2018年10月06日

松本幸四郎スペシャルトークショー @蔦屋書店


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「10月6日(土) 大阪の梅田 蔦屋書店で、『松本幸四郎スペシャルトークショー』開催されます」と歌舞伎美人に告知されたのが10月1日(月)。

「そんなこと急に言われても今週の土曜日なんてもう予定あるし無理ムリ」と一旦はあきらめたものの、せっかくなのでやっぱり行きたいかしらと思い直し、いろいろ調整して、チケットの受け渡し(笑)も完了したのが前日の10月5日(金)というバタバタぶりでしたが、何とか無事参戦できました。


南座「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」
松本幸四郎vスペシャルトークショー
2018年10月6日(土) 12:30~13:30



ルクアイーレ9階にある蔦屋書店のオープンスペースで開催ということで、「あのガーデンラウンジで?そんなに入れるのかしら」と思ったら、「当日の混雑次第では、入場規制される場合があります」ですと。
予想通りかなりの人数集まって、ぴあでチケット買った優先観覧エリア以外は椅子10脚ほどでほとんどの人が立見でしたが、会場で会った友人の作戦が奏功してまんまと4列目センターに着席。

開演前に「写真、動画の撮影は可能でございます」とアナウンスが入って、「え!いいの?!」と思わず声に出して反応してスタッフの方に注目されたアカウントがこちらでございます。


司会進行は産経新聞記者の亀岡典子さん。
関西のこの種のイベントでは登板率No.1ですね。
幸四郎さんはいかにも仕立てのよさそうなシックなスーツ姿でご登場です。


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座席の両側には南座襲名披露興行の特別ポスター



■ 奇跡の襲名
・三代での襲名が2回続くことで奇跡の襲名と言われていますが

祖父は厳密には改名なのですが・・初代ですので・・三代が生きているうちに名前を継ぐということは、名前が絶え間なく繋がれるということで、大変ありがたいことだと思っています。

1月から何カ月も襲名披露興行をやっていますが、その場所場所では1回1回初めてという気持ちでやっています。
大先輩にも出ていただいて、夢のように幸せだったと感じています。

父は、76歳ですか、その父が新たなスタートをするエネルギーは計り知れない。心から尊敬しています。

・白鸚さんは襲名の記者会見で「染五郎の芸がその名前の器からこぼれ落ちるほど大きくなった」とおっしゃっていましたが、それについてはどうですか?
「わかりません」(笑)と即答。  


■ 奇跡の美少年
・奇跡といえば、染五郎さんは奇跡の美少年と言われていますが

僕も昔は美少年と呼ばれていまして。美少年から美少年が生まれるのは奇跡ではない・・・必然です。
と半分どや顔、半分照れ笑いしながら。


・11月京都では染五郎さんとホテルは同じお部屋ですか?

いろいろな都合上、一緒の部屋になりました。別々でもよかったんですけど。
-このあたりは含み笑い。何か事情があったのかしら・


■ 勘三郎さんとパルコ歌舞伎
・影響を受けた役者さんは?

たくさんいらっしゃって誰か一人とは言えないですね。

・亀岡さんから「勘三郎さん」という名前があがって

 勘三郎のお兄さんには若い頃から抜擢していただいて、それが刺激にもなって頑張れました。
お兄さんがコクーン歌舞伎をされている時に僕はパルコでやっていて、お互いに殴り込んだり(笑)、ライバル視もしていました。

・パルコといえばパルコ歌舞伎[決闘!高田馬場」ですね。あれもとてもおもしろかったですが、再演の予定は?

三谷幸喜さんとはパルコ歌舞伎やっている時に「次これやろう」という話にはなっていて、時間がかかっていますが、進行中です。


■ 十一月南座の演目について

「勧進帳」
これがあったから歌舞伎役者になったような演目で、なぜこんなに好きかはわからないです。
今は 父の弁慶を僕の体てお伝えしたいと思います。 体力精神力全てを使い切って出し切って勤めたい。

41歳で初めて弁慶を演じた時、初日は全く緊張しなかった。それが日が経つにつれて緊張感が出てきた。今から思えば、自分が弁慶を演じている実感がなかったのだと思います。
幸四郎になってからの弁慶は初役の時よりはるかにキツい。それは年齢的なことではなく、この役の大変さを感じるのに時間が必要だったということ。苦しさが増すほど自分なりに進歩しているのかなという実感はありました。


・南座では弁慶、富樫、義経を親子三代で演じる、これも奇跡の勧進帳と言われています

1年で3回も「勧進帳」をやるとは思っていませんでした。
今回は父が一番近いところで観ている。ある意味罰ゲームのようなものです。
これまでの富樫もそれぞれ弁慶役者でもあって、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。

弁慶の最後、花道は、みんなを先に逃がしますが、一人残されて、待っていてくれてもいいのにと思います(笑)。
その後 富樫に一礼しますが、それが知っていて見逃してくれたことへの一礼かどうかは観る方の感じ方にお任せします。

今回南座では滝流しをつけてやります。
父に「やらせてください、とお願いしました」
延年の舞の最後に踊るもので、これで鼓が好きになりました。役者も演奏の人も大変ですががんばります。

-7月のディナーショーの時、素踊りで「滝流し」を踊ってくださって、「『滝流し』は父が弁慶を演じる時はやっていて、私も滝流しつきの弁慶をやるのが最終目標。十一月の南座が最後のチャンスかなと思いますが、もしできなかったらいけないので(←w)ここでやってしまおうと」おっしゃっていた幸四郎さん。その言葉通りに滝流しつきの弁慶が実現。楽しみです。


「連獅子」
・染五郎さんは「親獅子を蹴落とすつもりでやりたい」とおっしゃっていましたが

ちょっとこわいですよね。 仲良くやろうって(笑)。
以前一度だけ親獅子を演じた際に、お客さんがほぼ仔獅子(染五郎くん)を見ていました。ムキになってやりたいと思います。こちらの方が強いぞ、と。

親子で連獅子をやるようになったのは最近のことで、昔は仔獅子は前髪がなかったのですが、今はあります。踊り比べであり、踊りを見せる作品です。


「雁のたより」
他愛もない喜劇で、初めて観た時は歌舞伎にこんな作品もあるんだとびっくりしました。
鴈治郎のお兄さんと毎日楽しい話ができればいいなと。そのままお兄さんにどこか楽しいとjころに連れて行っていただきたいなと。
この演目は三代目歌右衛門という役者が書いた作品。どれだけ鴈治郎のお兄さんをゴキゲンにさせるか、それが目標です。


■ 南座について
南座は400年ずっとあの場所に建っている。そして歌舞伎をやっている。それは本当にすごいこと。
その南座の新開場に襲名披露させていただけることをとても幸せに思います。


■ 上方歌舞伎
・幸四郎さんは上方歌舞伎がお好きですよね

江戸のヒーローと違って上方のヒーローは完璧ではない。どこか欠点がある。そこが魅力的で好きなところです。
近松の作品はまた別で上方とか江戸とかではなく、近松門左衛門の演目ですが。


■ 今後やりたいこと
自分がやりたいと思ったことの半分も実現していない (←ええ~っ?と心の中でツッコむ。会場中そうだったのではないかしら)

芝居については、書く、つくることはまだやっていない。あくまでも役者として出演しています。
振付や演出はありますが。
振付は、自分が振り付けた後はその人のものになって、別のものになって一人歩きするのが面白い。


・今後やってみたいことは?

「作曲」ですかね。
ホンがあって演出、振付もやって、あとは音楽があれば芝居ができます。
あとダンスも・・・「DA PUMPみたいなね? 欅坂とか」と染五郎くん推しネタをイン!



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1時間みっちりトークで、なかなかゴキゲンによく話しよく笑っていらした染五郎さん。
聴き手の亀岡さんが古典芸能に造詣の深い方なので聴いていてもストレスなく内容充実で楽しかったです。
もとより楽しみにしている十一月南座顔見世ですが、ますます楽しみになりました。


この内容で無料ってなかなか太っ腹 のごくらく度 (total 1967 vs 1972 )


posted by スキップ at 23:28| Comment(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
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