2018年02月04日

「髑髏城の七人 Season 月」 下弦の月 ライブビューイング


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千穐楽だけ狙ってチケット申し込んだ結果、結局取れず、「下弦の月」はこのライブビューイングのみとなりました。
私にとっては馴染みのある役者さん少な目の「下弦」。
予想外(といっては失礼ながら)にバランスがよくて楽しかった上に、台詞や演出が上弦と違っているところも色々あってダブルチームの面白さを実感。
こんなんだったらもっと真剣にチケット取って舞台も観るんだったワ。

ONWARD presents
劇団☆新感線 「髑髏城の七人」 Season 月 下弦の月 ライブビューイング
作: 中島かずき
演出: いのうえひでのり
出演: 宮野真守   鈴木拡樹  廣瀬智紀  木村了  松岡広大  
インディ高橋  中谷さとみ  中村まこと  伊達暁  羽野晶紀  千葉哲也 ほか

2018年1月24日(水) 12:30pm なんばパークスシネマ シアター7
(上演時間: 3時間55分/休憩 20分)



当然のことならが、人物や物語の設定は「上弦の月」(舞台感想はこちら)と同じ。
上弦を観たのが開演して10日位しか経っていない時で、2ヵ月ほど経過した今と比べるのは少し違うような気もしますが、ライビュで観た下弦は冒頭にも書いたようにバランスがよくて完成度が高く、役者さんも皆好演でストレスフリー。好みは別としても「ああ、こんな『髑髏城』もアリだな、と思わせくれました。

物語や演出についての感想は「上弦の月」で書きましたので、キャストの感想に「上弦」と違うと感じたことも織りまぜて。


捨之介の宮野真守さん。
宮野さんのお名前と声優さんだということは知っていましたが舞台を観るのは初めて。
「『王家の紋章』で浦井健治くんとダブルキャストだった人だよね~」と友人に話して「浦井くんは主役だから・・・。宮野さんはイズミル」と厳しく指摘されましたが(イズミルは平方元基くんを選んだのでいずれにしても宮野さんは観ていない)。

贋鉄斎役の中村まことさんが体調不良のため休演となって、上弦の贋鉄斎 市川しんぺーさんが代演した時、「あっちの捨之介はもっとシュッとして・・・」とアドリブ放って話題になっていましたが、確かにビジュアルはあれかもしれませんが(←)、いい人の中にチャラい女好き感もあってオリジナル捨之介に近い雰囲気。よかったです。
さすがというか当然というか、声がよく通るので張る場面はもちろん、斬られて弱った時に小さな声で発する台詞も明確に聞こえました・・・これはライビュのせいかもしれませんので、この点でもナマの舞台観て確かめたかったな。
殺陣も型がすごく綺麗にキマるという訳ではないけれど、よく動けているし迫力もありました。

上弦の福士くんと最も違いを感じたところはアニキ感でしょうか。
福士くん捨が蘭兵衛はもちろん天魔王に対してさえも「若い仲間同士」だったのに対して、宮野捨は実年齢のせいもあってか、蘭兵衛に対しても霧丸に対しても、いいお兄ちゃんといった趣き。
「今度は間に合わせる」のところで蘭兵衛の頭ポンポンしてたのには「何ごとっ!?」と思いました。

天魔王は鈴木拡樹さん。
名前も存じ上げなかった役者さんです。
後でプロフィール調べたら出てくる画像が天魔王とかけ離れたさわやか系でびっくり。
メイクも芝居も、すごくつくり込んで、遊びなく、真っ向から冷酷無比な天魔王をつくりあげたという印象です。

天魔王といえば、上弦で生駒の最期がとても印象的だったのですが、山本カナコさんが天魔王に母性のような包容力を感じさせる生駒だったのに対して、下弦の生駒 中谷さとみさんは天魔王に心酔しながらより女として、というところに力点を置いているように見えました。「生駒、おこだからね!」なんていうカワイイ台詞も。
そんな生駒が、天魔王から斬りつけられた時、甲高い声で狂ったように高い声で笑うのが何とも苦しく切なく。

無界屋蘭兵衛は廣瀬智紀さん。
この方もお初・・・と思っていたら、「スカーレット・ピンパーネル」に出演されていたのだとか。ほぇ~。
ビジュアルも演技も、かなり早乙女太一くんの蘭兵衛寄りと感じましたが、美しく儚げな蘭兵衛でした。
上弦の三浦翔平さんがワイルド系なので好対照。
穏やかで優しそうで、ちょっと厭世的。捨之介や極楽太夫に「こんないい里をつくった」と言われても、本当に自分がいるべき場所、するべきことはこれじゃなかったと思っているよう。
たとえ殿に「生きよ」と言われたとしても、「殿を捨てて」本能寺を出たことを痛いほど後悔して自責の念を感じている蘭兵衛でした。だから、天魔王に凋落される流れが自然だし、天魔王にとっては何ともたやすいことだったのでしょう。

そうそう、廣瀬蘭兵衛はカーテンコールで極楽太夫をやさしくエスコートしていましたが、これはいつもなのかな。
それから、上弦、下弦どちらもSeason 月の蘭兵衛の衣装はかなりイケてないことを申し添えておきます。

木村了くんの兵庫がかなり好き。
今回、関八州荒武者隊もかなり若いメンバー揃えていますが、その中でちゃんと度量があってアニキっぽさが際立つ兵庫。
個人的にオトコのうっすらあごひげというのが好みなので、ビジュアルもお気に入りです。
極楽太夫はもちろん年上なのですが、羽野さんが結構年齢不詳な感じでもあるので、バランスよくてラストの「なしだ なしだ~」以降も説得力ありました。

その羽野晶紀さん極楽太夫。
高田聖子さんとともに劇団☆新感線の二枚看板女優でどちらも極楽太夫を演じていますが、ずっと舞台に出続けていらっしゃる姿を観ている聖子さんの極楽太夫がある意味、想定の範囲内だったのに対し、羽野さんの太夫はその変わらなさと新鮮さの融合でとても驚きました。
かわいい声や少し甘ったるいしゃべり方はそのままで、でもちゃんと年を重ねたことも感じさせつつ年齢不詳のような。
霧丸に対しても、聖子さん太夫はお母さんっぽさがあったけれど、羽野さんはもう少し距離が近い、お姉さんという色合いが濃い。
木村了くん兵庫のところで書いたように、台詞ほど年の差は感じなくて自然。
上弦には観られなかった蘭兵衛と恋慕もほんのり匂わせているようでした。

松岡広大さん霧丸は上弦の平間くんに勝るとも劣らぬ身体能力の高さだし、中村まことさん贋鉄斎のおとぼけっぷり無双だし、伊達暁さんの渡京はウザいし(ほめてます)、漫画チックな赤鼻メイクしてても千葉哲也さん狸穴は色気ダダ漏れだし・・・とまぁ、1人ずつ書いていたらキリがないのでこのあたりで。

私にとってノーマークと言っていい「下弦」でこんなに楽しませてくれるとは、やはり「髑髏城」おそるべし!



やっぱり舞台観ればよかったなぁ(リフレイン) の地獄度 (total 1871 vs 1875 )




posted by スキップ at 23:07| Comment(2) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スキップさん、こんばんは!
下弦の月もスキップさんのお眼鏡にかなったようで良かったですv
宮野さんのアニキ感は素晴らしかったですよね。
先日後方席で観てきましたが、弱っている時の台詞もとても聞き取りやすかったですよ。
天魔王の彼(笑)は、一昨年から大注目している方なのですが、本当にその役が憑依したみたいな役作りをされるので、毎回驚かされます。
廣瀬くんともども、是非お名前を覚えていただけたら嬉しいですv

スキップさんのレポを読ませていただいたら、上弦も観たくなってしまいました。
シュッとした捨之介、気になります!(笑)
Posted by 恭穂 at 2018年02月07日 00:00
♪恭穂さま

そうそう、「下弦の月」舞台を2度ご覧になったのですよね!
自分が観るまでは、と思ってまだきちんとご感想読ませて
いただいていませんので、改めてお訪ねしたいと思います。

皆さんすばらしかったです。
宮野さんの声はそうですか。やはりナマの舞台でも
ちゃんと聞こえましたか。

>天魔王の彼(笑)は、一昨年から大注目している方なのですが、
>本当にその役が憑依したみたいな役作りをされるので、
>毎回驚かされます。

おー、そうなのですね。
天魔王を観た時はもっと年配の役者さんかと思っていたのですが
結構お若いイケメンさわやか系だったのに驚きました。
鈴木さんも廣瀬くんも今回ちゃんと覚えたつもりですが
また違う役だと気づかないかも?(特に鈴木さん)

上弦も機会があればぜひ。
同じ脚本、設定で役者さんによってこんなにも印象が変わることを
実感できると思います。
捨之介はシュッとしてるしね(笑)。
Posted by スキップ at 2018年02月07日 00:28
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