2017年08月16日

祝 大阪初見参 「挑む」 Vol.9


idomu2017.jpg尾上松也さんがお父様の松助さんを亡くされた後、「このままただ待っていてはチャンスは巡ってこない」と考えて、2009年に始めた自主公演。
9年目の今年、初めて大阪に登場です。

その初日。
開演前のロビーでは藤間宗家(勘十郎さん)のお姿もお見かけしました。


尾上松也 歌舞伎自主公演
「挑む」 Vol.9 大阪公演

2017年8月4日(金) 6:00pm ABCホール A列センター
(上演時間 2時間15分



一、大阪御目見得 口上
尾上松也


紋付袴でキリリと正座する尾上松也さん。
大阪初御目見目の初日ということで、最初は少し緊張気味にもお見受けしましたが、話始めると滑らか。
2005年 二十歳の時にお父様を亡くされたことから「挑む」を始めるきっかけ、一から始めるのはとても大変だったこと、大阪で開催できた喜び、そしてこの後の演目の解説などを流れるように話されました。
締めの口上はさすがに声よしの松也くん、ピシリとキマりました。


ニ、三社祭
振付: 藤間勘十郎
出演: 澤村國矢  市川蔦之助


悪玉が國矢さん、善玉に蔦之助さんを配しての舞踊。
最初少し硬いかな?とも思ったのですが、踊り巧者で何度も組んで踊っていらっしゃるお二人ですので、キビキビ軽やかで、要所要所の見えも美しく決まります。
今まであまり意識したことなかったのですが背格好も似た感じで、それがより「コンビ感」を出していました。

この演目は下座音楽が録音だった模様。


-抽選会-
尾上松也  尾上まつ虫


口上とは打って変わって軽快な進行ぶりの松也くん。
AGFからの協賛賞品の時は、「染五郎さんがコマーシャルをなさっていますが、来年からは僕に」とアピール。
「プログラムには染五郎さんの「煎」CMの写真が入っています。まるで出演者のように」と茶目っ気たっぷり。

抽選箱から座席番号を取り出す時にはアシスタントのまつ虫くんに「ドラムロールやって」とリクエスト。
「とるるるるぅ~」とまつ虫くん。

まつ虫くんは今年4月に入門したばかりでまだ19歳。
客席から「かわいい~」と声が飛ぶと、松也くんすかさず「昔は僕もかわいかったんですよ」と。
客席からは再び「今もかわいい」と言われて、「ありがとうございます」とご満悦。


三、二人袴 (ふたりばかま)
監修・振付: 藤間勘十郎 
出演: 尾上松也  尾上音一朗  尾上隆松  尾上徳松  市川蔦之助  澤村國矢/
後見 尾上まつ虫


同名の狂言をもとに藤間勘十郎さんが再構成、振付した舞踊劇。

住吉左衛門(國矢)の娘 雛鶴(蔦之助)に婿入りすることになった高砂右馬之助(音一朗)が父の尉兵衛(松也)と住吉家へ出向きますが、右馬之助は袴をはいていませんでした。一計を案じた尉兵衛は袴を二つに裂いてそれぞれ前に当てて取り繕いますが・・・。


とても楽しかったです。
自然に笑いが出る、ってこんな感じ。ほんと、声出してよく笑いました。
2015年に「挑む」で上演して好評を博した演目ということで、皆さん手の内のお役という雰囲気でとても安定。

演目についても配役についても全く知らなくて、「松也くんがお父さん役なの?!」と驚いたのですが、ちょっと困った顔で眉を八の字に下げる尉兵衛の何ともおかしなこと。
息子 右馬之助を演じる音一朗くんのとぼけた味がまたおもしろくて、見ているだけで笑いがこみあげてくる、っていうヤツです。
蔦之助くん雛鶴はびっくりするくらい美人だし、國矢さん、徳松さんの左衛門夫妻はしっかりどっしり締めてくれるし、ずっと同じメンバーでやってらっしゃるチームワークのよさも感じます。

袴の後ろ側がないことを隠して、高速で回転したりジャンプしたりする踊り(振付は藤間宗家)も爆笑でした。
でもしっかり歌舞伎。
「笑いに厳しい大阪のお客様にどのように受け止めていただけるか」と松也くんはおっしゃっていましたが、大成功だったのではないかしら。

客席は満席というわけにはいかなかったようですが、これにめげず、来年もぜひ大阪に来ていただきたいです。


image1.jpgABCホールで定式幕や花道を見るのは初めてでした。
短い花道ですが、ちょうどこの前の席で、ここに松也くんや音一朗くんが立つんだから




来年は「晴の会」と日程が重ならないようにお願いしたいものです のごくらく地獄度 (total 1261 vs 1263 )


posted by スキップ at 23:44| Comment(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
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