2018年08月24日

パララ パララ パララ~♪ 雪組 「凱旋門/Gato Bonito!!」


gaisenmon.jpg  gatobonito.jpg

先に感想アップした花組公演の前に、こちらの雪組公演も観ました。
明日、月組「エリザベート」を観劇予定で、観てしまうと完璧に上書きされてしまうのが明らかなので、取り急ぎまだ書けていなかった感想を。


宝塚歌劇雪組公演 
かんぽ生命 ドリームシアター
ミュージカル・プレイ  「凱旋門」
-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-

Based on ARC DE TRIOMPHE by Erich Maria Remarque
脚本: 柴田侑宏 
演出・振付: 謝珠栄
ショー・パッショナブル  
「Gato Bonito!!」 ~ガート・ボニート、美しい猫のような男~
作・演出: 藤井大介

出演:望海風斗  真彩希帆  彩風咲奈  梨花ますみ  舞咲りん  
奏乃はると  彩凪翔  朝美絢  永久輝せあ  綾凰華  
星南のぞみ  彩みちる  縣千/轟悠  美穂圭子(「凱旋門」のみ)

2018年6月9日(土) 3:00pm 宝塚大劇場 1階23列上手/
6月21日(木) 11:00am 1階6列上手
(上演時間: 3時間/休憩 30分)



ミュージカル・プレイ  「凱旋門」

物語の舞台は第二次世界大戦前夜、各国から亡命者が流入しているパリ。
ドイツから亡命してきた外科医ラヴィック(轟悠)は、友人でロシアからの亡命者ボリス(望海風斗)に助けられながらあてどなく仇敵を捜す失意の日々を過ごす中、イタリアから来た女優志望のジョアン(真彩希帆)と出会い恋に落ちます・・・。

2000年に雪組で初演された作品。
18年の時を経ながら、同じ人が同じ役で主演って、何となくタカラヅカマジックな気配。


戦争とナチスの影がひたひたと迫り来るような重い作品ですが、さすがに有名な原作には力があり、柴田侑宏先生の筆致、そして暗い物語の中にもダンスシーンを多用した盆を回したりと宝塚らしさを存分の採り入れた謝珠栄先生の演出と相まって、見応えのある舞台になっていました。

時代を反映して衣装が色も形も全体的に地味で華やかさに欠けますが、ラヴィックとジョアンが出会うパリの街かど、遠くに凱旋門の臨む通りなど、セピア色のトーンの舞台装置は素敵でした。

轟悠さんは、さすがに所作の一つひとつが様になっていて、ザ・男役の風情。
大人のオトコの包容力を醸し出しつつ、相手役の真彩さんとそれほどの学年差は感じず(轟さん71期・真彩さん98期)、ちゃんと相手役に見えたのも立派(真彩さんが上手いとも言える)。
ただ、歌唱はかなり残念でした。
初演は観ていないのですが、主題歌「雨の凱旋門」は宝塚歌劇100周年記念CD「TAKARAZUKA BEST SELECTION 100」に入っていたのでよく聴いていて、♪パララ パララ パララ~と印象的なメロディラインが記憶に残っていましたので、同じ人が歌ってこんなに違うなんて、と何だか切ない気分になりました。
相手役の真彩さん、そしてもちろん望海さんがとりわけ歌える人たちなだけにその差がより際立った感じ。


image2 (12).jpg大劇場ロビーの撮影コーナー。
みんなはここに並んで写真撮っていたんだよぅ。


望海さんのボリスは初演より役を広げたということで、ラヴィックだけでなく、観ている私たちも、そして物語全体としてもボリスの明るさに救われた思いがしますが、それでもやはり役不足感は否めません。それは彩風咲奈さん以下のスターさんたちも同じ。

大劇場の本公演で轟悠さんが主演というと星組 柚希礼音さん時代の「The Lost Glory」がありますが、あの作品は「オセロー」をモチーフにしていたとはいえ植田景子先生のオリジナルでちゃんとあて書きされていて、柚希さんも二番手で悪役ながらウェイトの高い役でした。
が、この「凱旋門」は、基本的に18年前の初演をそのままですので、役が少ない上にトップ以下それぞれ番手がひとつずつ下の役を振られることになってしまってお気の毒です。

中では、ラヴィックが国外退去になっている間にジョアンを女優の道に導き公私ともにパートナーとなるアンリの彩風咲奈さんが目立つ役でしょうか。華やかなイケメンぶりが際立っていましたが、ジョアンを撃ってしまうあたりの狂気の表現がもうひとがんばりだったかなぁ。

真彩希帆さんは、相変わらずのびやかな歌唱で、台詞の声も綺麗で聴き取りやすい。
ジョアン自身は“依存体質”の女性で、恋人が急死して茫然と街をさまよい、助けてくれたラヴィックにすがり、彼が国外追放になって会えなくなると今度は手を差し伸べてくれたアンリに・・・といった具合で私は全く共感できませんが、ジョアンの寂しさ、切なさは伝わってきました。
「愛することはその人と一緒に年を重ねて生きたいと思うことだ」と言うラヴィックに対して、「愛するということは、その人がいないと死んでしまうということよ」と言うジョアン。ジョアンって、そうだよなぁと思う台詞でした。
真彩さん、メイクや髪型、ドレスの着こなしなど娘役力はもっと磨いていただきたいところです。



ショー・パッショナブル
「Gato Bonito!!」 ~ガート・ボニート、美しい猫のような男~


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「Gato Bonito」はポルトガル語で“美しい猫”の意味。
「クールで気まぐれな性質、気品溢れるしなやかな身のこなしなど、猫からイメージされる姿を望海風斗率いる個性豊かな雪組生達に重ね合わせ、バラエティ豊かな場面で構成する華やかでドラマティックなラテン・ショー」ですって。
ちなみに、話は戻りますが、星組で轟さん主演の「The Lost Glory」やった時も併演のショーは黒塗り(パッショネイト宝塚!!)。情熱的なショーでファンの鬱憤(←)をはらす意図があるのか(笑)。
出演者全員猫設定なので、首輪つけていて仕草もそれっぽくて可愛い。


オープニングが梨花ますみ組長の歌でちょっとびっくり。珍しよね?(誰に聞いているのか)

と、オケピから登場する彩風咲奈くん。
♪俺のマグナムが爆発しそうだ とか何とか、すみれコード大丈夫か?な歌詞をカッコよくキメて歌います。

男役さんたちが銀橋に精揃いしてこれでもか、と客席のテンションあげたところで望海さん登場。
猫みたいに寝そべったり身を低くして歌う望海さん。なるほどGato Bonitoね、と納得です。

「エル・クンバンチェロ」
この曲を前に宝塚で聴いたのは安蘭けいさんだったかな。
「クンバンチェロ」といえばとうこさん、なイメージだったのですが、望海さんもとてもよかった。やはり歌うまさんが歌うべき曲だと思います。

ロケットは鍵盤のように白と黒のラガマフィンたちが前列後列体系を変えながらスピーディに踊ります。
6/9に観た時、誰だかカツラを落とした!
さり気なく拾ってまた頭に乗せていましたが、その後のダンスも結構激しい振りだったのでまた落ちないか心配でずっと注目してしまいました。


あとはやっぱり、中詰の女装まつりですかしらね。
藤井大介先生のショーに男役の女装はつきものですが、今回は自毛のままで、衣装はオールインワンのパンツスーツ ふわふわ羽根つき、お胸あり、お背中全開、でとてもセクシー、というかエロっぽかったです。
白:彩風咲奈  青:彩凪翔  紫:朝美絢  黄緑:永久輝せあ 
という雪組が誇る美形男役が望海さんにからみつくって・・・。
しかも望海さん、咲ちゃんの首に噛みついてなかった?


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ちょっとここに貼っておきましょう。
(画像は宝塚歌劇公式サイトより)


「黒猫のタンゴ」
望海さんが客席通路から登場して、最前列まで行き、「どーも、ガートボニートです。みんな僕のことを美しい猫のような・・・いや、美しすぎる猫のような男といいます」から始まって、毎公演違うアドリブを投入している場面。
togetterでまとめができるくらい(こちら)。

6/9はJCB貸切公演だったので、「猫でもJCBカードつくれますかぁ?」
6/21は「女たちが何だかざわついています。玉木宏が結婚したとかしないとか。僕じゃだめですか?」
なんておっしゃっていました。
東京公演では俳句の日(8/19)に「アドリブを 考えない日が 待ち遠しい」と詠まれたとか。
毎日考えるのはさぞ大変だろうとお察ししますが、客席を楽しませるショースターぶりを発揮です。

トップコンビがいかにもトップコンビらしい見せ場が多かったのも印象的でした。
前述した「エル・クンバンチェロ」や「アルゼンチンタンゴ」、「コパカバーナ」そしてデュエットダンスとコンビの魅力で見せてくれました。さすがに歌は安定して聴かせてくれます。
真彩さん、群舞でガンガン踊ってダンスでも大活躍でした。


パレード
エトワール: 愛すみれ
綾凰華・縣千
永久輝せあ
朝美絢
彩凪翔
彩風咲奈
真彩希帆
望海風斗



2ヵ月も前だとさすがに記憶も途切れがち(反省) の地獄度  (total 1954 vs 1957 )


posted by スキップ at 23:49| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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