
2012年の大阪初登場から毎年行っていて、今年で4回目。
Akiko Yano Trio
featuring Will Lee & Chris Parker
矢野顕子 Akiko Yano (ピアノ、ヴォーカル)
ウィル・リー Will Lee (ベース)
クリス・パーカー Chris Parker (ドラムス)
2015年8月26日(水) 9:30pm Billboard LIVE Osaka
まるで去年の夏の日の続きのように現れるウィルとクリス。
少し遅れてあっこちゃんが係の人にエスコートされて登場するのも同じ。
新しいアルバムのプロモーションではさらりとしたボブヘアのあっこちゃんですが、
この夜はそれにゆるふわのパーマかけた感じ。
黒のトップスでお出ましです。
一人ひとりが超絶技巧のミュージシャンなのはもちろんですが、今年はことのほか“トリオ”感が深まった印象でした。
あっこちゃんの流れるようなピアノとのびやかなヴォーカル、クリスのアクティブで多彩なドラムやパーカッション、そしてベースも去年始めたばかりでもうすごく上手いとあっこちゃんに言わしめたキーボードも、そしてシブい声のヴォーカルも、のウィル。
本当に互いを敬愛し合っていかにも仲良さそうに楽しそうに気持ちよさそうに、このトリオが紡ぎだす彩り豊かで刺激的なサウンドに身を委ねる時間が大好き。
自分メモなので多分だけど合ってると思うセトリは以下のとおり。
Setlist
1. Children In The Summer
2. クマ
3. David
4. Bamboo Music
5. Time
6. やめるわけにはいかないわ
7. YES-YES-YES
8. あたまがわるい (New Album "Welcome to Jupiter" より)
Encore
9. 飛ばしていくよ
10. Gasoline And Matches
and いもむしごろごろどの曲もステキでしたが、特に印象的だったのは、
あっこちゃんが大好きだというジョナサ・ブルック (ジョナサンじゃなくて Jonatha とちゃんと英語発音してた)のミュージカル「My Mother Has 4 Noses」からの曲 Time
ガンになって手術で鼻をとらなければならなくなっても明るく生きてきたお母さんが、やがて認知症になり、介護施設へ入ることになった時の別れの歌、ということでした。
I don't know your name
I can't see your face
I can't hear your whisper
II'm not ready anymore
・・・あっこちゃんのあの透き通るようなやさしい声で歌われる歌詞がとても切なくて。
久しぶりに聴く David もステキだったし、YES-YES-YES の新しいアレンジもカッコよかったな。
4曲目の Bamboo Music は坂本龍一&デヴィッド・シルヴィアンのコラボ曲をあっこちゃんと今は亡きレイ・ハラカミさんとのユニット yanokamiがカバーした曲。
レイ・ハラカミさんのあのちょっと浮遊したような独特のサウンドの世界を、ウィルとクリスがいろんなテクニックを駆使して聴かせてくれました。
アンコール2曲めの「Gasoline And Matches」は、あっこちゃんに言わせると「我々のトリオ最大のヒット曲」だそうです。
前にも聴いたことありますが、アップテンポのサウンドもリズムもヴォーカルもすごくカッコいい。
3人ともノリノリで、ウィルは本当にマッチすって火をつけてあっこちゃんの方に投げていました(笑)。

2曲終わっても拍手は鳴りやまずあっこちゃんソロで登場。
「曲は私のメモリーの中にあって。ピアノはどうとでも弾けるけど、歌がね。でもこれなら大丈夫」と譜面なし即興で ♪いもむし ごーろごろ ひょうたんぽっくりこ と始めて、客席にも歌わせて、あっこちゃんが即興で伴奏とコーラスつける
・・・というのは去年もやってくれましたが、この日はラスト オールスタンディングになりました。毎年行ってるけどこれは初めて。
音楽のことはそんなに明るい方ではなく、ライブやコンサートに足を運ぶ機会もそれほど多くありませんが、この人たちの演奏を、歌を、ナマで聴くことができて幸せだと心から思えるトリオ。
また、きっと、来年も

もちろんさとがえるも行くよ のごくらく度


