2011年11月24日

EVERYBODY JUMP! 宝塚版「オーシャンズ11」


oceans113.jpg正直なところ、「ロミオとジュリエット」ほど涙ナミダの感動がある訳ではありません。「カサブランカ」のように映画をうまく舞台化したなぁと感じられる訳でもない。
それでも、とびきり楽しい舞台。
そして何と言っても、柚希礼音。カッコイイ~揺れるハート


宝塚歌劇星組公演 NTT東日本・NTT西日本フレッツシアター
ミュージカル「オーシャンズ11」
脚本・演出: 小池修一郎
出演: 柚希礼音  夢咲ねね  涼紫央  紅ゆずる  
真風涼帆  白華れみ  英真なおき 未沙のえる ほか

11月13日(日) 3:00pm 宝塚大劇場 2階3列上手
11月19日(土) 3:00pm 宝塚大劇場 1階12列センター



映像ならではという部分も多いあの映画をどんなふうに舞台、しかもミュージカル化するのか興味シンシンでしたが、ダニーとテスのラブロマンスを前面に出し、そこへエデンの園のアダムとイブを二重写しにして、映画にはない人物や設定も織り込みながら、ストーリー展開は思っていたより映画に忠実な印象でした。
映画と違っていたのは、テスの仕事が美術館の館長からエコロジーに深く関わる歌姫になっていること。ベネディクトに思いを寄せるテスのライバルとして、ショーのスター・ダイアナの存在。ラスティに恋人とその家族(そして彼らはベネディクトに少なからず恨みを持っている)がいること。
何故だか舞台のホテルがBellagioからParadisoになっている、といったところでしょうか。


ステージの上手下手には4台ずつのスロットマシーン。開演アナウンスが終わると輝いて回り始めるミラーボール。いよいよだわ、と期待も高まります。
映画同様囚人服を着たダニー・オーシャン(柚希礼音)、オーケストラピットから登場。銀橋センターに立ったまま、離婚を求めている妻・テス(夢咲ねね)の弁護士とのやり取りでベネディクト(紅ゆずる)とのいきさつを知り、「よし、ラスベガスへ」というところで囚人服を脱ぎ捨てて一瞬にして黒のスーツに早替り。目の覚めるようなカッコよさぴかぴか(新しい)
この後、ステージに戻って男役たちのプロローグのダンス、ほんとにカッコイイ!ネクタイを締めず、白いシャツを第3ボタンくらいまで外して踊るワイルドな柚希さん。これでまずノックアウトですハートたち(複数ハート)


第1幕は、ラスティ(涼紫央)と再会したダニーが、ベネディクトが経営するホテルの金庫破りをする計画を打ち明け、仲間を探してOcean's Elevenが揃うまでをテンポよく描きます。これは映画とほぼ同じ展開。ラスベガスが舞台なので華やかにショーアップされていて、随所に歌やダンスが盛り込まれ、観ていてほんと楽しい♪ 
ライナス(真風涼帆)の登場シーンでは、映像の地下鉄から登場人物たちが降りて来るように見えたり(「カサブランカ」でも飛行機のシーンで同じような手法が使われていましたが)、映像の使い方もなかなかグッドグッド(上向き矢印)

そんな中、とても印象に残った場面は、伝説のスリだった偉大な父親を乗り越えられず卑屈になっているライナスに、ソール(未沙のえる)が、昔、その父親に「飛ぶんだ」と言われたエピソードを話し、「今度は俺が言おう『飛ぶんだ、ライナス』と勇気づけるシーン。それを受けてラスティが♪この世は全て思い通りにならないことばかり 何をやっても最後につまづく サクセス知らずの俺の人生~ と歌い始め、 JUMP!おまえは飛べる 飛び越せる どんな壁も どんな崖も JUMP!ひとっ飛びさ とイレブン全員で歌い踊ります。EVERYBODY JUMP!という歌詞に勇気づけられたり、「飛ぶんだ!」というメッセージが、この作品を最後に宝塚を去っていく未沙さんの、若い星組のスターたちへのメッセージのようにも聞こえてちょっとじ~んとなったり、11人全員が肩を組んでラインダンス風に踊るシーンが楽しかったり、とても明るく前向きな気分になれる場面でした。

ベネディクトとレストランで待ち合せをしているテスの前にダニーが現れて、という映画と全く同じシーンもあって楽しい。そしてこの後に続くジャックポットの場面がアップテンポなメロディラインも含め華やかでいかにもラスベガス、という感じてほんとに楽しい。柚希さんダニー始めイレブン+αの男役ダンスも冴えわたっています。

そして1幕最後。タキシード姿で勢ぞろいした11人が横一列に並んで舞台奥の階段に向って行く後ろ姿にホレボレムード
しかもこの時、ダニーだけが振り返るって、何て粋な演出なんでしょ。


2幕冒頭はテスがみる夢のシーンから始まります。
エデンの園で、テスの前に花束を持って現れるアダムはベネディクト(紅ゆずる)。そこへ、ヘビ=ダニー(柚希礼音)が登場します。このヘビのダンスがとにかくシャープでカッコよくて斬新で、ちょっとタカラヅカ的ではないなぁと思ったら、SHUNさんの振付なのだとか。 
最後にアダムとヘビが入れ替わって、ダニーがアダムになって現れるのですが、柚希さん、ヘビの方がお似合いだったような(笑)。

2幕は金庫破り中心とはいうものの、映画の金庫破りのシーンが映像技術駆使したような構成だったので、これを舞台化して見せるのはやはり少し苦しかったかな。
時間も短く、結構急ぎ足であっさりやっちゃった感じです。役人に変装したライナスがベネディクトから暗号を掏る場面なんて、映画を知っていないとわかりにくいかもしれません。変装といえば、ソールが倒れた時にやってくるラスティ・涼さんのお医者さんの変装、バカ受けでしたわーい(嬉しい顔)
ただ、回り舞台や大ゼリや、宙乗り(・・というのか?)など駆使した演出には随所に工夫が感じられました。

大詰めのイリュージョンは、大掛かりな割にはそんなに目新しいというほどでもなかったかなぁ(暴言あせあせ(飛び散る汗))。
それより、その仕掛けを抜け出したダニーとテスが客席から登場する方にテンションが上がりました。いきなりの柚希ダニー登場に、きゃあああぁ~的な歓声が巻き起こり、通り道の客席ではダニーに向かって手を振る人多数。
11/19に観た時は、ちょうどダニーが歩く通路側の席で、一瞬真横で立ち止まったダニーの視線に気絶するかと思いましたよ。
最後は、持ち歩いていた離婚届けをテスが自ら破り捨てて、ダニーとテス、ラブラブのハッピーエンドでした。


oceans111.jpgフィナーレは紅ゆずるの銀橋渡りのソロから始まって、真風涼帆を中心とした若手男役のヒップホップ系ダンス、続いて柚希礼音中心のめちゃカッコいい男役ダンス・・・この入れ替わりの時、ステージ前で真風チームがまだ踊っている時に大階段にザザっと降りて来てシルエットで映る大人男子チーム、宝塚でよくある演出ですが、ほんとにゾクゾクします。そしてまた大人男子チームのダンスがシビれるほどカッコいいんだ黒ハート

最後は柚希礼音と夢咲ねねのデュエットダンス。
ねねちゃんのコスチュームは珍しいミニスカートでした。柚希さんもねねちゃんも靴底が赤いルブタンみたいな靴を履いていました。柚希さんは前の場面ではそんな靴ではなかったので、一瞬の間に衣装だけでなく靴まで履き替えたのね。そしてこの場面では、公演前に二人で一緒に買ったというマリッジリングをはめているらしいのですが、2回ともダンスに見とれて指輪を確認するのを忘れました。
ほんと、何だかここの柚希さん、やたら男っぽくて色っぽくて目が離せないんですけど~目


という訳で長くなったので、個々のキャストについてはまた次回観てから書きたいと思います・・・ってまだ観るんかい! のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 855 わーい(嬉しい顔) vs 859 ふらふら)


posted by スキップ at 23:45| Comment(4) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

映画を見ていないので、まっさらな状態で見たのですが、宝塚らしい「集団劇」になっていて、爽快でした!

楽しかったと同時に、星組の底力を見た気がします。
カッコいいのに、みんなそれぞれ「超」個性的で、どの人も目が離せませんでした♪

でも、フィナーレのダンスは、さすがでしたね~
今後も楽しみな組です!
Posted by はぎお at 2011年12月11日 19:16
♪はぎおさま

楽しかったですね~。
今日(12/11)が my 楽でした。
4回目だったのですが、すごく進化していました。

そうそう、11人が揃うJUMP!の場面やフィナーレの
男役のダンスなんて、ほんとにみんなカッコよくて
個性的で、目がいくつあっても足りません(笑)。
組替えで流出するのはザンネンですが、これからも
輝く星組、楽しみに見守りたいと思います。
Posted by スキップ at 2011年12月11日 23:52
はじめまして☆

「宝塚大劇場/座席/2階」の検索でたどり着きました。
先日初めて宝塚観劇をしてからすっかりはまってしまい、また行く気なのですが・・
2階席って良く見えますか?
ちょうど2階4列(S席)で空いているのがあって
1階の24列(S席)と迷っています。

突然に厚かましいお願いですが、ご意見を聞かせていただけると助かります。
よろしくお願いいたします♪
Posted by NY at 2012年01月11日 22:09
♪NYさま

はじめまして。
ようこそお越しくださいました。

宝塚、ハマってしまいますよね(笑)。

宝塚大劇場の2階席はとても観やすいと思います。
4列だとじゅうぶん舞台を楽しめるのではないかしら。
ただ、ご質問の1階24列とどちらが、ということになると
ちょっと難しいところかもしれません。
2階席は1階席の21列目と22列目の間の通路くらいまでせり出して
いますので、舞台からの距離はどちらも同じくらいだと思います。
宝塚に限らずどんな舞台でも、私は「臨場感」という意味では
断然1階席だと思っていますので、私なら1階24列を選ぶかなぁ。
あとはお好みの問題でしょうか。

あまりご参考にならなくて申し訳ありません。
Posted by スキップ at 2012年01月12日 06:36
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