2018年05月28日

「髑髏城の七人」 5 season 総括


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2017年3月30日に開幕して、2018年5月31日にて大千穐楽を迎える「髑髏城の七人」。
1年2カ月・・・あっという間だったような気もしますが、小栗旬くんの捨之介を観たことが遠い昔のようにも感じます。
Season 花から始まって、鳥 風 月 そして極。5シーズンのスキップ的総括。



まずは観劇回数とアップしたレポの本数。

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尻すぼみ感アリアリ(笑)。

この企画が発表された時、前のめりになって、「花鳥風月 全部観る。千穐楽も全部行って、おせんべい4枚集めるわよ!」(当初は4 Season しか発表されていなかったので)と意気込んでいたワタシ、どこへ?

IHIステージアラウンド東京という劇場が何度行っても好きになれなかったこと(東京の人は「遠い」とおっしゃるけれど、私のような遠征組にとっては東京の劇場はどこも遠いのでそれが問題ではない)や、昨年後半は諸般の事情でやむなく観劇取りやめざるを得なかったということもありましたが、最大の理由は「もうおなかいっぱい」かな。

「花鳥風月の4パターンで。それぞれ設定や脚本、キャストも変えて上演」ということでしたが、キャストが変わるのは当然として、設定が大幅に変わったのは「鳥」と、番外編の「極」だけで、他の3 Seasonは特に大きな乖離はないように思いました・・・しいていえば「風」の捨天 一人二役復活が目を引いたくらい。

もちろん新しいキャストで新鮮な発見や驚きがあったり、その役者さんにあて書きされた脚本や演出の細かな変化は楽しめましたが、大筋として「髑髏城」なのですから、役替りで同じ作品を何度もリピートしているような感覚で、さすがに飽きるわな(^^ゞ

とはいえ、たとえば「アカドクロ」や「アオドクロ」なら、何度でも観たい!と思いましたし、作品は違いますが、「朧の森に棲む鬼」を松竹座で上演した時なんて「毎日通ってもいい」というくらいの勢いでしたので、やはり作品やキャストの求心力が私の中でそこまで燃え上がらなかったということになるでしょうか。


そんな 5 seasonの「髑髏城の七人」 独断と個人的好みで選んだ my best



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作品賞: 「髑髏城の七人 Season 鳥」       
「髑髏城の七人」 5 season の中で改変が一番ハマった作品。
阿部サダヲさんの捨之介に負うところが大きいですが、作品としてのパワーを感じました。

あと、純粋に「楽しかった」。
お芝居はもちろん、歌も踊りも笑いもてんこ盛りで、その上殺陣はヒリヒリするほどカッコいい・・・「これぞまさしく新感線」という「髑髏城の七人」でした。
捨之介と天魔王が一人二役でなくなった2011年の「ワカドクロ」以降の「髑髏城の七人」については、それゆえの歪みが随所に見られて、古くから観ているファンはいろいろ思うところもあるようですが、私の周りのそんな人たちも「鳥」は文句なく楽しかったと言っていました。


My Best Cast

捨之介: 阿部サダヲ (Season 鳥) & 松山ケンイチ (Season 風)      
阿部サダヲさんの爆発力あってカワイイという新しい捨之介像に対して、4 season中、私が持つ「捨之介」のイメージに一番近い松山ケンイチさんの捨之介。どちらも魅力的でした。


天魔王: 森山未來 (Season 鳥)
蘭兵衛: 早乙女太一 (Season 鳥)
  
「Season鳥」の感想に個々でももちろんすばらしかったですが、何というか、この2人でひとつ、唯一無二感。未來くんの天魔王に対峙できるのは太一くんの蘭兵衛だけだし、太一蘭兵衛の魅力をより際立たせるのは未來天魔王をおいて他にない」と書いたのですが、その思いは今も変わっていません。そして、今後、捨天を別の役者が演じるパターンである限り、(私にとって)これ以上の天蘭は現れないのではないかと思っています。


極楽太夫: りょう (Season 花)
りょうさんは、回数重ねるごとにすごくよくなっていった印象。太夫の胎の座りっぷりと女の部分のバランスもよく、「地獄を見てきた眼」もちゃんと持っていると感じられる極楽太夫でした。


兵庫: 木村了 (Season 月/下弦)
木村了くんは元々好きな役者さんですが、兵庫とてもよかったです。
「女たちはべっぴんで、男たちはみんなバカ」を地で行くような男気一辺倒で、若々しさとたくましさの両方兼ね備えていて。
周りの関八州荒武者隊の皆さんとの仲間感も好きだったな。


贋鉄斎: 池田成志 (Season 鳥)
このシリーズの贋鉄斎については、「花」の古田新太さんで方向性が決まっちゃった感があって、後に続く人は多かれ少なかれその路線を踏襲している印象だったのですが、成志さんは古田さんのすぐ後でやりにくかったでしょうに、強烈な個性を放っていてさすがでした。
千穐楽の罰ゲームも好感度アップ


狸穴二郎衛門: 生瀬勝久 (Season 風)
あまり笑いに走り過ぎず、かと言っておとぼけ味もありつつ、狸穴二郎衛門こと徳川家康のいかにも「食えないおやじ」感が生瀬さんでした。それにどういう訳か色っぽい(基本的に色っぽいおじさんにヨワイ)。


沙霧・霧丸は該当者なし。
それほど差が感じられないくらいみんなよかったし、逆に言えば誰がやっても大きな違いや個性は見られなかった印象です。
脚本の沙霧/霧丸の扱い方のせいもあるかな~。アカ/アオ以前に比べたらかなりブレてきているようにも思います。


新人賞: 清十郎 (Season 極)
新しいキャラクターとして、「修羅天魔」で川原正嗣さんが演じた清十郎に新人賞を。
家康の隠密で剣の達人にして少しとぼけたところもある清十郎。脇キャラと思いきや堂々の「七人」入り。しかも極楽太夫ことお蘭と何となくいい感じで終わるという。
川原さんが「髑髏城」にキャストとして帰って来られて、あの殺陣を存分に見られたのもうれしかったです。



という訳であくまで個人の好みでbest cast選びましたが、この人たちが集まったとしても作品として果たしてよいものになるとは限らないのが演劇、そしてナマの舞台のおもしろいところ。
ともあれ、1年2ヵ月にわたる「髑髏城の七人」楽しませていただきました。
出演者、スタッフの皆さま、ありがとうございました。少しフライイングですが、完走おめでとうございます。


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観劇記
Season 花        
Season 鳥          
Season 風
Season 月  上弦  下弦
Season 極 修羅天魔    




地獄極楽紙一重 のごくらく地獄度 (total 1915 vs 1922 )


posted by スキップ at 23:27| Comment(2) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初コメ、突然失礼致します。
ツイッターで勝手にフォローさせて頂いておりまして、こちらのブログも(実は数年前から)読ませて頂いております。
スキップ様と何度か同じ空間にいられたことがあるのですが、お席が近くだったことはないかと思っております^^;

ちかいところでは今月9日の極髑髏、先月の松竹座ワンピース初日です。

入力間違いだと思うのですが、成志さんが「風」になってますのが気になってしまいまして…
余計なことと思いましたが、コメントさせて頂きました

新感線公演、回らなくてもいいから大阪でも見たいと思ってしまいます。
来年2月新劇場で見れることがありましても、IHIのような長期ではないのでしょうね
(それはそれで困りものなのですが^^;)

スキップ様の観劇レポで‘見た気分’になれて幸せを感じることが多いです
いつもありがとうございます
Posted by 雨音 at 2018年05月29日 09:52
♪雨音さま

ほんとだ!
ご指摘ありがとうございます。
早速訂正いたしました。
成志さんにも失礼しました・・・です。

ご挨拶が遅れました。
いつもブログやツイッターを見てくださっていて
ありがとうございます。
今回のコメントも改めてお礼申しあげます。
松竹座やステアラですれ違っていたかもしれないと
勝手に親近感を抱かせていただいております(^^;

来年2月オープンのクールジャパンパーク、こけら落とし
などの詳細が知りたいですね。
新感線はとにかく「IHI」シリーズが早く一段落するのを
待っています。

拙い観劇レポをそんなふうにおっしゃってくださって
とてもうれしいです。
ツイッターともども、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by スキップ at 2018年05月29日 10:44
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