2015年08月08日

ナミダのちギラギラ 雪組 「星逢一夜/La Esmeralda」

hoshiai.jpg暑い夏をますますアツくする宝塚歌劇雪組公演は、上田久美子先生の大劇場デビュー作と齋藤吉正先生のラテン・ショーの二本立て。
今回、2回ともSS席という超ラッキーな観劇でした。


宝塚歌劇 雪組公演
ミュージカル・ノスタルジー  「星逢一夜」
作・演出: 上田久美子
バイレ・ロマンティコ  「La Esmeralda」
作・演出: 齋藤吉正
出演: 早霧せいな  咲妃みゆ  望海風斗  鳳翔大   大湖せしる  彩凪相  彩風咲奈  月城かなと  永久輝せあ/英真なおき ほか

2015年7月20日(月) 1:00pm 宝塚大劇場 1階3列センター/
8月2日(日) 11:00am 1階2列センター



「星逢一夜」

舞台は江戸中期の九州の山々に囲まれた小藩・三日月藩。
星を見るのが大好きな紀之介(早霧せいな)は藩主の次男でしたが、側室の子どもで奔放に過ごしていました。
ある日、星を観る櫓を組み上げようとして、里の娘 泉(せん/咲妃みゆ)やその幼馴染の源太(望海風斗)、仲間の少年少女たちと出会い、友情を育んでいきます。
やがて互いに思いを寄せ合うようになる紀之介と泉ですが、世継ぎである兄が急死し、紀之介が嫡子として名も春興と改め、江戸へ旅立つことになりました。
江戸では将軍吉宗に取り立てられ、老中にまで上りつめた春興ですが、折しも享保の改革により、貧しい農民たちの暮らしは追い詰められていました。


バウホールで「月雲の皇子」、「翼ある人々」と連続クリーンヒットを放った上田久美子先生の大劇場デビュー作。

これは泣く。
最初に観た時、物語の中で何度か涙があふれたのですが、中でもラストシーン。
春興と泉の切ない別れの後、あの出会ったころのままの3人がまた現れて星を見上げる場面。
これはズルい。絶対泣くもん。あの時あの頃のままとどまっていることができたらどんなに幸せだったろう・・という演劇の演出ではよく使われる手法ですが、私にとっては「コンフィダント・絆」のラストシーンと並んで号泣パターンでした。

この公演では、10歳のこども時代から大人になるまで、全員が同じ役を一人で演じるのが話題(宝塚には子役はいないけれど、こども時代は新人が演じることが多い)ですが、早霧さんはじめ皆さん違和感なかったです。
しかも大人になってからの演じ分けも鮮やかで、本当に雪組はみんな芝居うまいな。

互いに想い合いながら、身分の違いを乗り越えられない春興と泉。
泉に心を寄せながら、そんな二人を黙って見守る源太。
三人ぞれぞれに切ないですが、私が一番心打たれたのは源太です。

最初に観た時、藩主となって三日月藩に帰ってきた春興と泉が出会って、互いに変わらず思い合っていることを感じ合ったところに出くわした源太。
自分は泉を思い、泉と結婚することが決まっているにもかかわらず、そんな気持ちを押さえて、「泉を嫁さんにしてやってくれ」と春興の前で土下座する源太に涙腺決壊たらーっ(汗)

望海風斗さんは本当に芝居が上手い。
こども時代、駈け出した紀之介と泉を「待ってぇ」(←ここのイントネーション好き)と追いかける時の可愛らしさ。
仲間の農民たちを率いて一揆を起こそうとする決意を秘めた強い眼差し。

「俺たちは腹がへって暴れる哀れな百姓じゃない。下を見たら土しかない。俺たちは上を向くんだ。俺たちの敵は、晴興だ」と言い放つ肝。
「自分が負けたら仲間が皆獄門にかけられるから俺がやめる訳がない」と一身に背負って討たれても討たれても春興に向かっていく覚悟。
源太 たらーっ(汗)たらーっ(汗)

先述した場面とは別に、一揆を起こすまえに春興に考えを変えてくれと頼む場面でも土下座するのですが、その2回とも背筋がピンと伸びたまま平伏する姿勢がとても凛として綺麗。


そんな源太と春興の一騎打ちは見ていてツラい。
打ちのめされてボロボロになって、なお向かって行こうとする源太。
源太を打ちすえるたびに、自分が打たれたような苦しい表情をする春興。
源太の覚悟を受け止め、歯を食いしばってこの上なく苦しく切ない顔を見せて源太を斬る春興。


「うれしいっちゃ」と将軍の前で言っちゃうような自由奔放で天真爛漫な次男坊が見事に洗練され、「小を捨て大をとる」と政治的な発言をするようになり、やがて苦悩する領主への変貌を見せた早霧せいなさんの春興も、源太に守られている幸せは十分感じていても、春興がその夫の敵であり、父の敵の子であることは頭でわかっていても自分の心を裏切ることのできない咲妃みゆさんの泉もすばらしかった・・・のですが、ワタシ的には今回は望海さんの源太に持っていかれちゃったな。


幕開きの夜空にきらめく星や、緑におおわれた森の中といった舞台装置も印象的。
主題歌も切なく響いて、またひとつ、オリジナルの名作誕生です。



IMG_0253.jpg

「La Esmeralda」

-どこまでも続くエメラルドの海をバックに繰り広げられる、情熱の愛と夢の数々を描いたラテン・ショー。
早霧せいなが体現する“情熱”をテーマに、極彩色に彩られたロマンティックなステージをお届けします-
ですと。


極彩色。
ほんと、極彩色(笑)。
色と音の洪水に飲み込まれそうでした。

華やかでイケイケのプロローグがいつまで続くの?と思っていたらすぐ中詰で、中詰がずーっと続いてフィナーレ、みたいな(笑)。
次から次から場面が怒涛のように押し寄せて、たくさんの人がステージや銀橋に出て来ては歌い踊り、原色すぎて目が痛いわっ!(笑)と思っている間にあれよあれよと終わった感じ。

7/20に観た時、星組の十輝いりすさんと宙組の大海亜呼さんが通路はさんでお隣だったのですが、プロローグの早霧さん、銀橋で思いっきり二人に目線で るんるんエスメラルダ~ と歌って、さらに階段少し降りて体ごと二人に向かって歌っていました。二人は手拍子しながら大喜び・・・てか爆笑してましたわーい(嬉しい顔)

早霧さん、アツイです晴れ


曲はかなり昭和テイストで、和洋どちらも聞き覚えのある曲が多かったという印象。
TスクエアのF1のテーマ曲 TRUTH はいつ聴いてもテンションあがるよね~。
レーシングスーツの彩凪翔さん、永久輝せあくん。
チェッカーフラッグ持ったレースクィーンの大湖せしるさん桃花ひなさん。
みんなカッコよかったです。

彩風咲奈さんが歌った「エメラルドの伝説」はGS時代にショーケンが歌っていた懐かしい曲。
咲ちゃんはじめ今の若い人たちはもちろん知らないよね(笑)。

ナイトクラブの場面に英真なおきさんが黒のタキシード着て若い美女に翻弄される紳士役で出ていたのも楽しかったです。
英真さん、「星逢」では大きな器で厳しさと温かさを兼ね備えた将軍吉宗役。
さすがの振り幅の広さです。


早霧さんのキレのあるダンス、望海さんの迫力あるヴォーカルとそれぞれ長所を活かしたショー。
咲妃みゆちゃんはショーになるとちょっと埋もれてしまう感じがするのは残念かなぁ。
三人が歌い踊って銀橋渡ったところで、「トリデンテ!」とキメる場面は、星組の「Dear DIAMOND!!」のドルチェ・ヴィータの6人(柚希・紅・真風・夢咲・礼・綺咲)思い出したり。

そういえば今回のデュエダンは、早霧・咲妃、彩凪・沙月、彩風・星乃の3カップルで。
パートナーチェンジはなかったけれど、3組同時リフトは見応えありました。

エトワールは今回が退団公演となる透水さらささん。
大階段でのびやかな歌声を披露してくれたのはもちろん、ショーの銀橋渡りなど目立つ場面ももらっていて、宝塚って退団者に温かいと改めて感じました。


お芝居で流した涙もあっという間に乾く勢いのラテンショー。楽しいけれどギャップ激し過ぎ のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 1415 わーい(嬉しい顔) vs 1415 ふらふら)
posted by スキップ at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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