2018年04月23日

明けない夜など絶対ありはしない スーパー歌舞伎Ⅱ 「ワンピース」


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2015年 新橋演舞場で初演。
2016年 松竹座と博多座で続演されたスーパー歌舞伎 Ⅱ 「ワンピース」。
2017年 新橋演舞場で再演の幕が開いたばかりの10月9日 思いもよらない事故で休演することになってしまった市川猿之助さん。

その猿之助さんルフィが戻ってくるなら、初日に観るっきゃないでしょう。


スーパー歌舞伎Ⅱ 「ワンピース」
原作: 尾田栄一郎
脚本・演出: 横内謙介
演出: 市川猿之助
スーパーバイザー: 市川猿翁
美術: 堀尾幸男   照明: 原田保   
映像: 上田大樹  衣装: 竹田団吾
出演: 尾上右近  市川右團次  坂東巳之助  中村隼人  坂東新悟  
市川弘太郎  市川寿猿  坂東竹三郎  市川笑三郎  市川猿弥  
市川笑也  市川男女蔵  市川門之助  市川猿/
平岳大  嘉島典俊  下村青  浅野和之 ほか

2018年4月1日(日) 4:30pm 大阪松竹座 3階右列
(上演時間: 4時間5分/幕間 25分・30分)



松竹座と演舞場でそれぞれ2回ずつ観て、感想は散々きましたので詳細はそちらを読んでいただくとして省略。
今回特に感じたことをいくつか。


2017年11月 新橋演舞場
2016年3月 松竹座 ①
2016年3月 松竹座 ②



今回演出が変わったということですが、物語の構成は尾上右近くんが加入した2016年松竹座版以降と同じ印象。
いくつかわかりやすくなった場面が加えられのかなと思いましたが、幕間や終演後にお目にかかったご贔屓さんに話すと「あの場面は前からあったよ」ということでしたので、私だけが初めて観たシーンと思っていたらしい(5回目なのに)。

これは他の歌舞伎の演目を観ていても感じることなのですが、松竹座で観るととても自分の中に入ってきやすい。
より理解が深まるというか・・・今回5回目ということもあるかもしれませんが、演舞場の1階で観るよる松竹座の3階で観る方が物語に入り込みやすい気がします。
そんな訳で5ヵ月ぶりの「ワンピース」とてもおもしろく拝見しました。



ルフィの声が聞えて、最初にルフィが登場するまでの劇場全体の前のめり感。
ルフィが姿を現わした時の万雷の拍手。

猿之助さんルフィ 本当におかえりなさい。


開幕に先立つ記者会見で、「僕はあまり動けないから、展示された国宝の仏像を見に行くような感じでいてほしい。動くルフィが見たかったら、昼にどうぞ」とおっしゃっていた猿之助さん。
最初の方こそどんな感じかな?と心配しながら観ていたのですが、すぐにそんなこと忘れてしまうくらい、自由に動き回っていらっしゃるように見えました。
「ゴム人間だから骨が折れても痛くねぇ!」とか、「みんなのお陰で治ったー!とか骨折ネタもあれこれ散りばめながら。

宙乗りはさすがに固唾をのんで見守る気分だったのですが、そんな心配軽々飛び越えて、楽しそうに客席見渡して笑顔で宙を舞う猿之助さん観ていたらぶわっと涙があふれました。

宙乗りの間じゅう流れる TETOTE の

どんなに深い暗闇だとしても
明けない夜など絶対ありはしない

という歌詞のところでは、客席に訴えかけるように、あるいは自分自身に語りかけるように、 ♪明けない夜など絶対ありはしない~と一緒に歌っていらっしゃいました。
尾上右近くんが twitter (こちら)で紹介されていた通り、松竹座で販売しているゆずのアルバムを購入するともらえるという猿之助さんのメッセージカードにもこの歌詞が書いてあるそうです。


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これです。
お怪我以来、公の場ではずっと明るく陽気にふるまっていらっしゃった猿之助さんの、「明けない夜などない」という言葉に込められた思い、この日に至るまでの苦難や葛藤を感じてまた涙。


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初日はAパターン。
猿之助さんルフィを観たのが2年ぶりということは、尾上右近くんのサディちゃん・マルコを観たのも2年ぶり。
やっぱり右近くんのマルコ好きだなぁと改めて思いました。
「その誇り高き後ろ姿には、あるいはその海賊人生に、一切の逃げ傷なし!」と最期に白ひげを讃えるナレーションも、右近くんマルコの声で聴くのが好き。

下村青さんは今回の公演から新加入された役者さん。
ブルックとニューカマー・ケイを演じていらっしゃいましたがニューカマー・ケイのグラマラスで色っぽいべっぴんさんぶりにびっくり。
ダブルキャストのイワンコフでは劇団四季出身らしく見事な歌声を披露されているとか。
嘉島典俊さん(チビ玉!)は以前から出演されていて赤犬は持ち役ですが、ウソップは今回からかな?こちらもびっくりするくらいウソップでした。

右近くんはじめ、己之助くん、隼人くん、新悟くんといった若手もますます大活躍。
笑三郎さんニョン婆は「そだねー」と早速新ネタぶち込んでウケていました。



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チケ取り出遅れて3階右側席からの観劇だったのですが、座席からはこんな眺め。
初っ端、「待った 待ったぁ~」と麦わらの一味が花道に勢ぞろいするところも、巳之助くんボンクレーとアクションクラブの俳優さんの跳び六方+高速バク転の引っ込みも全部見えて、なかなかよい席でした。
ファーファータイムにはニューカマーランドのかわい子ちゃんが2人も来てハイタッチしてくれたし。



カーテンコールでは拍手が鳴りやまず、猿之助さんおひとりで上手から幕前に登場。
笑顔で手を振ってくださいました。




image1 (6).jpgスーパータンバリン 新色2色投入したからってもう買いませんからねっ(ルフィは初日ピンクを持ってた) のごくらく地獄度 (total 1903 vs 1904 )



posted by スキップ at 23:28| Comment(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
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