2017年07月21日

シネマ歌舞伎「阿弖流為」 市川染五郎舞台挨拶つき


cinemaaterui.jpg歌舞伎NEXT 「阿弖流為」がシネマ歌舞伎となって二度目の上映。

元々観ようと思っていたのですが、市川染五郎さんが大阪松竹座ご出演の合間をぬって舞台挨拶されるということで、絶対この回!と張り切ってチケット取りました。
発売時間(日付が変わる深夜零時)にアクセスしたのですが、あれよあれよという間に席はなくなっていって完売していました。
昨年の公開時には東京以外にもあちこちで舞台挨拶あったのに、大阪はなかったですからねー。


シネマ歌舞伎「阿弖流為」
2017年7月14日(金) 11:30am なんばパークス シアター10


歌舞伎美人の舞台挨拶レポはこちら


「阿弖流為」本編については舞台観た時しつこいくらいに感想アップしましたし、シネマ歌舞伎も昨年2度観ていますので感想省略(笑)。

シネマ歌舞伎「阿弖流為」の感想はこちら
舞台の感想とりまとめはこちら


何度観ても泣いてしまう両花道の阿弖流為と田村麻呂の名乗りのシーン。
「我が名を問うか」から始まる立烏帽子こと荒覇吐と阿弖流為の対峙シーン。
ラストの阿弖流為と田村麻呂の最期の一騎打ちのシーン。
心震える場面が次々と。
ラストの一騎打ちで田村麻呂の「おまえわざと・・」、それに対する阿弖流為の「滅びることで礎となる身だ」の二つの台詞がカットされているのは今でも納得していませんが。

舞台の映像化には消極的な私ですが、いや~、これ映像に遺してくださってほんとありがとうという気持ち。
昨年シネマ歌舞伎観た時のBlu-ray希望!と書いたのですが、舞台挨拶の時に来年1月 DVD & BD 発売と発表がありました


染五郎さんチャコールグレーのスーツにエンジ色のシャツと黒いネクタイ。
手にはぬいぐるみの熊子を持って登壇です。

以下は染五郎さん舞台挨拶の備忘メモ


司会進行は読売新聞記者の鈴木何とかさん(女性)。
東京からこのためだけにいらしたとか。
シネマ歌舞伎「阿弖流為」のパンフレット記事を書かれた方だとおっしゃっていました。


■ 舞台からシネマ歌舞伎へ

シネマ歌舞伎にするにあたって染五郎さんから注文したことは
「舞台よりも面白くなるのであれば上映していただきたい」ということだけ。
19台のカメラで、花道七三にもカメラを置いて撮影し、映像的な加工もふんだんに使って新しく「シネマ歌舞伎『阿弖流為』」が誕生したそうです。

実際に映像化された作品を観て
「舞台ですとお客様はそれぞれの視点で自由にご覧いただけますが、映像の場合は『ここを見てください』という視点でナビのように進みます。ドラマ性のある作品ですので、映像のほうがより物語が分かりやすいんじゃないかと思います。」


■ 舞台で一番印象深いこと

「萬次郎さんにつきます」(笑)
「『初めてつけ爪した』とか『つけまつげをつけた』とか、誰の要望もないんですが日によってネイルの色を変えたりして楽しんでいらっしゃいました。音楽との兼ね合いもあって出演者は全員マイクをつけてお芝居していたんですが萬次郎さんだけつけていないんです。シネマ歌舞伎の撮影をする日だけは音声を拾うためにマイクをつけていらっしゃいましたが、その日だけ特別で、ほかの日はお一人だけ地声でお芝居していらっしゃいました。ねぇ、本当に変な人・・・いや、すごい人だなぁと思いました。」


■ 大迫力の立ち廻り

「毎日舞台を勤めていると『もう今日はここでやられてしまってもいいかな』と思うこともありました。阿弖流為そんなに強くなくていいだろう、と(笑)。立ち廻りは好きですが、台本には『一網打尽になぎ倒す』と1行で書いてあるだけなのに実際やるのがどれだけ大変か。いのうえさんも『そう書いてあるね』とおっしゃって。歌舞伎の場合はくるっと一回りするだけで敵がバタバタと倒れたりするんですが、一人一人倒して行かないといけないんでね。なかなか大変なんですよ。これも歌舞伎と歌舞伎NEXTの違いですね。」


■ 歌舞伎NEXT

「新作歌舞伎を上演すると『これは歌舞伎じゃない』『これは歌舞伎だ』という声を聞くんです。面白い歌舞伎を作ろうとしてできた新しいものであり、正直そんなことどっちでもいいじゃないかと思うんですが、そこをあえてこちらから区別して何か新しい枠を作ろうと思ったんです。コクーン歌舞伎、六本木歌舞伎などいろいろありますが新橋歌舞伎っていうのも何だし、歌舞伎○○っていうのはないなということで『歌舞伎NEXT』が生まれました。

「歌舞伎NEXTについては次回作の構想もすでにあって、この題材で行こうということも決まっています」と明言


■ 発表!来年1月に

「ここで染五郎さんから発表があると聞いています。来年1月に・・・」と司会者の方。
「結婚します!っとかそういうこと?既にしていますね。」←「何回結婚するんですか」とツッコミ
「来年1月に十代目松本幸四郎を襲名させていただく運びとなりました。父が二代目松本白鸚、息子が八代目市川染五郎として三代同時襲名となります。」

・・・知っとるわい!と思っていたら、司会の方が
「その襲名と同じタイミングで1月に『歌舞伎NEXT 阿弖流為』のDVDとブルーレイディスクも発売になるんですよね」と。
(ほんとの発表はこれだった?)


■ 七月松竹座について

「昼の部『夏祭浪花鑑』で団七九郎兵衛、夜の部『盟三五大切』で笹野屋三五郎という役をどちらも初役で勤めさせていただいております。
『夏祭』は中村屋のおじ様(十七世勘三郎さん)時に市松の役をやらせていただいていて、中村屋のお兄さん(十八世勘三郎さん)のコクーン歌舞伎のときには磯之丞をやらせていただきました。今回、父から教わったのですが、父の団七は中村屋のおじ様から教わったもので・・・。私自身、中村屋のおじさんとお兄さんを思い出しながら勤めていますし、お客様にも『中村屋の夏祭良かったよね』と思い出していただけるような団七にしたいと思っています。」

「夜の部では仁左衛門のお兄さんがとにかくカッコいい。お客さんたくさん観に来ていただいていますが、この距離(司会者さんとの近さ)で見られるのは僕だけですので、ざまぁみろと思ってます。ほんと、カッコいいです。」


■ 最期にひと言

「今年は染五郎として最後の公演となりますが、来年も変わらず歌舞伎が好きだということを皆さまにお伝えしたいですし、歌舞伎の面白さや新しい歌舞伎の魅力をお伝えさせていただくことも引き続きやっていきたいと思っております。是非とも今後ともよろしくお願いいたします。」


松竹座昼夜の間というお疲れをもろともせずたくさん語ってくださった染五郎さん。
新しい情報もチラホラ聞けて、とても楽しい舞台挨拶でした。



もちろんシネマ歌舞伎「阿弖流為」本編も何度観てもおもしろい のごくらく度 (total 1244 vs 1253 )



posted by スキップ at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
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