2017年09月15日

望海風斗さんトップおめでとう! 雪組 「琥珀色の雨にぬれて/“D”ramatic S!」


yukikohaku.jpg雪組 新トップコンビ 望海風斗さん、真彩希帆さんのプレお披露目となった全国ツアー公演。
間もなく千秋楽を迎えますが、ラッキーなことに初日の舞台を観ることができました。


宝塚歌劇雪組 全国ツアー公演
ミュージカル・ロマン 「琥珀色の雨にぬれて」
作: 柴田 侑宏 
演出: 正塚 晴彦
Show Spirit 「“D”ramatic S!」
作・演出: 中村 一徳

出演: 望海風斗  真彩希帆  梨花ますみ  秦乃はると  
彩凪翔  真那春人  煌羽レオ   星南のぞみ  陽向春輝 ほか

2017年8月25日(金) 3:30pm 梅田芸術劇場メインホール 1階22列上手
(上演時間 3時間/休憩 30分)




「琥珀色の雨にぬれて」

物語: 1922年秋のある朝、第1次世界大戦から生還した青年貴族クロード・ドゥ・ベルナール公爵(望海風斗)は、散歩に出たフォンテンブローの森で神秘的な美女シャロン(真彩希帆)と出会い一目で恋に落ちます。しかし、二人の恋はシャロンの取り巻きのジゴロ ルイ(彩凪翔)やクロードの婚約者フランソワーズ(星南のぞみ)を巻き込んで・・・。


1984年に高汐巴、若葉ひろみ主演の花組で初演された作品。
私は、2012年9月 星組 柚希礼音・夢咲ねねコンビの全国ツアー公演で観たのが初見でした。


”恋人や妻がありながらファム・ファタールともいうべき女性と出会って恋に落ちてしまう”というのはままあることで、だからこそ古今東西 小説や映画、舞台でも題材として男女の愛憎話は事欠かない訳で・・・とわかっていても、やっぱりクロードってどーなん?と思ってしまいます。
フィアンセがありながら他の女のことばっかり考えている、ついにはすべてを投げ打って恋に走る・・のならまだしも、それを一旦思いとどまって結婚しておきながら1年後に再会すると恋心も再燃、何の迷いもなく一緒に旅行しようとする・・そして今も(物語はクロードの回想)想い続けているらしい・・・ほんと、どーなん?(笑)
しかもそのフィアンセの前でさえシャロンといちゃ話(?)するに至っては、フランソワーズでなくても「私の前で私を通り越した言葉を交わすのはやめて!」と言いたくもなるというものです。

・・・というのはさておき、望海風斗さんがこのクロードという役にすんなりハマッているのが意外なオドロキでした。


クロードってよくも悪くもお育ちのいい坊ちゃんで、「純粋すぎる」「生真面目でやさしい」というあたり、そうだ望海さんって二番手時代はクセのある黒い役をやることも多かったけど、もともとの持ち味はそんな感じだったなぁと思い出しました。
あの「抱きたい」という台詞も、唐突なのには変わらないですが、「本当に純粋に、心からそう思ってるんだろうな」と許せてしまいます。
それに何と言ってもやはり歌唱がすばらしい。
どの曲もいつまでも聴いていたいような伸びやかな歌声です。

真彩希帆さんは、一目で男心を惑わす魔性の女には見えませんでしたが、とても望海さんと9学年も差があるようには見えない落ち着いた大人のオンナっぷり。
2人でマジョレ湖に旅立とうとしていたオリエント急行の駅にフランソワーズが現れた時、「こういうことは人に知れた時点でやめるべきなのよ。それが大人のやり方。」と自分の気持ちを押し殺して去って行く姿に説得力がありました。
ドレスの着こなしや髪型、メイクなど注文もないことはないのですが、定評ある歌唱は元より、台詞の声もとても綺麗で聴き取りやすく、望海さんの声ともよく合っていてこれからが楽しみなトップコンビです。

フランソワーズの星南のぞみさんはオープニングのタンゴの場面から「綺麗な人がいる」と目立つ美しさですが、台詞も歌もちょっとたどたどしい。
星南さんのビジュアルで真彩さんの実力があれば(暴言)。
星組で観た時、フィアンセの不倫旅行を追いかけてニースまで車とばして乗り込むとか、まさに今2人が旅立とうとするオリエント急行の待合室に不幸を一身に背負ってます、というテイで現れるとか、フランソワーズほんとウザイ、と思ったものですが、それはフランソワーズを演じた音波みのりさんの上手さでもあった訳で。

ルイはジゴロなのにシャロンには結構マジ惚れしていて、クロードに対しても何だか同志的な対応を見せて、というおもしろい人物。
彩凪翔さん、余裕でこなしていましたね。


「“D”ramatic S!」

早霧せいなさんのサヨナラ公演として上演されたショー。
それをお披露目で、ってどーなん?(再)と思ったのですが、新しい場面や曲が加えられていたり、ドラマシティ組が抜けてキャストが変わったこともあって、何だか違うショーのような印象で楽しく拝見しました。

客席降りもあっていきなりテンション上がるプロローグが終わって、望海さん一人残ってソロで歌う場面が新しく加えられた場面。前方だけですが客席に降りて、

俺に見つめられたら逃げられない
俺に愛されたら逃げられない
目を逸らさないで俺を見てくれ

とお客様の顔に手を伸ばしたり手をつかんだり、釣る、釣る(笑)。
「ドラマティック!」だか「ダイナマイト!」だかの歌詞の時にはさらに大音量で威嚇するように急に振り向いたりして、客席は悲鳴とヒューヒューの大盛り上がりでした。

早霧さんのサヨナラのために用意された「絆」の場面は「希望」に。
望海の望と希帆の希だとか。
新曲が投入されて、涙まじりの旅立ちの場面が未来への明るい船出の場面に見事に切り替わっていました。
彩風咲奈さん主演のドラマシティ公演に若手主力がごっそり持って行かれていますが、少ない人数でそれを感じさせない華やかな舞台。さすがです。

永久輝せあさんがロケットボーイをやった「S wonderful」は陽向春輝くん抜擢。
ひとこちゃんの華には及ばないまでも、ニコニコキビキビ溌剌と歌い踊っていました。
2月の 「New Wave! -雪-」で「私の夢はロケットボーイをすることです」と話していたたわしくん。もう夢が叶いましたね。

プロローグと中詰の2回あった客席降り。
後列だったのでここまでは来ないかなと思っていたらギリギリ来てくれて、通路側だったのでハイタッチもできて指さしウインクもいただいて満足。
1回目は煌羽レオさん、2回目は秦乃はると副組長が真横で踊ってくれました。


カーテンコールの望海風斗さん。
「大きな羽根を背負った感想を皆様に述べようと思ったのですが、ここに立った瞬間から……」で絶句。客席の拍手に励まされ涙をこらえて、「こんな感じです」と望海さん。
「でも、幸せです」と綺麗な涙こぼしながら笑う姿に思わずもらい泣きです。

2列位ナナメ後ろで小川理事長はじめ柴田先生、正塚先生が並んでご観劇だったのですが、望海さんが「ちゃんと自分の気持ちと向き合って演じないと…」と琥珀の話をされている時、正塚先生 額に手を当てて笑いころげていらっしゃいました。

カーテンコール最後、「『絆』は早霧さんと私たち、早霧さんとファンの皆さまのものとして大切にとっておくことにして・・」と新しいフレーズ「希望」を客席も一緒にポーズして幕となりました。


望海風斗さん 雪組トップ おめでとう! のごくらく度 (total 1272 vs 1276 )


posted by スキップ at 22:52| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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