2017年06月06日

映像でも楽しさ満載 シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛 <やじきた>」


cinemayajikita.jpg昨年、歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」で上演された「東海道中膝栗毛」がシネマ歌舞伎となって帰ってきました。

今年の納涼歌舞伎で続編上演が決定していることもあってか、公開に先立つプロモーション企画として弥次(染五郎)さん×喜多(猿之助)さんがラップに挑戦した特別動画「Cinema Kabuki "YJKT″」(こちら)を制作したり、染五郎さん、猿之助さんはじめご出演の役者さんたちが各所で舞台挨拶したり、大変な力の入れようです。

シネマ歌舞伎 「東海道中膝栗毛 <やじきた>」
監督: 浜本正機
撮影監督: 鈴木達夫
サウンドデザイン: 瀬川徹夫
音楽: 富貴晴美
原作: 十返舎一九
構成: 杉原邦生
脚本: 戸部和久
脚本・演出: 市川猿之助
出演: 市川染五郎  市川猿之助  市川右近  市川笑也  中村壱太郎  
坂東新悟  松本金太郎  市川團子  片岡亀蔵  中村獅童 ほか

2017年6月3日(土) 11:00am なんばパークスシネマ シアター4
(上映時間 1時間40分)



あらすじ等は昨年舞台を観た時の感想(こちら)で。


公開初日の1回目の上演だったのですが、これまでシネマ歌舞伎観た中で一番観客が多かったのではないかしらというくらいよく入っていました。
(昨年「阿弖流為」が座席完売で入れなかった、ということはありましたが。)


2日間 10、11台のカメラを駆使して撮影した舞台。
シネマ歌舞伎「阿弖流為」が舞台のライブ感より映画としての演出を優先させたのに対して、この「東海道中膝栗毛」はそれと真逆の観点・・・「“お客様がいらっしゃっている感”をどう出すか」にこだわった作品なのだとか。

とはいうものの、「舞台より面白い作品でなければ」シネマ歌舞伎の意味もない、ということで、「舞台で見られないアングル、映画館でしか聞こえない音。映画ならではのものを楽しんでもらえるよう、苦心してつくり上げている」(by 浜本監督)のだそうです。
アングルと言えば、花道に立つ役者さんのさらに上方からカメラが捉えているアングルがあって、新鮮でした。
客席を上から見下ろす感じ。これも客席からは決して観ることができない目線ですね。


物語の流れはわかっているとはいえ、本水の場面ではあんなに大量のお水かぶってたっけ?とか、あー、そうか、ここで笑也さん天照大神登場だったワ、とか、また新鮮な気持ちで楽しみ、声をあげてよく笑いました。
舞台観たといっても千穐楽に一度きりだったので、忘れている部分もあったり、盛りだくさんすぎて拾いきれていなかったところも補完できたり。
大画面のアップでは表情や細かい部分までよく確認できました。
アップといえば、富士川川渡しの場で弥次さん喜多さんを背負うハメになる座頭の猿市、犬市がいてうさんと猿四郎さんだったの、映像で初めて気づきました。

舞台観た時はラスベガス行ったあたりから「楽しいけどそろそろお腹いっぱ~い」と思ったりもしたのですが、編集されてテンポよく進んだせいかダレることなく、最後まで楽しく拝見しました。
編集でカットされていたりエフェクトや画像が挿入されていたりしましたが、元々があんな舞台なので(笑)それほど違和感もなく。
ラストに盛大に打ち上げられるLEDの花火は舞台観た時もとても綺麗でしたが、映像では何倍増しかの華やかさでした。

猿之助さんは「最低3回は観て」とおっしゃったそうですが、これならリピートもできそう(多分しませんが)。

一つだけ。獅子の毛振りについて。
舞台を観た時の感想に、「この日の毛振りは、高速回転は猿之助さん、弧の軌跡の美しさは染五郎さんに軍配が上がったと見ました」と書いていますが、映像で観てもやはり、染五郎さんの毛先が描く軌跡はとても綺麗だなと改めて思いました。
ドリフネタあんなにぶっ込んでも、2人ともやるときゃやるのさ。



それにしても、なんで大阪で舞台挨拶ないんだよぅ の地獄度 (total 1226 vs 1229 )


posted by スキップ at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
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