
ところが、今年は早くから12月22日に上京予定を決めていて、12月21日のチケット狙いましたが取れず(涙)、ライブ中継は22日のみだけどその日は東京で観劇・・・さすがに無理、と一旦はあきらめていました。
が、1週間前になって22日の東京の予定をよくよく検討してみたら、
国立劇場 15:30 終演
東京會舘 19:00 パーティ開宴
「16:00のタカスぺライブ中継行けるじゃん!日比谷でなら」となりまして、チケット慌てて探したよね~。
宝塚歌劇105th Anniversary
「タカラヅカスペシャル2019-Beautiful Harmony-」
監修: 石田昌也
構成・演出: 中村一徳 上田久美子 野口幸作
出演
専科: 轟 悠 華形ひかる 凪七瑠海
花組: 柚香光 瀬戸かずや 水美舞斗 永久輝せあ 聖乃あすか 華優希 ほか
雪組: 望海風斗 彩凪翔 彩風咲奈 朝美絢 綾凰華 真彩希帆 彩みちる ほか
星組: 礼真琴 天寿光希 音波みのり 愛月ひかる 瀬央ゆりあ 極美慎 舞空瞳 ほか
宙組: 真風涼帆 芹香斗亜 桜木みなと 和希そら 瑠風輝 星風まどか ほか
2019年12月22日(日) 4:00pm TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12
(上映時間: 2時間30分/休憩 30分)
TOHOシネマズ日比谷デビューです。
東京宝塚劇場の地下にあるのね。超便利じゃない。
そりゃライブ中継のチケットいつも激戦になるはずですワ。
◆ プロローグ&トップMC
今年は星組: 紅ゆずる → 礼真琴 花組:明日海りお → 柚香光 と2人もトップ交代があって、新鮮な並びとなったタカラヅカスペシャル。
東京公演中の月組以外のトップ4人と専科の轟悠さんをはじめ、各組選抜スターが次々登場する華やかなプロローグは劇場で観る時もそうですが、映像ではとても目が足らず追いつけません。
プロローグの後、各組が今年のショーから1曲ずつ歌い踊ります。
花:シャルム! 雪:Music Revolution! 星:エストレージャス 宙:アクアヴィーテ!!
というラインナップ。
どのショーも楽しかったなぁと気分も一気に盛り上がります。
専科は轟さん、華形ひかるさん、凪七瑠海さんと昨年から不動の3人。
轟さん+トップ4人で今回のためにつくられたテーマ曲「Beautiful Harmony」を歌った後、恒例のMC。
礼・望海・轟・真風・柚香 という並びで、今年の元号「令和」にちなんで「令和はBeautiful Harmonyという意味」という轟さんに、両端の礼真琴さん、柚香光さんが「せーの」という声が聞こえそうなくらいアイコンタクトして「私たちも名前に『れい』がつきます」と声を揃えて言ったのがおもしろかったです。トップとしてのタカスぺは初参加の2人、何とも初々しい。
台湾公演の経験もある2人は、中継会場に向けて中国語でもご挨拶していらっしゃいました(そして轟さんに「何て言ったの?」と聞かれてたw)。
◆ 各組コーナー
組コーナーは一幕で宙組・専科・雪組、二幕に花組・星組。
今年は宝塚105周年ということで、この5年間の各組の代表的な作品を衣装もつけて再現するという構成でした。
宙組 (演出 上田久美子):
「ベルサイユのばら」の♪ごらんなさい ごらんなさい で始まりました。
和希そら 留依蒔世 瑠風輝 の3人が小公子
大きな瑠風くんに「はずかしくない?」と言われてはずかしそうに「はずかしくない!」と返すそらくんがツボでした。
ところが、桜木みなとラダメス、星風まどかアイーダのしっとりとした「月の満ちること」に続いて、宙組最大の・・・というか今年のタカスぺ最強のツボポイントが待っていました。
真風涼帆さんレット・バトラー(ネクタイ緩めた衣装の着こなしもお鬚も超クール!) 芹香斗亜さんスカーレットで、「君の頭蓋骨をくるみのように粉々に砕くことだってできるんだよ」というシーン。キキちゃん 高い声を出して熱演。大きいけど白い衣装もあの髪型も結構かわいい。
バトラーに無理に手を引っ張られて階段を上がったスカーレットがそこから落ちて、後に残ったバトラーがひとり「愛のフェニックス」を歌って・・・場面は「VIVA! FESTA!」の「ソーラン宙組」へ。
階段を上って現れたのは、スカーレットの拵えそのままに法被を着た雄々しい「ソーランの男A」芹香斗亜さんです。
「スカー レッ・・・ト?」と驚いて振り返る真風バトラーを尻目にイケメン全開で「ソーラン宙組っ!」と歌う芹香さん。スカーレットのメイクと髪型とドレスで。
映画館だったけど爆笑したよね。
バトラーも白スーツの上に法被だし、小公子もラダメスも役そのままの上に法被で十分おもしろいのですが、キキスカーレットがぜーんぶ持って行っちゃった感じです(笑)。
専科 (演出 中村一徳)
凪七瑠海さん「生きろ」(蘭陵王)→ 華形ひかるさん「みんな仲良く、明るい老後」(ANOTHER WORLD)→轟悠さん「キューバの夜明け」(チェ・ゲバラ)
華型ひかるさんが貧乏神のびんちゃんで「蘭陵王はん・・」と呼びかけて楽しく、でも次の星組公演で退団が発表されているのでこれが最後のタカスぺだなぁとちょっとしんみり。
雪組(演出 中村一徳):
ルパン三世のテーマを彩風咲奈さんの次元大介メインで。
石川五エ門もオリジナルキャストのまま彩凪翔さんでしたが、ルパンは2人(朝美絢・綾凰華)、不二子は4人(星南のぞみ・野々花ひまり・彩みちる・潤花)という布陣。
続いて「ひかりふる路」から2曲。の望海風斗さんのソロと望海さん・真彩希帆さんのデュエットで。
宝塚が誇る歌うまコンビ。一気に物語の世界へと誘ってくれます。
望海さんの歌唱は本当にうまいだけじゃなくて情景が目の前に広がるようです。
「ファントム」聴きたかったけど、版権の関係で無理だったのかな。
ラストは全員で「CONGRATULATIONS 宝塚!!」
今年の雪組は「Music Revolution!」ばかり聴いていた気がしますので、久しぶりのコングラ 新鮮でした。
花組 (演出 野口幸作):
「虞美人」から「赤いけしの花」を瀬戸かずやさんの項羽、永久輝せあさんの劉邦、そして虞美人は聖乃あすかさんで。
そうだ、ひとこちゃん 花組になったんだとこの時実感しました。
新トップコンビ 柚香光さん・華優希さんは「ME AND MY GIRL」のビルとサリーでお芝居。
台詞多めで2人のお歌はちょっぴり。
その後マリアやジョン卿、ジャッキーなんかも出てきて「愛が世界をまわせる」を歌った後、「花より男子」の「BOYS OVER FLOWERS」でした。
星組 (演出 上田久美子):
「歴史を彩った人物にスポットをあてる」といった趣旨のナレーションが入って、作品で採り上げられた自分中心の構成。そしてテーマは「軍服」。
愛月ひかるさんルドルフ、舞空瞳さんマリーの「うたかたの恋」。
そして、天寿光希さんが当時の役そのままに「聞かせてください、あなたの目に映った彼らの思い出を」からの「嵐のように生きた男」とそれに続く礼真琴さん アントニオ・デ・オダリスの「俺の海」(黒豹の如く)で思わずウルウル。
柚希さんのサヨナラ公演でことちゃんのラスト新人公演主演作。そりゃ泣くよね。
「タカスぺで泣くなんて・・」と思いましたが、後でTwitter見たらここで泣いたという星ファンがTLに続出していましたので「そうよね~、泣くよね~」となりました。
「ナポレオン」の新人公演でマルモンやって「ナポレオン閣下に敬礼っ!」と言っていた瀬央ゆりあさんが今回は「アントニオ・デ・オダリス大佐に敬礼っ!」とか心憎いばかりの演出でしたよ、上田久美子先生。
ラストは全員で「桜華に舞え」。
各トップが自分の転機となった曲?を歌う「Special Song」コーナーでも礼真琴さんの「君はどこに」(THE SCARLET PIMPERNEL)にナミダ。
ことちゃん本役でもやっていますが、のびやかな歌唱に一層磨きがかかったよう。
◆ BEAUTIFUL LATIN FEVER!
一幕ラスト 二番手以下の男役ばかりのコーナー。
ここ盛り上がりました・・・というか激しいダンスに目が追いつかなかったので、ほんと、巻き戻して何回でも観たい感じ。
彩風咲奈さんセンターの「エル・クンパンチェロ」に始まって、永久輝・彩風・和希の「エストレリータ」、愛月・水美・朝美「アルハンブラの思い出」、瀬戸・瀬央・桜木「キエン・セラ」、芹香「ジェラシー」から全員でもう一度「エル・クンパンチェロ」と怒涛の展開。
クンパンチェロってメロディだけでもかなりテンション上がる曲なのに激しいダンスの振付がまた超カッコよかったです(振付:尚すみれ)。
組横断の迫力ある男役群舞が観られるのはタカスぺならではの醍醐味でした。
◆ Memories of 柴田侑宏
今年亡くなった柴田侑宏先生を偲ぶメドレー。
初演ではなく再演で観た作品もありましたが、ほぼ観たことのあるものばかりで我ながらオドロキ。
若いころに夢中になった「星影の人」をはじめ、「バレンシアの熱い花」「あかねさす紫の花」「忠臣蔵」・・・と好きな作品が並んで、柴田先生の偉大さを改めて実感しました。
タカスぺといえば恒例のトップコンビシャッフルは今年はなくて、この柴田先生のコーナーでトップ娘役×二番手男役のシャッフルがありました。
華優希・芹香斗亜
星風まどか・彩風咲奈
真彩希帆・愛月ひかる
舞空瞳・瀬戸かずや
という組み合わせ。
いずれも新鮮でしたが、まどかちゃん&咲さんペアがお似合いだったなぁ。
ラストは「小さな花がひらいた」から「もう涙とはおさらばさ」で明るくエンディング。
105周年という節目とともに新しい時代への変化も感じた今年のタカラヅカスペシャル。
ちょっぴり無理しましたが今年も観られて幸せでした。
繰り返しになりますが映像だとナマ以上に目が足りない の地獄度


