2015年10月08日

歌舞伎NEXT 「阿弖流為」 松竹座バージョン


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7月25日に観て以来、いや、本当のところ言えば、「大阪公演がある」と情報を得て以来、楽しみに楽しみに待っていた「阿弖流為」 大阪松竹座公演。
新感線「アテルイ」のDVDを見直し、染五郎さんご出演の「クロスロード」録画をもう一度見て、
満を持してmy 初日を迎えました。
(あんまり楽しみにしすぎて前夜よく眠れなかったとか、小学生かよ)


松竹創業120周年 歌舞伎NEXT 「阿弖流為」
作: 中島かずき 
演出: いのうえひでのり 
美術: 堀尾幸男  照明: 原田保  衣装: 堂本教子 
音楽: 岡崎司   振付: 尾上菊之丞 
アクション監督: 川原正嗣   立師: 中村いてう 
出演:  市川染五郎  中村勘九郎  中村七之助  坂東新悟  大谷廣太郎  中村鶴松  市村橘太郎  澤村宗之助  片岡亀蔵  市村萬次郎  坂東彌十郎 ほか

2015年10月4日(日) 11:30pm 松竹座 2階1列センター



この公演については、新橋演舞場で2回観た感想に書き尽くした観(・・というか書き過ぎわーい(嬉しい顔))がありますので、取り急ぎ今回は「松竹座公演」として感じたことをサクッと書きたいと思います。
ま、この後何回も観に行きますし(笑)。


演舞場初日カーテンコール
7/5 初日
7/25 2回目


演舞場では2回とも2列目で観て、それはそれでとても有り難かったのですが、できれば一度は2階正面から、全体を見渡せる位置で観てみたいと思っていました。
「朧の森に棲む鬼」を2階1列で観た時、オープニングの森に浮かび上がるタイトルのあまりの美しさに涙あふれた記憶が鮮明にあって。
何度も観ることができる地元公演ならではの特権ですね。松竹座の2階1列に着席してまず最初に思ったのは、「舞台近っ!目」ということ。
通い慣れているはずなのに、松竹座ってこんなにコンパクトで、2階席からもこんなに舞台が近かったんだと改めて知りました。
思えば、松竹座は1階と3階から観ることはあっても、2階からはあの「朧」以来だったかもしれません。


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着席してこんな眺め。両花道 わかりますか?

全体が俯瞰できる上に舞台が近いのですから、楽しめないはずもなく、首を左右に振らなくても両花道ひと目で見渡せるし、照明の美しさも際立って、思っていた以上によかったです2階1列。


全般的な感触としては、舞台が小さくなった分、より濃密な印象。
合戦シーンは兵士の数を減らしたのか、もしくは2階からという距離のせいか、若干迫力不足かなとも感じましたが、これはハコのサイズに動きが慣れてきたら解消しそうです。

荒覇吐が正体露わす場面で、「巫女の分際でっ!」と怒りをぶつけられた新悟くん阿毛斗の跳ね飛ばされっぷりがCGみたいで素晴らしいと演舞場で観た時、感心していたのですが、松竹座ではスペースの関係か阿毛斗は仮花道にいるので、縦に飛ばされることになってCGぶりがあまり伝わらないのはちょっと残念だったなー。

初日にtwitterで流れていたレポから想像してたほど大阪だからと笑いの方向に流れていることもありませんでした。
演舞場で終盤の7月25日に観た時、初日よりずいぶん笑いが増えたなぁと驚いたものですが、大体あれくらいの感じだったかな。

ほぼ2ヵ月半ぶりということで、凄く鮮明に覚えている場面や台詞と、「あぁ、そうだったそうだった」と改めて思い出すシーンとが混在していて、自分でも不思議な感覚でした。
これについては中島かずきさんが初日を前にtwitterで、
「二カ月ぶりで、間に他の公演も挟んだりしてるせいかリセット感があって、いつもの大阪公演とは違う不思議な感覚。早すぎる再演のような。」
とツイートしていらっしゃいましたが、まさにそんな感じ。


一幕の両花道の名乗りではやっぱり泣いてしまいました。
仮花道へ進みながら、「その武士(もののふ)の血が流るるは、大和の男ばかりにあらず」と言った後、一呼吸おいて不意打ちのように「阿弖流為だ」という染五郎さん阿弖流為。
その阿弖流為を真っ直ぐ見て、「坂上田村麻呂っ!」と応じる勘九郎さん田村麻呂。

ここ、やっぱり二人同時に見渡せる席で観るの、いいです!

互いに相手の生き様を認め、命を預けるに足る相手とわかった瞬間、命のやり取りをすることが運命づけられた二人。
ここから、「お前が蝦夷の族長で俺が坂上家の男ならこうなるしかないだろ」に繋がり、最期の対峙の時へ流れ始めた瞬間でもあるのだと思うと・・・たらーっ(汗)

ま、こと「泣く」ことについては、二幕では
「わが身この地にあり わが心この民にあり わが名は阿弖流為」 でも
「口ばっかり」 でも
「わが名は悪路王阿弖流為、北天の戦神なり!」 でも
涙ぶわっと溢れてばかりいたのですが。


という訳で、またいつまでも語り続けそうな気配になってきましたので、
日ネタ的なものを定点観測レポ。

■ 御霊さまネイル: 鮮やか蛍光オレンジ。左手人差し指と右手中指・薬指にキラキララインストーン。
■ シャケ: 蛮甲 → 阿弖流為 → 立烏帽子 とリレーして、立烏帽子は無言で下手袖へ。
みんなが「ん?」という雰囲気の中、「続きをどうぞ」的に黙って右手出して促していました。
■ 田村麻呂: 隋鏡を殴りに行った時、逃げる隋鏡に「おい、待てこらぁ~」とちょっと巻き舌でヤンキー入っていました。
■ おはよう: 阿弖流為筆頭に蝦夷一族が寝ている都軍を取り囲む時、「はい、おはよう」

そして、
染五郎さん阿弖流為 戦神として覚醒して稀継様殺した後、花道で六方に入る時には隈取キレイさっぱり取れちゃってました。次の登場の時にはまた綺麗につけていましたがわーい(嬉しい顔)



待ち遠しかった大阪公演 始まってしまうと終わりも近いと悲しくなる損な性分です のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 1448 わーい(嬉しい顔) vs 1451 ふらふら)
posted by スキップ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
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