2011年08月06日

はじけるシャンパン うきたつこころ! 佐渡裕プロデュース「こうもり」

komori.jpg佐渡裕さん指揮のオペレッタっていうだけでも観る気マンマンなのに、観劇前に読んだ佐渡裕さんの日経新聞のインタビューで「関西には宝塚を楽しむ習慣があり、お笑いの文化があり、それらがつながっている」という発言を読んで、ますます期待は高まるのでした。

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2011
喜歌劇「こうもり」 全3幕

指揮: 佐渡 裕
演出: 広渡 勲
装置: サイモン・ホルズワース
衣裳: スティーヴ・アルメリーギ
出演: 小森輝彦  佐々木典子  小林沙羅  小貫岩夫  
ヨッヘン・コヴァルスキー  剣 幸 桂ざこば ほか

2011年7月24日(日) 2:00pm 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール 1階RD列


ストーリー: 公務員を侮辱した罪で8日間刑務所に入れられることになったアイゼンシュタイン(小森輝彦)は、友人のファルケ博士(大山 大輔)の誘いで、妻には内緒で最後の一夜をオルロフスキー公爵(ヨッヘン・コヴァルスキー)主催のパーティにでかけることにします。一方、彼の妻ロザリンデ(佐々木典子)も仮面をつけてこのパーティに出席します。これには、アイゼンシュタインに恨みを持つファルケのちょっとした企みが隠されていたのです・・・。


ヨハン・シュトラウスの最高傑作とも言われるオペレッタ「こうもり」。
佐渡さんが登場して、「これぞウィンナ・ワルツ」という華麗な序曲が、元ウィーン・フィルのヴェルナー・ヒンクをコンサートマスターに迎えたのをはじめ、本場ウィーンからの客演も交えた特別編成のPACオーケストラによって演奏され、一気にウィーンの世界へ誘われます。
綺麗な音楽に歌、イギリスの新進気鋭のステージデザイナーだというサイモン・ホルズワースの手になる豪華な舞台装置、きらびやかな衣装、様々な男女が織りなす一夜の人間模様、そしてシャンパン・・・夢のような時間が過ぎていきました。演出の広渡勲さんがこだわったキーワードは佐渡さんがインタビューで語られたのと同じ「関西文化」だとか。
開演前からこうもりと蝶々の姿をした役者さんが客席に出没したり、観客を楽しませようとするサービス精神満点。ステージには宝塚歌劇のような銀橋も設けられていました。この銀橋では幕間にはざこばさん@酔っ払い看守フロッシュの漫談?があって、佐渡さん相手にちゃちゃ入れたり、客席に佐渡さんサイン入り缶ビールプレゼントしたり(B型の九州男児と今日がお誕生日の人、だったかな)、オーケスラとともに客席もハッピーバースデー唄ったり、六甲おろしが演奏されたり、アイゼンシュタインが「ウチの妻は宝塚と韓流通い。タイガースが負けた日は機嫌が悪い」なんて言ったり・・・と、とてもオペラの舞台とは思えません(笑)。

もちろん作品そのものもとても楽しみました。
私ってこんなにヨハン・シュトラウスの曲知ってたかしら、というくらい耳馴染みのある曲ばかり。ワルツって本当に綺麗な曲多いなぁ。
それに歌詞がすべて日本語なのでとてもわかりやすい。字幕も出るのですが、見なくても全然平気でした。

るんるん恋と酒の喜び
 楽しきこの祭
 人生の輝きで
 我ら皆幸せ~


という「シャンパンの歌」かな?の二幕の合唱のところで、なぜか涙出てきました。
幕間に飲んだシャンパンのせいかもしれません。お昼からシャンパン飲んで、こんなステキな舞台観られて、ほんとうに人生っていいなぁ~と感じられる幸せな時間でした。

この公演はキャストが2パターンあって、日程優先で選んだので、この日は千秋楽でしたがいわゆるBキャスト。ですがオペラに疎い私には誰が誰だかわからず(笑)問題なし。というか、皆さん歌お上手・・・って当たり前だけど、日頃宝塚でヒヤリとする歌唱を聞き慣れている?せいか、のびやかな歌声に安心して身を委ねられるってステキ、と思いました。

歌声といえば、今回の目玉でもあるオルロフスキー公爵のヨッヘン・コヴァルスキー。世界的カウンターテノールということですが、ほんとに不思議な声。この役は女性がやることが多いというのもこの声なら納得です。コヴァルスキーさんはこの公演を最後にこの役を卒業されるのだとか。

千秋楽だからかな?カーテンコールの時、コヴァルスキーさんに花束贈呈があって、銀色のキラキラした紙吹雪が舞台上に無数に降り注ぐ中、まるで舞台に捧げるようにその花束をそっと舞台の上に置くコヴァルスキーさん。佐渡さんはじめまわりの人はみんな笑顔。舞台上には、「フィーレンダンク NO.1 オルロフスキー コヴァルスキー」の垂れ幕、客席は拍手の嵐・・・夢のようなシーンでした。

もっとも、これには、ざこばさんがその花束を持ち去ろうとしてコヴァルスキーさんに取り返される、というオチもつくわけですが。

策略あり、下心あり、嫉妬あり・・・でもそれは「すべてシャンパンの泡のせい」とハッピーで終わる喜劇。ほんとうに楽しかった!
そしてこの舞台にはまた、宝塚歌劇のようなフィナーレがありました。
女性ダンサーが舞台に勢揃いした中、「ウィーン わが夢のまち」を主要キャストが順に歌い継ぎ、続いて「エリザベート」のあの有名な肖像画そのままの姿で剣幸さん登場。凛と背中を伸ばした美しい立ち姿で「ただひとたび」を歌い、そして、小森輝彦&佐々木典子の主演カップルが「こうもり」の主題歌「我ら手を取り」をデュエットして、二人の座ったベンチが空に舞い上がっていくという演出。そしてその夜空にはETみたいに自転車までいました。

佐渡さんの指揮が見たくて、今回は初めてRD列っていう上手サイドのバルコニー席にしてみました。兵芸のバルコニー席は1階とはいえ、通常の1階席より少し高くなっていて、中2階のような感じ。オケピに入っていらっしゃるところから佐渡さんが見えて、タクトを振っていらっしゃる時の笑顔や激しい表情も垣間見ることができてよかった~ひらめき

ロビーではこの「こうもり」に登場するシャンパン「Montaudon Brut Reserve Premiere NV」がいつもより割安で(ざこばさん談)売っていて、開演前に暑くてまず一杯、幕間にもまた飲んじゃった。Twitterを見てご連絡くださった方とも無事にお目にかかれてご挨拶できました。

bag.jpgさらに。
ほんとはこの公演トートバッグ(右の)が欲しかったのですが、すでに完売。仕方なくこちらの「くねくねさどやん」を買いました。
どうしても佐渡さんに直接「ベルリンフィル おめでとうございます」と伝えたかったので、終演後に並んでサインしていただきました。ついでに「今年は一万人の第九ハズレました~あせあせ(飛び散る汗)」も訴えちゃいました。

IMG_4756.jpg IMG_4751.jpg



大きな手で握手していただいて、ツーショット写真も撮ってもらっちゃった! のごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 808 わーい(嬉しい顔) vs 812 ふらふら)
posted by スキップ at 23:23| Comment(0) | TrackBack(1) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする
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J.シュトラウス「こうもり」
Excerpt: <佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2011/訳詞上演・プレミエ> 2011年7月16日(土)14:00/兵庫県立芸術文化センター 指揮/佐渡裕 兵庫芸術文化センター管弦楽団 ひょうごプロデュースオ..
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Tracked: 2011-10-22 10:28