2017年08月06日

わが名は阿弖流為 星組 「阿弖流為 –ATERUI–」


aterui2017.jpg「阿弖流為」と聞くだけで胸がきゅんとなるくらいなのですが、その「阿弖流為」を宝塚で、それも礼真琴くん主演で、と発表された時、「そんなことあるの!?」と思いました。

大好きなこの作品を大好きな宝塚歌劇で、大好きな礼真琴くんで観られる日が来るなんて。


宝塚歌劇 星組公演
「阿弖流為 -ATERUI-」
原作: 高橋克彦 「火怨 北の耀星アテルイ」
脚本・演出: 大野拓史
出演: 礼真琴  有沙瞳  瀬央ゆりあ  万里柚美  
壱城あずさ  音波みのり  夏樹れい  漣レイラ  
ひろ香祐  綾鳳凰華  天華えま ほか

2017年7月19日(水) 4:00pm シアター・ドラマシティ 10列下手
(上演時間 2時間30分)


物語の舞台は8世紀の日本。
大和朝廷は「蝦夷は鬼、人には非ず」と東北地方に住む“まつろわぬ民”蝦夷を蔑み、服従させようと征伐に乗り出す中、故郷を守るために立ち上がった蝦夷の若き指導者・阿弖流為(礼真琴)は、母礼(綾凰華)や飛良手(天華えま)たち仲間と力を合わせ朝廷軍を打ち破っていきました。やがて朝廷は坂上田村麻呂(瀬央ゆりあ)を征夷大将軍に任じ・・・。


「阿弖流為」といえば、2015年に上演された歌舞伎NEXT「阿弖流為」(オリジナルは2002年に上演された劇団☆新感線の「アテルイ」)が記憶に新しいところですが、この作品は高橋克彦さん原作の「火怨 北の燿星アテルイ」を舞台化したもの。以前、大沢たかおさん主演でNHK BSでドラマ化されたものです。

いずれにしても大好きな作品だけに期待とともに「大丈夫かな」という不安もあったのですが、それは見事に払拭されて、ちゃんと宝塚の「阿弖流為」になっていて、礼真琴の阿弖流為が舞台に息づいていました。


この作品の中での阿弖流為は胆沢の長の息子で正義感にあふれ、リーダーシップがあって、若さにあふれていてとにかく自分が行動したいタイプ。軍陣の長なのに自分から率先して敵の中に斬り込み、時には母礼に叱られてしまうことも。

そんな阿弖流為像に礼真琴さんがピタリとハマっています。
プロローグの独特な仲間を率いて踊る振り付けのダンスのシャープさ、劇場に響き渡るのびやかな歌唱、表情豊かで細やかな芝居、キレ味鋭い殺陣・・・これまでの礼真琴くんの集大成を見るようです。

初めて坂上田村麻呂と出会う場面。
通路に登場して客席をはさんで舞台にいる田村麻呂に、「わが名は阿弖流為。阿弖流為だっ!」と名乗る場面。歌舞伎NEXT「阿弖流為」の大好きな場面とも重なって、思わず涙が・・・。

礼真琴くんの身体能力の高さはこれまでにも散々観てきましたが、映像相手に立ち廻りする場面があって、早乙女太一くんの剣舞「影絵」のようでした。
確か礼くんも太一くんファンだったはず。参考にされたのでしょうか。

この他にも結構映像大目の演出でした。
舞台で映像は些か苦手な不肖スキップではありますが、効果的でもあり、まぁ、許せる範囲かな(どんな上から目線)。

それから、ラストの田村麻呂との一騎打ちで、左手に剣を持ち、そり返ってブリッジみたいな姿勢になって右手を床について、そのまままた起き上がる(←この説明でわかる?)って、ほんとにどんな身体能力?「ひゃ~」と声が出そうになりました。
佳奈を抱きあげるシーンも、小さな体でどんな力持ち?と思いましたよ。


坂上田村麻呂の瀬央ゆりあさんもとてもよかったです。
ただ蝦夷憎し、で蝦夷を人間とも思わない他の宮廷貴族たちとは一線を画して、思慮深い雰囲気。凛とした立ち姿も綺麗。

伊治鮮麻呂の壱城あずささん。
妻を殺した紀広純(輝咲玲央)への復讐のため朝廷側に寝返ったふりをして目的を果たすも、捉えられ、「鬼」と呼ばれて檻の中でさらしものになる対比も鮮やか。「鬼ではなく赤い血を流す人間だ」と証明するために舌を噛み切る最期が哀し過ぎます。

阿弖流為の仲間たちも皆好演でしたが、中でも母礼の綾凰華さんが印象的でした。
黒石の蝦夷の長で蝦夷軍の参謀的な役回り。
ビジュアル綺麗なのはもちろん、礼くんよりも下級生なのにちゃんと阿弖流為より年上に感じられました。

最期まで阿弖流為と運命を共にした母礼。
朝廷からの決定を伝えに来た田村麻呂に、「悪い報せだろう?」「何だ 都まで行けないのか。言ってやりたいことがたくさんあったのになぁ」という阿弖流為と母礼にまた涙。

佳奈は有沙瞳さん。
自ら弓を引く逞しさもある女性。歌声がとても綺麗で礼真琴くんとのデュエットは耳福でした。

娘役では田村麻呂の妹で桓武天皇の宮人 坂上全子を演じた音波みのりさんが相変わらず所作も台詞の声も綺麗で、娘役もお手本みたいなだなと思いました。

その桓武天皇はなーんと万里柚美さん。
最初誰だかわからなかったよ。


フィナーレの男役ダンスもカッコよかったし、蝦夷の底力ならぬ若い星男の底力見せてやる的な公演。

カーテンコールではアナウンス入っても拍手鳴りやまず、多分予定外にもう1回。
「はじめてのことでとてもとまどっております・・」と不安げに言う礼真琴くんが可愛かったです。

私が観た日は紅ゆずる・綺咲愛里の星組トップコンビが最前列センターでご観劇。
8月4日には東京で、柚希礼音&夢咲ねね、北翔海莉&妃海風が並んでご観劇だったとか。
星組トップ三代すべて(しかもコンビで)に観劇してもらえるって、礼真琴くん愛されていますね。



リピートしたかったけどチケット1回しか手に入りませんでした のごくらく地獄度 (total 1255 vs 1260 )


posted by スキップ at 23:52| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください