2018年09月07日

その心意気やよし 「第四回 研の會」


kennoukai4th.jpg毎年楽しみに拝見している尾上右近くんの自主公演 「研の會」。
いつも人気ですが、第四回目の今回は「ワンピース」で知名度が上がったこともあってか、発売当日に全公演完売。
これを受けて、同様にご兄弟で自主公演を開催している中村種之助くんがアップしたインスタグラム、おもしろかったな。


右近半端ないって。
研の會即完するもん。
そんなんできひんやん。
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以下はこちらで。


尾上右近自主公演 「第四回 研の會」
2018年8月27日(月) 12:00pm 国立劇場小劇場 3列上手
(上演時間: 2時間30分/幕間 30分)



一、恋飛脚大和往来  封印切
中村鴈治郎 指導
出演: 尾上右近  中村壱太郎  嵐橘三郎  上村吉弥  中村亀鶴 ほか


4月の花形トークで、「今まで一番好きな梅川・忠兵衛は?」と聞かれて「藤十郎のおじちゃま」と即答していた右近くん
「坂田藤十郎おじさまに憧れて、25日間、松竹座の袖で泣きながら拝見していました。千秋楽の日に『観ていてくれてありがとう』と言われました」と今回公演のインタビューでも語っていらっしゃいました。
藤十郎さんのご子息 鴈治郎さんご指導のもと、まさに上方和事、藤十郎さんの息吹がそここに感じられる「封印切」でした。


生まれも育ちも江戸っ子の右近くんにとって、まずは上方言葉から挑戦だったと思いますが、イントネーションはさほど気にならず、お上手でした。きっと耳がいいのでしょう。
台詞まわしや所作など、教わったことをとても真摯に丁寧になぞっている印象。

ただ、すごく通る声(←これ、いつもなら右近くんの長所)でハキハキ話す忠兵衛だなぁ、と。
そう、幕間にお目にかかった方たちともお話したのですが、特に関西の歌舞伎ファンにとって、忠さん=藤十郎さんというくらい刷り込まれ過ぎているのだと思います。あの聞き取れるのか聞き取れないのかわからん話し方(笑)の忠さんが。
だから、右近くんのようにハキハキ話したり、カクカク動いたりする忠兵衛を観ていて、「この役ってこんなに難しい役だったんだ」と改めて知る思いでした。

実年齢に近い等身大の忠兵衛で、封印が切れてしまった後の深い悔恨や畏れ、絶望がとてもリアルに伝わってきましたが、匂い立つような色気とか、何とも頼りないけれど皆から「忠さん、忠さん」と慕われる可愛げのある”ぼん”ぶりは、がんばれ~と。

梅川の壱太郎くんは藤十郎さんの相手役をする人なので、なおさらその風合いの違いがくっきり出てしまった感じ。
とても高いハードルへの挑戦だったのでしょうが、その心意気やよし。
きっとこの経験が血となり肉となって、上方歌舞伎だって何でも来い!の役者さんになるだろうと期待しています。


壱太郎くんの梅川は前述したとおり盤石。
亀鶴さんの八右衛門もあっさり目ながら嫌みったらしさプンプン。
上村吉弥さんのおえんは上方の香りを立ち昇らせて、忠兵衛と梅川を支えるとともにこの芝居そのものを支えていましたが、秀太郎さんおえんのじゃらじゃらした感じが少し恋しくなったりも。


二、二人椀久
出演: 尾上右近  中村壱太郎


「二人椀久」はねぇ~、苦手な舞踊なのよ。舞台暗いし、睡魔が・・・
といつも話す演目ですが、今回は寝ませんでした(笑)。

右近くんの椀屋久兵衛、壱太郎くんの松山太夫という布陣。
お二人とも踊り巧者で年齢的にもビジュアル的にもバランスよくて、名コンビ誕生の予感。
品のある佇まい、切れがありつつたおやかで洗練された舞。

右近くんが語った夢のとおり、いつか歌舞伎座の本舞台で、このお二人が踊る「椀久」を拝見できるのを楽しみに待ちたいです。



image1 (2).jpg

ケン2カレー買って売り上げに協力。
3個買うと千社札つき、5個買うと右近くんがサインしてくれる、となかなか商魂たくましい。



終演後、急ぎ歌舞伎座へ移動したので終演後のご挨拶も抽選会のブッチしました の地獄度 (total 1959 vs 1960 )


posted by スキップ at 23:15| Comment(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
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