2015年04月20日

アイシアイ・コロシアイ ゲキ×シネ 「阿修羅城の瞳 2003」

shurajo.jpg2003年に上演された劇団☆新感線の作品。

12年前に松竹座で観た舞台です。
私は舞台を映像化されたものを観るのがあまり好きではなく・・・というか、この作品に限らず、舞台作品をDVDなど映像だけで観て「これ観た」とか言うのはいかがなものか、と思っている方なので、この作品はDVDも持っていなくて、ゲキ☓シネは多分全国公開ではなかったと思われるので観ておらず、本当に12年ぶりに観たことになります。
(宮沢りえちゃんがつばきを演じた映画版を2005年に観ていますが、あれは何かとビミョーだったし・・ゴニョゴニョ

ゲキ×シネ 「阿修羅城の瞳 2003」
作: 中島かずき
演出: いのうえひでのり
出演: 市川染五郎  天海祐希  夏木マリ  高田聖子  橋本じゅん  小市慢太郎  
近藤芳正  伊原剛志 ほか

2015年4月17日(金) 8:00pm なんばパークスシネマ シアター11



ストーリー: 舞台は文化文政時代の江戸。
一見平和そうに見えるその裏で、人と鬼との激しい戦いが繰り広げられていました。
江戸の闇から魔を祓うために組織された特務機関「鬼御門(おにみかど)」。
病葉出門(わくらばいずも/市川染五郎)は、そこで“鬼殺し”と恐れられる魔事師でしたが、五年前のある事件を境にそれまでの一切を捨て、今では鶴屋南北一座に弟子入りしていました。 そんな彼の前に謎の女盗賊つばき(天海祐希)が現れ・・・。



12年ぶりに観てもとてもおもしろかったムード

あの頃の、血湧き肉踊るという感覚を思い出しました。
染五郎さんも天海祐希さんも若くてギラギラしているけれど、観ている私も若かったんだな、と。

そして、やはりこの頃の新感線が好きだったな、と改めて思いました。
映像や舞台装置など今の新感線からは考えられないくらい荒削りですが、それが却っていい味出していたり。
出門とつばきの因果、阿修羅転生への三位一体、戻橋・・・一つひとつが細かく構築され張り巡らされてビシビシ決まっていく快感。
中島かずきさん全盛期と言えるのではないかしら。映画館の大画面で細かいところまで観られる迫力というのはゲキ☓シネを観てていつも思うことですが、この作品はそれに加えて、染五郎さんと天海さんの美しさがハンパなく。
大スクリーンであんなにどアップで映しだされて、汗の一滴に至るまであんなに綺麗だなんて。
花吹雪散らせながら染五郎さん出門が花道スッポンからせり上がってくる最初の登場なんて、思わず拍手しそうになりましたもの。

染五郎さんの演技が台詞や所作も含めてかなり歌舞伎寄りだったことにも驚きました。
12年ぶりなので、断片的に忘れているところもあるのですが、あの「パトラッシュ」だけはハッキリ覚えていたよね(笑)。そして不覚にもまた声を出し笑ってしったよね。

あと、カーテンコールでノリノリなのも(笑)。
あれ、轟天のマネかな?12年前、あんなことやってたんだ(笑)。

染五郎さんの殺陣が美しくすばらしいのはもちろんですが、対する伊原剛志さん邪空の殺陣も、映像処理が加えられているとはいえ、さすが元JACという動きで、出門 vs 邪空の対決は凄まじいまでの迫力がありました。
ま、初演の邪空は古田新太さんなので、フルタ贔屓的には2000年の初演に軍配を上げたいところではありますが。

安倍晴明の近藤芳正さんも意外に動けてることも再発見(笑)。
客演でもう一人挙げるとすれば美惨の夏木マリさん。
ビジュアルばかりでなく台詞まわしもかなりデフォルメしてつくっていましたが、あの圧倒的な存在感。
美惨と邪空が寄り添うようにともに倒れる最期はとても切なかったです。

高田聖子さんのあんみつ姫みたいな桜姫はとても可愛かったけれど、あの頃からあの大砲みたいな武器持っていたんだなぁと思い出しました。

そして橋本じゅんさんの祓刀斎
これ、もう何度観ても反則ですから(笑)。


ラスト。
出門と阿修羅王、あの二人のシーンの美しさ、切なさ。
命を獲り合う闘いをしていながら、二人とも何と愛おしそうに剣を交えるのでしょう。
あの場面、殺陣のテイはとっていますが、究極のラブシーンだなぁ、と。

剣を構えて殺しに行きながら、「い~ずもぉ~」と叫ぶ天海さん阿修羅王ことつばきの幸せそうな表情、声。
それを受け止める染五郎さん出門の苦さと哀しみの入り混じった包み込むようなやさしい面差し。
これはやはり映像ならではと言わざるを得ません。


それでも私はナマの舞台の方が好き のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 1358 わーい(嬉しい顔) vs 1358 ふらふら)
posted by スキップ at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | movie | 更新情報をチェックする
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