2017年09月03日

林檎殺人事件 「鎌塚氏, 腹におさめる」


kama2017.jpg三宅弘城演じる「完璧なる執事」鎌塚アカシが活躍する倉持裕作・演出の「スクリューボール・バトラー・コメディ『鎌塚シリーズ』」。
2回目から毎回楽しみに観ていて今回が第4弾です。

今回は、殺人事件とその犯人探しがテーマになっていて、これまでとは少し毛色が違ったテイスト。


M&Oplaysプロデュース 「鎌塚氏, 腹におさめる」
作・演出: 倉持裕
美術: 中根聡子  
舞台監督: 幸光順平
出演: 三宅弘城  二階堂ふみ  眞島秀和  谷田部俊  
玉置孝匡  猫背椿  大堀こういち

2017年9月3日(日) 1:00pm サンケイホールブリーゼ 1階D列センター
(上演時間 2時間5分)



第2弾: 鎌塚氏, すくい上げる
第3弾: 鎌塚氏, 振り下ろす


物語の舞台は綿小路公爵家。
当主の綿小路サネチカ(大堀こういち)と娘で推理好きのチタル(二階堂ふみ)の2人暮らし。
チタルの亡き母の弟 鬼集院ヤサブロウ(眞島秀和)はサネチカが姉を殺したのではないかと疑い、この家を乗っ取ろうと目論んでいます。
そんな中、離れでサネチカが背中に包丁が突き刺さった遺体で発見され、チタルは執事の鎌塚アカシ(三宅弘城)とともに犯人探しに乗り出します・・・。


楽しかったです。
殺人事件の犯人探しを軸にして謎解きのおもしろさもありつつ、ラストは離れにまつわる父と娘、娘と叔父、母と娘のハートウォーミングな家族の物語に収束するあたり、前作「鎌塚氏、振り下ろす」のレイジロウのエピソードを思い出したりも。

綿小路公爵家のリビング、離れ、中庭と展開する舞台装置。
離れの外の中庭で、犯人がどうやって足跡もつけずに高い窓から飛び降りて逃げたのか、庭師の毛呂ヨシミ(谷田部俊)と女中の太田代テマリ(猫背椿)が言わずにいたその時の行動をまじえつつトリックが明かされる場面、おもしろい上によくできてたなぁ。


アカシの三宅弘城さんとライバル執事 宇佐スミキチの玉置孝匡さんのレギュラー2人が絶好調なのはもちろん、役者さんは皆盤石。
強気でタカビ~だけどチャーミングなお嬢様 二階堂ふみさんがピタリとハマり、幽霊になってもエキセントリックな綿小路公爵の大堀こういちさんは存在感抜群でギターもお上手、出来の悪い庭師と女中、谷田部俊さん、猫背椿さんのゆる~いとぼけっぷりが何ともおかしく。

中でも、鬼集院ヤサブロウの眞島秀和さんが際立って印象的でした。
眞島さんを舞台で拝見するのは初めてで、映像(ドラマ)ではニュアンスのある犯人役というイメージだったので、あまりのギャップにびっくり。
白いスーツに無精ひげで最初出て来た時、誰だかわからなかったくらいです。
ヤサブロウはチタルの母の弟で、サネチカが財産目当てに姉を殺したと思っている人物。
毒舌家で誰に対してもひどい物言いなのですが、暴言を吐いた後、時折「そのポジティブな考え方は悪くない」とか、今言ったことと真逆のことを言ったりするので「??」と思っていたら、相手に対してひどいことを言うとじんましんが出るのでその対処療法ということがわかってからは、ヤサブロウの言葉がおもしろくておもしろくて。

ラストで寝入ってしまったチタルをお姫様抱っこするのもステキでした。
幼いチタルの思い出の中の王子様。


毎回昭和の歌謡曲が登場するこのシリーズ。
離れで、幽霊のチタルに「ギター弾いてよ」と言われたサネチカが奏で始めた曲が「林檎殺人事件」。
二階堂ふみちゃんと三宅弘城さんのノリノリの歌とダンスもついて、楽しかった~。
(実はワタクシも、学生のころ、この曲で歌い踊ったことありますの。若気の至り)


事件が解決して、サネチカも無事成仏して去った後、物語の冒頭におきた「ワイン盗難事件ってどうなったの?」と思ったところでその疑問もきっちり回収される鮮やかさ。

三宅さんカーテンコールで、「5回目があったら、また大阪に来たいと思います」とおっしゃっていましたが、ぜひそうお願いしたいところです。



この後のツアー チケットまだあるみたいですよ 皆さま のごくらく地獄度 (total 1268 vs 1272 )



posted by スキップ at 23:06| Comment(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする
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