2017年12月14日

仔猫でジゴロ 月組 「Arkadia -アルカディア-」


arkadia.jpg「ありちゃん カワイイ」と、いつも月組公演をご一緒するお姉さまがたに評判の高い月組の御曹司 暁千星くん。
もちろん私も大好きでずっと注目しています・・というか、注目していなくてもありちゃんは群舞でもすぐ目に入ってくるくらい華があります・・が、「ありちゃんはいつ大人(のオトコ)になるんだろう」とずっと思っていました。
「1789」でフェルゼンやった時も、「激情」でエスカミリオやった時も、「All for One」でポルトスやった時も。

やっと会えたよ、ちょっぴり大人なありちゃんに。


宝塚歌劇 月組公演 「Arkadia -アルカディア-」
作・演出: 樫畑亜依子
出演: 暁千星  美園さくら  光月るう  夏月都  白雪さち花  
貴澄隼人  晴音アキ  輝生かなで  風間柚乃  結愛かれん ほか
 
2017年12月7日(木) 2:30pm 宝塚バウホール 9列上手
(上演時間 2時間30分/休憩 25分)



物語: 1970年代のフランス。
雨の中、行く宛もなく道端に倒れ込んでいた青年は、ナイトクラブ「アルカディア」の花形ダンサーであるダリア(美園さくら)に拾われ、家に泊めてもらってミネット(暁千星)と名付けられてアルカディアでで働くようになります。やがてダンスの才能を見い出され、トップダンサーとなりますが・・・。


宝塚のオリジナル作品って基本あて書きですが、これはまさしく「暁千星のために作品」という感じ。
ダンサー 暁千星と、少年っぽさを残すありちゃんの魅力を織り交ぜたミネットの成長物語になっていました。
物語としては、ミネットの出生の秘密・・というか母親との確執や母親とミネットの実の父、そしてその父と今の妻との関係などが明らかになるあたりから「どんな人間ドラマだよ」という雰囲気になって、そんな中で人間として成長するミネットとダリアの恋物語もあり、と結構盛りだくさんで、おもしろかったけれど特に二幕はいささか急ぎ足感がありました。


「作・演出の樫畑亜依子先生って誰?知らない人だ」と思っていたら、昨年バウホールで礼真琴くん主演の「 鈴蘭(ル・ミュゲ) —思い出の淵から見えるものは—」を演出された方だと教えていただきました。

何だか正塚先生っぽいと感じる演出が随所に。
台詞もマサツカ風ならば正面の客席に向かってではなく、会話する相手の方を向いて台詞を言ったり演技をするのも特徴的でした。
それから、芝居と歌・ダンス場面が分離していると感じるところも同じ。
台詞多目なストレートプレイの中に華やかなショー場面が織り込まれている印象でした。
ミネットがダリアのために買う小さな白いブーケがラストにも象徴的に使われていましたが、あれダリアだったのかな?


ミネットの暁千星くん。とてもよかったです。
月組のぴかぴかの御曹司で抜擢されながらも大切に育てられている感がありますが、順調に成長しているなぁという印象。
キレッキレで華やかなダンスはもちろん、演技も歌もセンターに立つ華もじゅうぶん。
心を閉ざし、投げやりになった孤独な暗い眼差し、「お礼だ」と言ってダリアの頬にキスしたり、「ねえ、ダリアはどうしたら喜ぶ?」なんてストレートに言う仔猫っぽさ、クラブの出資者の妻ロズモンド(白雪さち花)を後ろから抱き締めて「試してみる?」なんて挑発的に笑うジゴロな雰囲気。
様々な表情のミネットを見せてくれました。
それにしても、オトナな女・白雪さち花さんとのダンス、見ていてドキドキするくらい2人とも色っぽかったです。

ダリアは美園さくらさん。
「アルカディア」では女王のようにふるまっているけれど、実は心優しくてみんなから愛されています。
美園さん、華やかさもあって綺麗だし歌も台詞もしっかり。ダリアは借金のために店に縛られている設定ですが(←この設定いるかな?)下品にならず、ミネットより少し年上(なのかな?)感も出ていてよかったです。

ダリアの幼なじみで実は彼女を思っているというフェリクスの輝生かなでさんがミネットと好対照の男っぽい役で好演。ダンスもカッコよかったです。
そのフェリクスを想うデジレ・結愛かれんちゃんが健気でビジュアル含めてとてもかわいい。そのデジレに「わかったよ。ありがとう」と頭ポンポンするフェリ。もうー反則でしょ。

一幕終わりの勢ぞろいシーンで風間柚乃くんを発見。
「あれ?風間柚乃くん?!全ツ出てたのにこっちに出てる訳ないよね」と思ったら、探偵カミーユでオープニングから出てたじゃん・・・というかカミーユの語りで物語が始まったんだけど。
眼鏡かけててわからなかったよ(言い訳)。
台詞しっかりでとても芝居心のある人だと思いました。お得意の歌がなくて残念でしたがフィナーレの群舞ではカッコイイダンスも見せてくれました。

月組のもう一人話題の下級生 蘭世惠翔くんは有名なご両親が後ろの列にいらしたので「出てるのかー」と思ったのですが、二幕でワンシーンもらっていました。
やはり綺麗な顔立ちで目立つ男役さんです。

若手中心のキャスティングの中、光月るうさん、夏月都さん、白雪さち花さん、貴澄隼人さんといった上級生がしっかり役どころを体現して舞台を締めているあたり、月組の層の厚さと本公演でも感じた「若いトップを盛り立てる上級生」がとてもいい雰囲気で回っているなと感心しました。




もう少し歌・ダンスと芝居の融合を望む のごくらく地獄度 (total 1849 vs 1853 )


posted by スキップ at 23:40| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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