2017年02月10日

軽く明るくおもしろく 宙組 「王妃の館」


ohinoyakata.jpg先日花組トップ娘役の花乃まりあさんが宝塚を卒業したばかりですが、それに続いてこの公演は宙組トップ娘役 実咲凜音さんのサヨナラ公演。
この後、雪組トップコンビの退団公演も控えていて、宝塚の新陳代謝はとどまるところを知りません。


宝塚歌劇宙組公演
ミュージカル・コメディ 
「王妃の館 -Château de la Reine-」

原作: 浅田次郎 「王妃の館」
出演: 朝夏まなと  実咲凜音  真風涼帆  寿つかさ  純矢ちとせ  愛月ひかる  桜木みなと  澄輝さやと  
蒼羽りく  伶美うらら  和希そら  星風まどか/一樹千尋 ほか

2017年2月4日(土) 11:00am 宝塚大劇場 2階1列センター



太陽王ルイ14世が残した「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ(王妃の館)」。
今は高級ホテルとなっているこの場所を舞台に、日本からのツアー客たち(実は高額の「光ツアー」と格安の「影ツアー」がダブルブッキングされている)が繰り広げる人間模様。
そこに、このドタバタをよく思わないルイ14世の亡霊まで登場して・・・。


田渕大輔先生の宝塚大劇場デビュー作。
浅田次郎さんの原作は読んだことなくて、2年位前の映画も、水谷豊さんのヘンなおかっぱ頭をTVのスポットCMでチラ見したくらいです。

同じようにホテルを舞台にした物語でも、前公演 月組の「グランドホテル」のように洗練された雰囲気も重厚感も人間ドラマもなく、逆にツッコミどころは満載なのですが、多彩な登場人物がそれぞれキャラクターの立った明るいコメディで、アッハッハッ(^o^)と声をあげてよく笑いました。


いくら何でもホテルの同じ部屋を昼夜で別のツアー客が使うなんて、うまくやれると思う方が最初からおかしいし、ルイ14世が肖像画から抜け出してくるなんてそんなバカな、という感じなのですが、こういう荒唐無稽が許せてしまうのもタカラヅカ。
しかも、ルイ14世を演じる真風涼帆さんが非常に愛すべき太陽王ぶりで、彼が語るディアナとの悲恋の物語も含めて、とてもよいアクセントになっていました。

観光ツアーということで、パリの数々の名所が映像などで織り込まれているのも楽しかったです。
私が最後にパリを訪れてからもう何年にもなるのですが、モンマルトルのサクレ・クール寺院やヴェルサイユ宮殿も行ったなぁ、とか、影ツアーの人たちが無いとキャバレーでフレンチカンカン観る場面では、ムーラン・ルージュのショーを観たことを思い出したり、セーヌ川でクルーズ船乗った時には眠くて早くホテルに帰りたかったなぁと彼らに共感できたり、懐かしかったです。
またパリに行きたくなっちゃったな。


朝夏まなとさん扮する北白川右京は、自分勝手で傲慢な流行作家。
このところスランプ気味で、新作の執筆のために編集者の早見リツ子(純矢ちとせ)とともに光ツアーに参加しています。
このポスター通りの鮮やかなフューシャピンクのスーツで登場。
いや~、こんなスーツ着こなせるのまぁくんぐらいでしょう。次のスーツもすごかったですが。
とにかく手足が長い。首にかけたスカーフで股上が隠れてしまうほどです。
歌も高値安定、これくらいの軽い役は余裕綽々といった感じでした。

実咲凜音さんはこのツアーを企画した旅行代理店の社長兼ツアコン 桜井玲子。
はっきりとものを言う女性で、ツアー客に振り回されながらも奮闘する役どころ。
朝夏さんと組むラストステージにしてはどっぷりとした恋愛ものではないのが少し物足りないところではありますが、みりおんって、見た目楚々としているけれど、本当はこんなキャラクターなんじゃないかな。

ルイ14世は真風涼帆さん。
豪華な衣装に負けない立派な押し出し。
本人は威厳を持って大真面目なのだけど、どこかおかしみを醸し出していて、ラスト近くで影ツアーの人たちを引き連れてサクレ・クール寺院に現れた時は客席爆笑でした。
このルイ14世とディアナ(伶美うらら)とのエピソードだけでも一つの物語ができそうです。

ツアー客はいずれも個性豊かですが、中でも際立っていたのは蒼羽りくさん扮するクレヨン。
本名 黒岩源太郎(笑)。
登場した時、「えっ!あれ、りくくん?!」とオペラグラスで二度見したよね。
派手なメイクや衣装も、もちろん演技も、思い切りよく振り切れていました。オカマだけどちゃんとゴージャス系美人。
借金苦から自殺しようとしていた下田夫妻(寿つかさ・美風舞良)を励ますためにそれぞれが自分のダメな部分を言うところで、「アタシなんてオカマよ~」と言い放って、これまた場内爆笑。

映画のことを後で調べたら、このクレヨン役は中村倫也くんで、それは観てみたかったなぁ。

笑いといえば、愛月ひかるさんの金沢貫一が大阪弁とズラネタで終始笑いを取っていました。
終演後、大劇場ロビーの顔写真見上げて、「あれがヅラの人?」と指差してる若いお嬢さんがいらっしゃいました。
金沢さんの若い恋人 ミチルの星風まどかさんが、キャバ嬢風なのですが、これまで観たことないような吹っ切れた演技でよかったです。
若手では他に、影ツアーの弱気なツアコン 戸川光男の桜木みなとさん、イケメン現地ガイド ピエールの和希そらさんも目立っていました。

愛月さん金沢貫一が太っ腹にも下田さんの借金を全部肩代わりした上に自分の会社に雇ってあげたり、国際的な詐欺師(凛城きら)をラスベガスのカジノの支配人にしたりというエンジェルぶりを発揮して、いささか強引なめでたしめでたし的なオチ。
そして、ルイ14世とディアナ、まこちゃんこと近藤誠(澄輝さやと)とクレヨンちゃんのハッピーエンド、さらには、右京さんと玲子さんにもこの先のハッピーを予感させるような明るいエンデングでした。
初日から2日めでしたので、こなれてきたらアドリブなんかも増えてもっとおもしろくなるのではないかしら。


またまたお芝居だけで長くなってしまったので、ショーの感想は2回目観た後につづく。


すっかりお約束となった公演オリジナルドリンク。
今回は、ブルゴーニュワインの赤とカクテル キティとのチョイスでキティをいただきました。

IMG_0085.jpg IMG_0080.jpg

ブルゴーニュワインの赤にジンジャーエールを混ぜたカクテル。
「キティ」の名前の由来は、「子猫(Kitten)がなめるほど飲みやすい」だそうです。
甘すぎず、さっぱりしていておいしかったです。


posted by スキップ at 23:15| Comment(2) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スキップ様🎶予習バッチリで観させて頂きました!笑ってちょっとほろりとさせて、楽しい公演でした。休日という事もあり立ち見もでており、とても盛り上がって
いました幕間にはワインをチョイスしましたが写真とる前に飲み干してしまいました💦
Posted by Sissy at 2017年02月14日 04:44
♪Sissyさま

楽しかったですね~。
私が観た日も立ち見出ていました。
楽しいという口コミが広がって、ますますチケット売れるといいですね。

ワインを召し上がったのですね!
私も次回はぜひともワインを飲んでみます。
Posted by スキップ at 2017年02月14日 23:53
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック