2015年01月02日

僕のためにギムレットを一杯注文してもらえないだろうか 「ロング・グッドバイ」

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年末年始や夏季休暇などまとまったお休みの時には、録りだめしていたTV番組やいただいたDVDなどを観ることが多いのですが、今回観た中で一番のお気に入りはこちら。


「ロング・グッドバイ」
原作: レイモンド・チャンドラー
脚本: 渡辺あや
音楽: 大友良英
出演: 浅野忠信  綾野剛  小雪  古田新太  冨永愛  太田莉菜  
滝藤賢一  遠藤憲一  吉田鋼太郎  柄本明 ほか



昨年の4月から5月にかけて、NHKの土曜ドラマとしてオンエアされたもの。
全5回 5時間分一気観です。

同名の原作は有名なハードボイルド小説ということですがその方面には疎くて読んだことありません・・・というか、それすら観た後で調べて知ったくらいで、物語についての予備知識は全くナシ、一にも二にもキャストに惹かれて録画していたものです。

原作の舞台を戦後復興間もない1950年代の東京に移され、私立探偵フィリップ・マーロウは増沢磐二に。
最初は画面も暗いし綾野剛ぼそぼそしゃべって何言ってるのかわからないし(笑)で、どうなることかと思いましたが、すぐに作品世界に引き込まれました。

ミステリーがメインではあるのもの、男同士の心の結びつきや男女の切ない恋情も描かれていて、とても完成度の高い大人のドラマという印象。
東京が舞台なのですが、どこかエキゾチックで退廃的な雰囲気が漂うのは、映像が一環してセピア色だったせいでしょうか。ジャズなどの音楽(大友良英さん、「あまちゃん」の人なんですって。へぇ~)、細部にこだわったクラシックカーも衣装もステキでした。

役者さんではまずは私立探偵・増沢磐二の浅野忠信さん。
元々好きな役者さんではあるのですが、何だかいい感じに中年になったな(笑)という感じ。
あんなに男っぽい声出す人だったっけ?
すごーくやる気マンマンという感じでもないのに男気があって、
「何の見返りも求めず、ただ自分が正しいと思う方を選ぶ」と保が言う通りの人物造形でした。

スーツの着こなしもカッコよくて、オールバックの髪型も不精ひげもすごく似合って、なのに色っぽくて。
亜衣子さんにいきなりキスして「あなたはそんな方ではないはず」と言われて
「買いかぶりです。俺はこんな男です」と静かに言い放つところ、クールでカッコよすぎて、クラクラしました。


それから綾野剛くん。
どことなく危なげで、荒っぽさと弱々しさを併せ持っていて、いつも飲んだくれている原田保。
刹那的で退廃的で、ろくでなしなのにどこか放っておけないような、母性本能をくすぐるタイプ。
自分の身に迫る死の影を悟った保が増沢に送った手紙の最期に書かれた一節「ぼくのことは忘れてください。でもその前に、僕のためにギムレットを一杯注文してもらえないだろうか」に思わず涙。
・・・後であの涙を返せ~みたいなことになるんだけどね。


古田新太さんとか吉田鋼太郎さんとか遠藤憲一さんとか、もちろん柄本明さんとか、男優陣豪華なのに、ヒロイン太田莉菜さんでは綺麗だけどちょっと弱いかな?すぐ死んじゃったし・・・と思っていたら出て来ましたよ、小雪さん。
ヒロインとしての華もミステリアスな存在感も際立っています。

でもね

その大物感ゆえに、そして「探偵はBARにいる」の役柄ともカブっちゃって、
「(犯人)この人なんじゃないの?」と思ってしまったのでした。
キャスティングって難しいです。


ま、ドラマとしてはその後にニガいどんでん返しがあったりして最後まで楽しめましたが。


このドラマはBRに落として保存版にすること決定! のごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 1303 わーい(嬉しい顔) vs 1313 ふらふら)
posted by スキップ at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | 更新情報をチェックする
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