂東竹三郎  坂東彌十郎  松本白鸚 ほか

2019年6月6日(木) 4:30pm 歌舞伎座 3階2列下手/
6月25日(火) 1階2列センター
(上演時間: 3時間42分/幕間 30分・20分)



鎖国によって外国との交流が厳しく制限され、徳川幕府の政策により1本マストの帆船しか許されなかった江戸時代の物語。
大黒屋光太夫(幸四郎)は、神昌丸の船頭として16人の乗組員たちとともに伊勢を出帆しますが、江戸に向かう途中で激しい嵐に見舞われて帆を折り、大海原を漂流した挙句、ロシア領アリューシャン列島のアムチトカ島へと流れ着きます。仲間が一人また一人と命を落としていく中、日本に帰る方策を求めて、カムチャッカ、オホーツク、ヤクーツク、イルクーツクとロシアを西へ西へと移り住み、ついにサンクトペテルブルグで女帝 エカテリーナ(猿之助)と謁見し帰国の許しを得て、実に10年の時を経て日本へ帰り着くまでを描きます。


三谷流の遊び心たっぷりで、随所に散りばめられた笑いにあははと盛り上がりながら、過酷な運命に立ち向かう人々の苦悩のドラマが終盤胸に迫ります。

最初は船頭として自信なげで頼りなかったのに、「絶対に全員で生きて日本に帰る」という強い意志を持って仲間を鼓舞するリーダーに成長する光太夫はじめ、仲間の乗組員たちのキャラクターが立っていて、いかにも三谷さんらしい群像劇。
転々とする各地でエピソードが織り込まれてロードムービーっぽくて、「そういえば『決闘! 高田馬場』もこんな感じだったなぁ」と思い出したりも。


続きがあります
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2019年06月22日

ぜってぇー あきらめないっ! 「NARUTO」


naruto.jpg岸本斉史さんが1999年から2014年まで週刊少年ジャンプに連載された人気漫画。
「ワンピース」に続く、少年漫画の歌舞伎化第二弾ということで、2018年8月 新橋演舞場で初演されました。
まだ発表前に「来年南座でやるらしいよ」と情報をいただいて、演舞場ガマンした私、エライ(?)


南座新開場記念
新作歌舞伎 「NARUTO -ナルト-」
原作: 岸本斉史
脚本・演出: G2
出演: 坂東巳之助  中村隼人  市川笑也  
嘉島典俊  市瀬秀和  安田桃太郎  中村梅乃  
澤村國矢  市川猿四郎  中村梅丸  市川笑三郎  
市川猿弥  中村梅玉 ほか

2019年6月15日(土) 4:00pm 南座 3階1列センター
(上演時間: 3時間45分/幕間 30分・20分)



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体内に九尾の妖狐を封印された落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが里一番の忍である火影を目指し、仲間たちと共に数々の試練を乗り越えて成長していく物語。

木ノ葉隠れの里に育った落ちこぼれ忍者 うずまきナルト(巳之助)は忍者学校を卒業し、うちはサスケ(隼人)、春野サクラ(梅丸)とともに、はたけカカシ(嘉島典俊)のもと任務に励んでいました。
ナルトはサスケをよきライバルであり大事な友だちと思っていましたが、サスケは両親を含む一族全員が兄のうちはイタチ(市瀬秀和)に殺されるという暗い過去を抱えていました。サスケたちは数々の試練に立ち向かいながら、自来也(猿弥)、綱手(笑也)との出会い、大蛇丸(笑三郎)との争いを経て、世界を揺るがす強大な敵 うちはマダラ(中村梅玉)との闘いに挑むのでした。


「ワンピース」を観た時と違って原作全く知らず・・・「うちはサスケ」の「うちは」は「ウチワ」と読むとずーっと思ってたくらい。だって「コンニチワ」も「こんにちは」って書くじゃない←)、もちろんあらすじも読まずに観ましたが、名前が時々聴き取れなかった以外は(笑)、わかりやすく楽しく拝見しました。


続きがあります
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2019年06月20日

六月大歌舞伎 昼の部


kabukiza201906.jpg歌舞伎座の六月大歌舞伎。
夜の部は三谷幸喜さんの新作一本ものですが、昼の部はいかにも歌舞伎な古典の演目が並んでいて、その対照も楽しく、歌舞伎の懐の深さを感じるところです。


六月大歌舞伎 昼の部
2019年6月6日(木) 11:00 歌舞伎座 
3階1列センター




一、寿式三番叟 
松本幸四郎 尾上松也三番叟相勤め申し候
出演: 松本幸四郎  尾上松也 中村松江  中村東蔵
(上演時間: 30分)


天下泰平を祈り、五穀豊穣を寿ぐといわれる三番叟。
「操三番叟」や「舌出三番叟」など、バリエーションもいろいろある中で、この「寿式三番叟」が大元になるものなのかな。
「邪気を払う儀式的な舞踊を歌舞伎化するとアクロバティックな三番叟になったという、三番叟の原点を目指して演じる心です」と幸四郎さん。
2006年5月 幸四郎(当時 染五郎)さんが猿之助(当時 亀治郎)さんと新橋演舞場で初演されて、2014年11月に歌舞伎座で尾上松緑さんと再演(感想はこちら)、今回が三度目ということで、上演数(というか幸四郎さんの出演数)の少なさからもかなり貴重で、とても楽しみにしていました。

東蔵さんの翁、松江さんの千歳の厳かな舞で始まる幕。

二人の三番叟がつつつと花道まで出て、七三で揃ってきりりと舞台を向き直り、トンッと足を踏んだ時、背中がゾクッとしました。良い意味で「鳥肌が立つ」という、あの感じです。
以来、目を奪われっぱなしです。


続きがあります
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2019年06月01日

4月文楽公演 「仮名手本忠臣蔵」


bunraku201904.jpg今年の国立文楽劇場は開場35周年記念とで「仮名手本忠臣蔵」の通し上演。
とは言っても、

4月文楽公演: 大序より四段目まで
夏休み文楽特別公演: 五段目より七段目まで
11月文楽公演: 八段目より十一段目まで

と3回に分けての上演です。
特設サイトもできていてなかなかの気合の入れよう。
2012年に昼夜通しで全段上演(感想はこちら)した気概もほしいところではありますが、忠臣蔵フェチといたしましては、ほぼ1年かけてじっくり楽しませていただく所存。


国立文楽劇場開場35周年記念
4月文楽公演 第1部  
通し狂言 「仮名手本忠臣蔵」
大  序  鶴が岡兜改めの段/恋歌の段
二段目  桃井館力弥使者の段/本蔵松切の段
三段目  下馬先進物の段/腰元おかる文使いの段/殿中刃傷の段/裏門の段
四段目  花籠の段/塩谷判官切腹の段/城明渡しの段

配役はこちら

2019年4月10日(水) 11:00am 国立文楽劇場 1列センター
(上演時間: 4時間18分/幕間 25分・10分)



幕開き前から能管と締太鼓の演奏。
これから荘厳な物語が始まるという予兆たっぷり。
幕が開くと鶴ヶ岡八幡宮の兜改めで人形が正面を向いてずらりと並んでいます。
大序と二段目は人形遣いさん全員黒衣。
衣装もそれほど見慣れていなくて(もちろん配役把握していない)、誰が誰だかわかりません状態なのですが、高師直だけ「!!」となりました。桐竹勘十郎さん、やっぱり特徴あるなー。

二段目の「桃井館力弥使者の段」は文楽、歌舞伎を通して初めて観た・・・と思います。
(前回の通し上演では「桃井館本蔵松切の段」だけだった。)
父の塩谷判官から若狭之助への使者として訪問した力弥。
家老である加古川本蔵の妻 戸無瀬は娘 小浪の力弥への恋心を察して、仮病を使って小浪に対応させる・・・という筋立て。
これが八段目の「 道行旅路の嫁入」の戸無瀬、小浪の必死の旅路に繋がるのね~と。


続きがあります
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2019年05月03日

令和エンタメはじめは神田松之丞さんの講談


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令和最初のエンタメは私にとって人生初体験の講談。
今、絶大な人気で講談会のチケットは即完という神田松之丞さん。
テレビでちらっと見たことはあるのですが、一度ナマで聴いてみたいと興味を持っていました。

南座新開場記念の京都ミライマツリにお出ましということで、ダメもとで申し込んだら運よく当選。
初体験の講談は南座で、神田松之丞さんの語りをたっぷり三題楽しませていただきました。


南座新開場記念
京都ミライマツリ2019  音マツリ
「神田松之丞 講談会 in 南座」

2019年5月3日(金) 11:00am 京都南座 1階6列センター
(上演時間: 3時間15分/幕間 30分・15分)


演目
一、 源平盛衰記より扇の的 (30分)
二、 怪談乳房榎(1時間)
三、 中村仲蔵 (1時間)


はじめての講談でついていけるかな?と思っていたのですが、配られたプログラムを見て、どれも知っているお話でしたのでひと安心・・・というか一層期待高まる


開演すると松之丞さん、花道からご登場。
客席からはわ~っという歓声と盛大な拍手。
花道七三で立ち止まって振り向き、二階三階へも手を振っていらっしゃいました。

幕が開くと、緋毛氈で富士山のような形に高い台がつくられ、その上に釈台。
背景は松羽目です。
二演目目からは緋毛氈ではなく濃いグレーの台に背景は金の扇でした。

ご挨拶の後、このたびの真打昇進と伯山襲名をご報告。
師匠である神田松鯉さんから「松之丞」という名前をいただいた時のエピソードから伯山襲名に至るまでのお話をおもしろおかしく語ってくださいました。
お話がうまいのはもちろん、ちょっと上から目線?な客席いじりも絶妙で、ゲラゲラ笑いながらなるほど人気があるはずだなと納得。何と言っても勢いがあります。



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