2015年08月20日

若いチカラ続々 花組 「スターダム」

stardom.jpg台湾公演組と分かれての若手中心の公演。
鳳月杏さん(92期) 月組から異動して2作目にしてバウホール初主演です。


宝塚歌劇 花組公演
ミュージカル 「スターダム」
作・演出: 正塚晴彦
出演: 鳳月杏  水美舞斗  花野じゅりあ  天真みちる  桜咲彩花   朝月希和  亜蓮冬馬 ほか

2015年8月2日(日) 2:30pm 宝塚バウホール 11列センター


舞台は1980年代のアメリカ。
優勝者には歌手デビューの権利が与えられるオーディション番組はかつて絶大な人気を誇ったものの視聴率低迷のため打ち切りの危機に瀕していました。
そんな番組の一次選考にそのスター性が一際目をひく青年リアム(鳳月杏)が登場しました。彼を含め明日のスターを夢見てレッスンに励みオーディションに勝ち抜いていく若者たちの群像劇。


リアムと彼の強力なライバルである財閥の御曹司・ネイサン(水美舞斗)の二人が中心とはいうものの、オーディションに参加している若者たちにはそれぞれの物語があって、
病気の元クラブ歌手の母親の面倒を見ながら歌手を目指しているジェラルディン(朝月希和)
妻との間にこどもが生まれたばかりのデッカー(紅羽真希)
ショーレストランを辞めて退路を断って挑むハマー(澄月菜音)とメリージェーン(梅咲衣舞)
孤児院で育ち、優勝して有名になれば両親が名乗り出てくれるかもと希望を抱くベンジャミン(高峰潤)
などナド

一幕は彼らのエピソードが並列で描かれていきます。
アトランティックシティ→ボルティモア→ニューヨークと審査が進んでいくうちに、団体行動の彼らの中に連帯感が芽生えたり、上下関係ができていったりという側面も見え隠れしますが、全体的に淡々としていて少し単調な印象。


物語が動くのは二幕。一幕で、オーディションに参加するためにそれまで勤めていた自動車整備会社に同僚のジェイク(亜蓮冬馬)を訪ねるシーンがありましたが、そのジェイクのピンチを知らされ、オーディションの場を離れたたら失格という禁忌を破ってもジェイクの元へ向かうリアム。

「あー、あのエピソードがここで!」と思ったよね(笑)。
ネイサンもまた父の危篤の知らせに病院へ駆けつけ、ジェイクを助ける過程で怪我をしたリアムがその病院に運び込まれるという「そんなウマいこと・・」な偶然もありつつ、リアムの過去も明らかになっていくのでした。
マフィアがらみもあったリアムの過去が結構ハードなのですが、そのあたりはわりとサラリと流されるのね。


そんなドラマの折々に劇中歌やBGMとして織り込まれる80'sポップス。
これがほんとに my 青春時代にドンピシャで、何なの~、この選曲!と思いました。
そしてそれをワンフレースだったりフルコーラスだったり歌う人たちがみんな上手くて、花組の下級生の底ヂカラおそるべし!

リアムが怪我をおして最終オーディションで歌うサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」。
中学生ぐらいの時、深夜ラジオから流れてくる ♪ like a bridge over troubled water~ というアート・ガーファンクルのハイトーンヴォイスを聴いてポロリと涙がこぼれて、次の日自転車でレコード買いに行ったという思い入れのある曲です。
痛みのため歌えなくなってしまったリアムを、ネイサンが引き継いで歌うところも、この曲のイメージに合っていてよかったな。


リアムの鳳月杏さん。
役柄のせいか、ガンガン前に出てキラキラスターオーラを放つ、というタイプではないようにも感じましたが、長身、脚長で大人っぽい佇まいがとてもステキでした。
歌も聴かせてくれましたが、本領発揮はダンスかな。フィナーレの「ビリー・ジーン」のダンス、カッコよかった!

ネイサンの水美舞斗さんは、リアムと対照をなる「陽のあたる道を歩いてきた」人の感じがよく出ていて、それでいて嫌味にならないのはこの人の持ち味だなぁと思いました。

花組の下級生はあまり詳しくないのですが、ジェイクの亜蓮冬馬さんはもうけ役でウワサ通りさすがに目立ちます。
♪Starting Over の歌唱もよかったです。英語の発音、よかったな。

歌唱といえば、オーディションの優勝者(笑) ベンジャミンの高峰潤さんののびやかな歌声も印象的でした。


リアムにとっては、ネイサンだったりジェイクだったり男の友情メインで恋のお相手というか、ヒロイン的な役柄がないのがタカラヅカ的には少し残念な感じもしましたが、下級生にもみんな役があってソロがあって、若いチカラがそれに応えて、という公演は観ていて心地よかったです。


るんるん この日は客席に花組の高翔みず希組長、明日海りおさん、瀬戸かずやさん、花乃まりあさんが観にいらしていて、鳳月さん、フィナーレでそちらに向かって指さしウィンクしてました。


カーテンコールの鳳月さんご挨拶:
「今日は明日海さん率いる台湾チームが来てくれました。きっと台湾で花組の素晴らしさを見せてくださることと思います。皆様、台湾に花組観劇ツアーなど組まれてはいかがでしょうか。
私たちは日本で明日の千秋楽まで心をこめてお届けしたいと思います。」



鳳月さんももちろんカッコイイけど、客席通路を行くめがね男子な瀬戸さんのアニキっぷりにヤラレました揺れるハート




リアムの「歌いたい」情熱はどこから来るのかが今イチ伝わりヅライ・・かな? の地獄度 ふらふら (total 1420 わーい(嬉しい顔) vs 1420 ふらふら)
posted by スキップ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック