2016年10月17日

ウン・グランデ・アモーレ! 宙組 「エリザベート」 千秋楽ライブ中継


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「エリザベート」の宝塚初演(それは日本初演でもありますが)は、1996年2月16日。
今年は記念すべき20周年で、昨日のマチネは上演1000回の記念公演。
宙組公演千秋楽は、1001回目の上演となりました。

その千秋楽のライブビューイングを観てきました。
全国45ヵ所の映画館のチケットが広島、新居浜、沖縄を除いてすべて完売。
トップスターのサヨナラ公演でもないのにこの人気ぶりはさすが「エリザベート」。
大阪ステーションシティシネマでも一番大きなスクリーンでした。


宝塚歌劇 宙組公演
三井住友VISAカード ミュージカル
「エリザベート -愛と死の輪舞-」 千秋楽ライブ中継
脚本・歌詞: ミヒャエル・クンツェ
音楽: シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション: ウィーン劇場協会
潤色・演出: 小池修一郎 
演出: 小柳奈穂子
出演: 朝夏まなと  実咲凛音  真風涼帆  愛月ひかる  寿つかさ  
純矢ちとせ  桜木みなと  伶美うらら/悠真倫 ほか

2016年10月16日(日) 3:30pm 大阪ステーションシテイシネマ スクリーン1



8月に宝塚大劇場で2回観て以来、2ヵ月ぶりの宙組「エリザベート」。

東京でさらに進化したという舞台を迫力の大音量と映像でとても楽しみました。
ライブビューイングは、自分が観たい部分にフォーカスされないというジレンマがありますが、逆に言えば、舞台を観ていて気づかなかった視点でも観られる訳で、「ほう・・」と思う場面もしばしば。
細かい表情までアップで観られるのもうれしいです。
アングルも全体的に満足。

そうそう、アングルといえば、フランツとシシィが幸せいっぱいに「嵐も怖くない」を歌っている時に、暗い中スタンバイするトートの後ろ姿?らしきものが一瞬映って、「う、トート出る」となりました。

今回音響もとてもよかったので、重層的にそれぞれ違う歌詞を歌うところもよく聴き取れましたし、歌う人一人ひとりを抜いてくれるので、より理解しやすかったです。

また、この間、9月には東宝版「エリザベート」を4回観ましたので、宝塚版と東宝版の違いをより鮮明に感じることができました。
「エリザベートと黄泉の帝王とのラブストーリーに重点を置いた」宝塚版と、「エリザベートと死の絡み合いをハプスブルク帝国崩壊に準えて描いた」ウィーン版(東宝版)と言われていますが、宝塚版はやはり全体的にソフトな印象。


特に、政治的なこととセクシャルな部分は薄め。
シシィのパパは家庭教師と浮気なんてしていなさそうだし、マダム・ヴォルフのコレクションも歌詞は元より、衣装もマデレーネなんて夢々しいくらい。
シシィがフランツの裏切りを知るのも「職業病」のせいではなく、一枚の写真から。
ハーケンクロイツが印象的な「Hass! / 憎しみ」の場面もありません。

トート、フランツという男性(男役)目線なのも宝塚ならでは。
東宝版の感想にも少し書きましたが、フランツとシシィが結婚前に歌う「「あなたが側にいれば」(東宝版)では2人が気づいていないけれども最初からすれ違う心情を表しているのに対して、宝塚版「嵐も怖くない」では、♪それでも君がついて来れるなら 嵐も怖くはない とフランツが歌って、辛いことがあってもともに生きていこうという歌になっています。

「私が踊る時」も、♪飛ぶがいい かもめよ (誰? あなた) 嵐の夜も傍にいよう
とトートのソロで始まります。
この曲については、「勝ったのね」とエリザベート(花總さん限定)が勝ち誇ったように艶然と微笑みながら歌い出す東宝版が断然好き!


迫力がさらに増した朝夏まなとさんのトート。
人外なもの・・というより表情豊かで人間臭さを感じるトートですが、冷たさと色っぽさを兼ね備えていてとてもシビれる。
朝夏さんの手足の長さは周知のところですが、指先の表情までとても綺麗。
そして歌。
またうまくなったんじゃない?というくらい、とてものびやかな声。
朝夏さんの歌声は本当に耳に心地いいです。
「最後のダンス」のラスト、♪最後に勝つのはこーの おーおれえぇ~さああぁ~ のところ、力み過ぎかな?ちょっとハズしているように聞こえましたが。
力み過ぎといえば、シシィへの「死ねばいい」もルドルフへの「死にたいのか」も、それはそれはリキ入った大声で熱かったですが、もう少し醒めて妖しいニュアンスの方が個人的には好きかな。

大劇場では少し硬さも見られた愛月さんルキーニもすっかりこなれていました。
アドリブコーナー(違)もとい、写真撮影も千秋楽バージョン。
最後だからみんなで・・・映画館の人も一緒に、とみんな撮ってくれました。

ルドルフは桜木みなとさん。
宝塚では澄輝さやとさんルドルフしか観ていなかったので、ずんちゃんルドルフを観られてよかった。
桜木さん、何だか実咲凛音さんと顔が似ていて、「シシィとルドルフ、まぎれもなく親子だよね」と思いました。
「闇が広がる」のトートに手を取られて舞台上を横へ移動する振りの時、かなり足を踏ん張って引っ張られまいと抵抗している感が強かったのが印象的でした。

実咲さんのシシィは、宝塚の時からよかったですが、さらに完成形に。
歌もうまいのにテクニックだけに走らず、情感がこもっていて感動的です。
ラストのトートと2人になった白いドレスの時の、幸せそうだけれど泣いているようにも見える表情が何とも言えなかったです。
憧れの役だったというエリザベート、見事に演じ切って、きっと満足だったのではないかしら。


今回は、退団者と最後のトップスターのご挨拶まで中継がありました。
開演前、客席が映った時、背中に「10」という数字が入った白いシャツを着た人が何人かいらして、どこかの会服かな?と思っていたのですが、てんちゃんこと天玲美音さんの会だったのですね。
宝塚の退団者の千秋楽はどなたもいつもやり切った感満載の清々しい表情をされていますが、天玲さんも然り。
朝夏さんの隣りで幸せそうに微笑む天玲さん。面差しが少し壮一帆さんに似ていらっしゃると思いました。

朝夏まなとさんはご挨拶が上手でいつも感心するのですが、今回も、「こうして無事千秋楽を迎えられたのも、ウン・グランデ・アモーレ皆様の愛のお陰です」とか、「とは言っても芸事に終わりはありませんので、この公演で得たものを次の公演にまた活かせるよう精進して参りたいと思います」と相変わらす達者なご挨拶。

最後のカーテンコールでは、
朝夏 「エーヤン エリザベート!」
客席 「エーヤン エリザベート!」
朝夏 「エーヤン 宙組!」
客席 「エーヤン 宙組!」
朝夏 「ウン・グランデ」
客席 「アモ~レェ~

そして巻き上がる拍手をチャン チャンチャンチャンと手振りで締めて最後右手を高く掲げるあたり、もう完璧としか言いようがない。

コール&レスポンスする前に朝夏さんに「映画館の人もですよ」とカメラ目線で言われましたので、私も言いましたよ、心の中で(笑)。



私の2016年エリザベート これをもって本当に幕です のごくらく地獄度 (total 1645 vs 1647 )



posted by スキップ at 23:25| Comment(2) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私はスクリーン2で観劇致しました。
ライブビューイングデビューでしたが大変たのしく観させてもらいました。
勿論生の舞台を観てからの醍醐味でしょうが各方の細かな表情、息遣い、一人エリザベートが出来るのよ!と自負しておりましたが歌詞間違えて覚えてるやん!とかの発見もあり夢の様な時間を過ごす事が出来ました。
そうそう私も舞台ではルドルフ蒼羽りくさんだったので、桜木みなとさんのがみれてウフフでした。
ウングランデアモーレ!エーヤン宙組❗️
私は振り付けてやっちゃいました😀
座ってだけど


Posted by sissy at 2016年10月18日 06:56
♪sissyさま

お隣のスクリーンだったのですね!
ナマの舞台とはまた違った見方、楽しみ方もできて、
いろいろ細かいことにも気づけますし、本当に毎公演
ライブビューいんぐやっていただきたいくらいです。

私は蒼羽りくさんのルドルフだけ観ることができなかった
のが心残りです。エルマーとてもよかったので、
ルドルフどうだったかなぁ、と。

>私は振り付けてやっちゃいました

そうなのですね~(^^)
私もそちらのスクリーンで一緒にやりたかったです!
Posted by スキップ at 2016年10月19日 00:02
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