2014年10月20日

森に抱かれ見る夢 月組 「PUCK」/「CRYSTAL TAKARAZUKA」

puck.jpgシェイクスピアの「真夏の夜の夢」をモチーフに、人間に恋をした妖精パックを主人公に描いた「PUCK」。
今をときめく小池修一郎先生、大劇場デビュー4作目の作品。
1992年 涼風真世さんがパックを演じた初演は観ていなくて、今回初見でした。

星組の大人のメロドラマ&アッツいショー → 花組の超大作海外ミュージカル → 運動会 と続いて、何だか久しぶりに宝塚らしいオーソドックスな2本立てを観た気分です。

宝塚歌劇 月組公演
ミュージカル 「PUCK」
作・演出: 小池修一郎
ショー・ファンタジー 「CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-」
作・演出: 中村暁
出演: 龍真咲  愛希れいか  飛鳥裕  星条海斗  憧花ゆりの  沙央くらま  凪七瑠海  美弥るりか  宇月颯  紫門ゆりや  鳳月杏  珠城りょう  早乙女わかば  朝美絢  海乃美月  暁千星 ほか

2014年10月13日(月) 3:00pm 宝塚大劇場 1階5列下手




ミュージカル 「PUCK」
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」というとG2さん演出の 「A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM ~THEじゃなくてAなのが素敵~」が大好きな私ではありますが、その中で、三色スミレの惚れ薬を塗る相手を間違えて大騒動の原因を作った妖精パック。
このパックを主人公にした小池修一郎先生のオリジナルストーリーです。

ミッドサマー(夏至)イブには妖精が生まれるという言い伝えが残るイングランドの森が舞台。
イングランドの貴族グレイヴィル家が所有する森のストーン・ステージの上で生まれた妖精パック(龍真咲)は妖精の王オベロン(星条海斗)から、妖精が見える“セカンド・サイト”を持った人間に見つからないよう忠告されますが、ハーミア(愛希れいか)と出会って恋をします。
ハーミアもまた、パックと出会ったことを日記に書き残していました。
ハーミアは従姉妹のヘレン(沙央くらま)とともにグレヴィル家の孫娘ですが、ホテル王の息子ダニー(美弥るりか)も貴族の子息ラリー(凪七瑠海)もハーミアに恋しています。
やがて大人になったハーミアはパックの姿が見えなくなってしまいますが・・・。妖精パックの活躍を軸に、環境破壊の問題や金儲けやハーミアをわがものにするための裏切りや陰謀も盛り込まれ、ただのおとぎ話ではなく、大人も子どもも楽しめるミュージカルでした。
パック誕生の森のシーンが幻想的でステキだったな。
「森」はこの物語にとって大切なモチーフで、ラストの方でパックが歌う♪ラバーズグリーン もとても印象的でした。

この森に きみは遊び
この森で 二人 出会った
月明かりに誘われ
そっと口づけた
目にしみる緑 心にもしみて 色あせることなく
エバーエバーグリーン
森に抱かれ見る夢 君だけに見せたい
夢さめても残るだろう この胸の想いだけは
この森にたたずめば

作詞は小池修一郎先生。
ロマンチストなのね。


パックが最初に出会ったハーミアをはじめ、いとこのヘレンやダニーやラリーが出てくるたびに大人になっていく短いシーンがとても印象的。
次々と衣装を変えて出て来ては、話し方や立ち居振る舞いも少しずつ変化していって9年間の時の流れを表しているのがおもしろかったし、それを表現する皆さんもすばらしかったです。
特に凪七瑠海さんのラリー。
貴族のおぼっちゃんで、指揮者になる、とか色んな夢を持っていながら、どれも長続きせず、現実的にハイスクールの教師に落ち着いて・・という変化を短時間で見せてお見事でした。

龍真咲さんは普段のクセのある話し方や歌い方があまり出ていなくてよかったし、天真爛漫でやんちゃなカンジもパックによくハマっていました。
愛希れいかさんはかわいくて聡明なハーミア。早口になったりハイテンションで声を張ると相変わらず何言っているのか聞き取りにくい部分はありましたが、お得意のダンスはもちろん、歌もとても上達したなぁ。

初演でも男役さんが演じたというヘレンは沙央くらまさん。
ブス扱いされて嫌われるヘレンですが、表情豊かでフツーにかわいかったです。
ダニーの美弥るりかさんとラリーの凪七瑠海さんはどちらがどちらの役をやってもOKな感じですが、今回はよりアクの強いダニーを演じた美弥さんがちょっと役得かな。
ビリヤードのシーンでは玉がポーンと跳ね上がってしまって苦笑していましたが。

他の役のことはよくわからないけれど、「真夏の夜の夢」なら妖精の王オベロンと女王タイテーニアは星条海斗さんと憧花ゆりのさんじゃないかな~と思っていたらその通りだった二人。
期待に違わずピッタリでしたが、何となく既視感・・・妻に頭の上がらい夫と自信満々で高慢な妻、って前回公演「明日への指針 ―センチュリー号の航海日誌―」とまんま同じシチュエーションじゃんね。

森番の息子ボビーは珠城りょうさん。
初演時は天海祐希さんが演じた役で実質二番手の役なのだとか。
上背もあるし華やかな二枚目なのに、どこかおとなしくて埋もれてしまう印象なのはどうしたことでしょう。
珠城りょうさんはお芝居だけでなく、ショーでも大活躍で歌劇団の期待の高さが伺えますが、真面目な優等生すぎるのかな。若いからもっと破天荒な感じがあっていいのでは。

ボビーのバンド仲間 ウッドペッカーズの面々は
宇月颯・紫門ゆりや・千海華蘭・煌月爽矢・凰月杏・朝美絢
月組が誇る若手イケメン男役揃いで見ているだけで楽しかったです。
中でも新人公演で主役のパックを演じる朝美さんの華やかな容姿が目を引きました。

華やかといえば早乙女わかばちゃん。
まだわかばちゃんが月組にいることに目が慣れないのですが、お芝居でもショーでも、「華やかで綺麗な人がいる」と思うといつもわかばちゃんでした。

オベロンとパック、パックとウッドペッカーズのアドリブが毎日Twitterで話題になっていますが、
私が観た日は「台風19号」ネタが頻出。
オベロンはパックに「台風19号には気をつけろよ!」って言うし、パックはウッドペッカーズに「台風になって~」とか「竜巻~」とか。
そうそう、オベロンはローラースケートで走りだしたパックに「運動会の方が早い」とも言っていました。

人間を愛したために妖精王オベロンの怒りを買い、罰として1年間声を取り上げられ、人間界に送られるパック。
この時点で、「パックは言いつけを破って声を使うことになるんだろう」と予想はつきますが、その通りにストーリーは運び、ハーミアを罠から救い出すため、あと少しで1年というところで妖精たちの制止も聞かず声を発してしまうパック。
そこに待っていたのは、少しほろ苦いハッピーエンド。
すべてはあのエバーグリーンの森の仕業ね。


ショー・ファンタジー 「CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-」
「『ショーはイメージの結晶』というコンセプトのもと、“情熱の結晶”“虹の結晶”“夢の結晶”などのシーンで構成した、ダンスを中心にしたエネルギッシュなショー。
伝統と革新を重んじ歩んできた宝塚歌劇の100周年を飾るに相応しい、明るく躍動感溢れる作品です。 」ですと。

とても宝塚的なオーセンティックなショーという印象を受けました。
幕開きのクリスタルをイメージした舞台装置がとても綺麗だったな。
開演して間もなく客席降りがあって、ちょうど通路横の席でしたので、駆け抜けていくジェンヌさんたち何人かとハイタッチできてテンション上がる↑
ヒソカにファンであります紫門ゆりやさんとハイタッチできたのがうれしかったです。
通路で踊るジェンヌさんたち。
私たちのすぐ横は沙央くらまさんで一人前が珠城りょうさん。
お二人ともにこやかで華やかでカッコよかったです。

印象に残っている場面は「ドール・オペラ」
「コッペリア」を元にしているのかな?
愛希れいかさんオランピアの人形振りがとてもお上手でした。
オランピアを救い出した後の龍さんと愛希さんのデュエットダンスが愛と喜びに輝いているようでとても幸せな気分になれただけに、その後に迎える結末は切なかったな。

シンデレラ・ストーリーの男性バージョンのような場面も。
美弥 るりかさんが貧しい王子、ボロをまとった実は魔法使いが凪七瑠海さんでストーリー性があって楽しかったです。
シンデレラでは王子様にあたるプリンセスは海乃美月さん。
海乃さんも抜擢が目立つ娘役さんの一人。エトワールもだったし。
とても綺麗な娘役さんなのですが、なんだか老け顔なのが残念な感じです。

抜擢といえば、お芝居のところでも書きましたが、珠城りょうさんの抜擢ぶりは目を見張るものがあって、同率二番手(と思われる)凪七さん、美弥さんがいつも二人ペアで登場するのに対して、珠城りょうは常にソロなのでインパクトも大きく、実質二番手ですね、という印象。歌もダンスも破綻なく押し出しも立派で将来のトップを感じさせます。

「しずくの結晶」で最後に全員で踊ってホリゾントで合唱となる場面、星組の「パッショネイト 宝塚!」の海の場面と似てる気がしましたが。


この日は幕間に「真風涼帆さん観に来てるらしい」という情報をツイッターでいただき、
ショーの開演前ギリギリまで入口の方を見張る(笑)。
客席通路をサッサッサッと大股でに闊歩して近づいてくるマカゼさん、オトコマエでした~。
私が座っていた席の5列位真後ろに着席。ジャケット着た眼鏡男子(女子だけど)でした。


日記に書いたくらいだからプックがパックの読み違いってこと普通気づくよね〜 なんてことは言いっこなし のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 1269わーい(嬉しい顔) vs 1275 ふらふら
posted by スキップ at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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