2015年02月28日

松竹座 二月大歌舞伎 夜の部

IMG_3072.jpg楽しかった昼の部の余韻さめやらぬうちに夜の部です。
「四の切」があるので、宙乗りお迎え席に移動。

松竹創業120周年
中村翫雀改め 四代目中村鴈治郎襲名披露
二月大歌舞伎 夜の部

2015年2月1日(日) 4:30pm 松竹座 3階1列下手



一、曽根崎心中
アンコールにお応えして
坂田藤十郎一世一代にてお初相勤め申し候
出演: 坂田藤十郎  中村鴈治郎  坂東彌十郎  
中村寿治郎  中村扇雀  中村梅玉 ほか


坂田藤十郎さんが昨年4月 歌舞伎座で一世一代で勤めた天満屋お初を「アンコールにお応えして」再び登場。
ま、あの時も「一世一代だけど二度とやらない訳じゃない」みたいなことおっしゃっていましたのでさもありなん。

それにしても「曽根崎心中」としては出色の出来だったのではないでしょうか。
藤十郎さんのお初は、遠目から観るせいもあってか(笑)、若く可愛らしく、儚げで、本当に「奇跡の83歳」です。
お顔や体の線もいく分ほっそりされた印象で、お初の藤色の着物が本当によくお似合いでした。

生玉神社境内で徳兵衛に会えた時、飛び上がらんばかりうれしさを表す可愛さ。
天満屋で九平次の言葉に無念と絶望を感じ、床下の徳兵衛に死を促す辛さ哀しさ、そして強さ。
曽根崎の森で死を前にした透き通るような美しさと儚さ。
ただ一途な恋に身をやつすお初がそこにいました。

雁治郎さんの徳兵衛は、見た目色男ではないけれど、生真面目で誠実な人間が騙されて窮地に立たされ、追い詰められていく苦しさ、悔しさがよく伝わってきました。
愛するお初を自らの手にかけなければならない時の哀しい目。

卑劣な憎まれ役の九平次を冷酷に演じた扇雀さん。やさしさと商売人らしい厳格さを併せ持つ天満屋惣兵衛の彌十郎さん。 情のある久右衞門を品よくお行儀よく見せてくれた梅玉さん。
周りの役者さんたちもそれぞれきっちりと役を見せて、極上の「曽根崎心中」となっていました。二、連獅子
出演: 中村雁治郎  中村壱太郎  市川猿之助  尾上松緑


連獅子には田中傳左衛門さんお出ましでした。
さすがに襲名披露興行、リキ入っています。

前シテは品よく行儀よく、後シテは勇壮。
実の親子が演じる親仔獅子は息もあって見応えありました。

初日だったせいか、お二人とも気迫が漲って、観ているこちらも思わず背筋が伸びる気分でした。
躍動感あふれる壱太郎くんの仔獅子を厳しくも大きく受けとめる鴈治郎さん親獅子。毛振りのシンクロぶりもすばらしかったですが、最後の方になるにつれて鴈治郎さん親獅子の回転がどんどんスピードアップ。若い壱太郎くんもさすがについていけない様子でした。

宗論は僧 蓮念が猿之助さん、遍念を松緑さんという襲名披露興行ならではの御馳走。
さすがに芸達者で踊り巧者のこの二人だと間狂言とは思えぬ充実度と楽しさ。
やっているご本人たちも何だか楽しそうでした。
二人が引っ込む時、あ、この幕終わり?と一瞬勘違いしそうになったくらい(^^;;


三、三代猿之助四十八撰の内 義経千本桜 川連法眼館の場
市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候
出演: 市川猿之助  中村壱太郎  坂東亀寿  中村亀鶴  市川寿猿  
坂東竹三郎  市川門之助 ほか
    

さすがに猿之助さんの狐は楽しいムード
これまで何度も観て書いてきましたが、身体能力の高さはもちろん、狐としての愛嬌、親を思う切なさが滲み出ていて絶品の狐忠信です。
歌舞伎ってこんなに楽しくてこんなに凄いんだと感じさせてくれる、今この演目をやれる中では最高の狐忠信であり「四の切」だと思います。
(まぁ、ご本人もそう思っていらっしゃるフシがたまに感じられるのは・・ゴニョゴニョ

壱太郎くんの静が可憐で可愛くてよかったです。
花道の出で、義経の姿を見つけて思わずいそいそと早足になる様子とか、細かい表現も。
門之助さんの義経は品も大きさもあってさすが。
昼の部の感想にも書きましたが、門之助さんは本当に変幻自在だなぁ。


IMG_9184.jpg本当にうれしそうに鼓を掲げ、ぴょんぴょん跳ねながら空中をぐんぐん近づいてくる猿之助さん狐にやんやの拍手を贈り、桜吹雪とともに打ち出されました。




昼夜とも充実のラインナップで満足度高し二月松竹座 のごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 1333 わーい(嬉しい顔) vs 1334 ふらふら)
posted by スキップ at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
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