2017年06月19日

生まれ変わってもパーシーに 星組 「THE SCARLET PIMPERNEL」 千秋楽ライブ中継


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宝塚大劇場で4回観た星組の「スカーレット ピンパーネル」。
できれば千秋楽ライブ中継も観たいと思っていました。

が、この日は柚希礼音さんのバースディイベントに参加することにしていて、一度は「無理~」とあきらめたものの、午後3時30分上映開始なので、ちえちゃんの会が3時に終わるとして(これはあくまで予想なので当日までわからなかったのですが)、会場から近い映画館ですぐ移動すれば間に合うはず、という読みがまんまと当たって、無事観ることができました。


宝塚歌劇星組公演
ミュージカル 「THE SCARLET PIMPERNEL」 千秋楽ライブ中継
原作: バロネス・オルツィ
脚本: ナン・ナイトン
作曲: フランク・ワイルドホーン      
潤色・演出: 小池修一郎
出演: 紅ゆずる  綺咲愛里  礼真琴  七海ひろき  万里柚美  美稀千種  壱城あずさ ほか

2017年6月11日(日) 3:30pm TOHOシネマズ六本木ヒルズ SCREEN 7
(上映時間 3時間20分)


宝塚大劇場で観た感想   


宝塚大劇場で最後に観たのが4月15日。
ほぼ2ヵ月ぶりの観劇でしたが、一人ずつの力量も舞台全体の熱量もとてもいい方向に昂まっている印象でした。
大劇場ではなかなか視線が届かない細かい表情まで観ることができるのはライブビューイングならでは。

東京公演も1ヵ月以上を経て集大成となる訳ですが、さすがにすっかりこなれて手の内の作品という感じです。
ただ、こなれ過ぎかなぁと思わないでもありませんでした。


たとえばパーシーのアドリブ。
パーティの衣装のくだりでショーヴランとのやり取りで、この日は、
「OSOジャケット着てカレーの甘口食べてオーム シャンティ オームはどうだい?」と言ったのに続いて、♪オーム・シャンティ・オームとショーヴランに歌わせていました(かなりふてくされて歌うショーヴランは可愛かったけれど)。
続いてマルグリットにも・・・リズムが違うと言ってやり直しもさせられ、客席にも歌わせて(ここも声が小さいからと2回)・・・と千秋楽らしい楽しい盛り上がリではあったけれど、これは好みが分かれるところ。

私はこの作品に限らず、「主筋と乖離しすぎるアドリブは好きではない」と以前にも書きましたが、この場面はパーシーのどんな無茶ぶりにもショーブランが「結構です」と冷たく断るところがキモだと思っています。
毎日毎回アドリブを変えてきた紅さんの努力は認めるところですが、アドリブのための場面ではあってほしくないというのが正直なところ。

逆に、マリーの絵のモデルになるところで、レディたちの中に入って「千秋楽だからみんなと描いて欲しいんだ」というのはよかったな。
(よいよくないがどういう基準かと問われれば明確なものはないのですが。)

もう一つ感じたのは、紅さんのパーシーは、仮の顔と真実の顔の落差がとても大きいということ。
時として、「本心を隠して二つの顔を持つパーシー」ではなく「別人格」のように感じられてしまうことがあるのです。
多分演技の振り幅が広いということもあるのでしょうが、宝塚大劇場で観た時はそれほど感じなかったことなので、時間を経ていささか緊張から開放されこなれたことによって少し悪い面が出てしまったかなぁとも思いました。
もう一つの顔が本来のパーシーから乖離してしまっては意味がない。
再演等で過去の作品やその役を演じた人と比べるのはあまり好きではありませんが、このあたり、やはり安蘭けいさんのパーシーは絶品だったなと思わないではいられません。

とはいうものの、歌唱も格段の進歩を見せてこの大役を見事に勤め上げ、堂々とトップスターデビューを飾った紅ゆずるさん。心から拍手を贈りたいと思います。
カーテンコールのご挨拶で、「練習ではなかなか上手くいかずに、そこにいらっしゃる(指揮の)塩田先生にもアドバイスを頂いて・・・」というようなことをおっしゃっていて、努力とプレッシャーは計り知れないと思いました。
上に書いたショーヴランとの場面ではけながら、「僕は生まれ変わってもパーシーになりたい」とおっしゃっていましたが、パーシーが、この「スカーレット ピンパーネル」が、紅さんにとってどれほど大切な役であり作品か感じられるような言葉でした。
「私は泣いております」と言って、笑顔を見せながら大粒の涙をこぼした紅さんに思わずもらい泣き。

綺咲愛里さんもとても歌唱が安定して、大女優としての押し出しも華もあってよかったし、ピンパーネル団のまとまりはさらによくなって楽しそうだったし、紅さんを中心として星組がとてもよいカンパニーとなっているようで、うれしくなりました。

そして礼真琴さん。
礼真琴さんの響き渡る歌唱のすばらしさは最後まで衰えることなく・・・というかどんどん迫力が増していったのがわかりました。
少し小柄なことちゃんのどこからあの声とパワーが、と思います。
そして、あんなに歌いあげて全く喉も壊さないところも、(ご本人が節制されていることもあるとは思いますが)驚異です。

大劇場で正面から観ている時はわかりにくいですが、フィナーレの男役群舞でセンターで踊るところ、ことちゃん一人がみんなより前に出ていて、横にも前にも、合わせる人がいない中でのダンス。
それこそが集団を引っ張る者の証であり力量でもあると思うと、もうそんなところまで、とこれまた胸が熱くなりました。

ちなみにそのフィナーレ群舞の礼、七海のかけ声は、「スカーレットピンパーネルッ!」「千秋楽っ!」でした。


「やっぱりスカピン好き、星組好き」と思った千秋楽。
「これからインドと日本に分かれて、ドイツで一緒になります」と紅さんがカーテンコールでおっしゃっていた通り、「オーム」も「阿弖流為」も、「ベルリン」も楽しみです。




ギリギリに到着して劇場暗くなってから案内されたのが違う席で、一幕端っこの方で観たのがザンネン の地獄度 (total 1232 vs 1239 )



posted by スキップ at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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