2011年04月28日

That's 染五郎 on stage! 楽しすぎる「鯉つかみ」

konpira27.jpgスケジュールぱつぱつの中、こんぴら歌舞伎まで足をのばしたのはこの演目が観たかったから。先にご覧になった方々のツイートを読んでますます期待もふくらんでいたのですが、それはそれは期待に違わぬ楽しさでしたるんるん

第27回四国こんぴら歌舞伎大芝居
第ニ部 三、湧昇水鯉滝 「鯉つかみ」 
市川染五郎宙乗り相勤め申し候

藤間勘十郎 振付
田中傳左衛門 作調
出演: 市川染五郎  中村芝雀  市川門之助  
市川猿弥  市川高麗蔵  中村東蔵 ほか

4月24日(日) 3:00pm 金丸座 1階平場 へ列下手


ものがたり: 釣家の息女 小桜姫(中村芝雀)は奥女中たちと琵琶湖畔に蛍狩りにやって来ますが、姫の前に美しい稚児が現れます。その稚児は、先日姫が一目で恋をした滝窓志賀之助(市川染五郎)でした。ところが、実はこの志賀之助は、琵琶湖に長年住む鯉の精の化身で、釣家への積年の遺恨をもち、釣家を滅ぼすために志賀之助に姿を変え、姫をたぶらかそうとしたものでした。そこへ本物の志賀之助が駆けつけ、鯉の精を退治するため琵琶湖へと出発します。

もう、染五郎さんやりたい放題(笑)・・・いや、もとい、染五郎さんの、お客様を楽しませようという意欲と創意工夫にあふれ、その思わく通りに客席は大いに沸き盛り上がり、結果ご本人もとても気持ちよさそう、満足そう、楽しそう、で、さらにそれを観ている私たちもとてもハッピーになるっていう三重の相乗効果で、ほんとに楽しい舞台でしたムードムード

鯉の精と志賀之助の二役早替りはもちろん、宙乗りあり、爆走あり、水泳?あり、立ち回りあり・・・文字通り七面六臂の大活躍でした。ふわりとどことなく幻想的な鯉の精が化けている志賀之助と、キリリと勇壮なホンモノの志賀之助との演じ分けもお見事。
鯉の精の志賀之助が黒衣さんの持つ蝋燭の面灯りを前後に、笛を吹きながらそろりと花道を歩いて引っ込む姿は仁木弾正を彷彿とさせました。この時、天井からうす緑色の蛍が何匹も降りて来て劇場の空間をゆらゆら。真っ暗にした金丸座に蛍が飛び交う幻想的な雰囲気。この演目が始まる前、裏方さんたちが何人か天井に上っていらしたのはこのためだったのね。

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江戸時代の面影そのままの金丸座と天保6年生まれ、神年齢175歳というこんぴーくん。
金丸座で宙乗りってどんなん?と楽しみにしていたのですが、全身鱗の衣装に身をつつんだ鯉の精の染五郎さん。花道上を鳥屋の方まで行って見得を決め、そこからターンしてあの「人間豹」続編の時に見せた、ぐるんぐるん回転する宙乗り。さらには、矢で射られて苦しみながら頭を真下に逆さづりになったり、ぐるぐるまわりながらスッポンに消えていく、っていう、迫力の宙乗りでした。高さがあまりない分、臨場感たっぷりで、それをあの濃密な空間で間近に観られるって、なんて幸せなんでしょ。
スッポンに消えたと思ったら、あっという間に志賀之助に早替わりして、下手外の廊下を足音を立てて後ろへ爆走。この走っていく姿を下手の客席後ろの障子を片側ずつ開けて見せる、という金丸座ならではの趣向でした。もう客席はやんややんやの大騒ぎ。と思ったら瞬く間に上手の仮花道に登場。我こそは志賀之助と名乗りを上げる姿は胸のすくカッコよさ。そのまま舞台に進み出て、いよいよ鯉退治に出発です。

琵琶湖での鯉退治には、水面の模様の布がしきつめられた花道をクロールで泳ぎながら登場した志賀之助。舞台も全面水の模様の幕で、琵琶湖を表しています。金丸座では本水は使えないということでしたが、水中の雰囲気たっぷり。大きな鯉を追いかけて舞台下手の穴から、捕まえた!と取り出したものが、なまずだったりザリガニだったり、ついにはこんぴら歌舞伎の法被着たおじさんがその穴から登場-と思ったら、「琴平町長の小野でございます。本日、四国こんぴら歌舞伎大芝居千穐楽・・・」とご挨拶。これは千穐楽だけの趣向だったのでしょうか。思わぬゲストに客席からも惜しみない拍手が贈られました。

大格闘の末、ついに鯉を退治して、やんややんやの喝采の中、大盛り上がりで幕。
なりやまぬ拍手に、一旦降りた幕があくと、中央に染五郎さんが正座してご挨拶。その横で鯉も同じように正座して頭を下げる姿に客席は笑いとともにまたやんやの喝采。
この後さらにもう一度カーテンコールがあり、今度は染五郎さんお一人が舞台に立ち、大きく手を広げてご挨拶。この時の染五郎さんの凛々しい姿と達成感あふれる笑顔、ステキでした~揺れるハート

花外ながら、ちょうどスッポンの真横という席。
金丸座は花道や舞台が低いこともあって、正座ダコのできている染ちゃんの足まで至近距離でガン見目せり下がる時の息づかいも聞こえてきて、舞台の染ちゃんに自分史上最接近でした。
手動で動かしているスッポン。登場前から「ガタンガタン」という音が聞こえたり、いつ出てくるのか気になって舞台上のお芝居に集中できなくてコマル。

同じ「へ」の区画に座っていた初めて歌舞伎を観るのであろう若いお嬢さんが、染五郎さんが出てくるたびに「カッコいい!」「カッコいい!」と連発しているのが聞こえて、「そやろ、そやろ」と何だか誇らしい気持ちになりました。

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その字組有志の方々が贈られた二本の幟

この日は第一部の幕間に、「Snowtreeわたしの頭蓋骨の下 あれれ日記」の雪樹さんにお目にかかってお話できたのをはじめ、twitterでお知り合いになった方や以前から顔見知りの高麗屋さんご贔屓の方、たくさんの方にお目にかかることができました。皆さま、ありがとうございました。

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震災義援金として販売していた出演者の寄せ書きサイン色紙も無事ゲット



楽しすぎです こんぴら&「鯉つかみ」 また観たーい! のごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 774 わーい(嬉しい顔) vs 772 ふらふら)
posted by スキップ at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
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