2020年08月01日

夢を図る歌舞伎 図夢歌舞伎 「忠臣蔵」 第四回


図夢歌舞伎 第四回は七段目。
今回の目玉は何と言っても事前に発表された「初代松本白鸚と39年ぶりの共演」。
1981年の高麗屋三代襲名公演で、初代白鸚さんが由良之助、市川染五郎を襲名した幸四郎さんが力弥を演じた、幸四郎さんにとって「祖父との最後の共演舞台であり、染五郎襲名狂言」という演目。

そうかぁ、映像でなら共演できるし、それが図夢なら可能になりますものね。本当によく思いついたなといたく感心。
「図夢歌舞伎だからこそ実現できる、と出演を依頼しましたらOKをいただけました」のですって (^^)


図夢歌舞伎『忠臣蔵』 第四回 「七段目」
構成・演出:松本幸四郎
脚本:戸部和久
竹本:竹本東太夫  豊澤淳一郎
長唄:鳥羽屋三右衛門社中  鳥羽屋長秀
三味線: 杵屋栄十郎  鳥羽屋里松
鳴物:田中傳左衛門社中  田中傳左衛門
出演: 寺岡平右衛門:松本幸四郎
遊女おかる:中村雀右衛門
大星由良之助:初世松本白鸚(八世松本幸四郎) <映像出演>
口上人形:市川猿弥

2020年7月18日(土)11:00am Streaming+
(配信時間 40分)



七段目といえば祇園一力茶屋の場面から、ですが、由良さんが目隠しして登場の遊興場面は、大人数が無理なのでやはりなし。
平右衛門が落語家みたいに座って、事前にtwitterで募集していた見立てを披露するという、図夢ならではの趣向でした。

どうじゃいな どうじゃいな
この箸ふたつこうとって 縦と横とにこう重ね ツイッターでおなじみの
ハッシュタグとはどうじゃいな
・・・みたいな感じの三題。
あとの2つは「段位も同じ七段目」の「藤井聡太」と、「アマビエさん」でした。
楽しかった!


図夢ならでは

今回の図夢ならでははもちろん、「初代松本白鸚さんとの共演」。
これまでのように「別撮り」「事前撮り」ではなく、元々あった過去の映像との共演となる訳ですが、違和感は全くありませんでした。

大きさも度量も威厳もいかにも“由良之助”としてそこに存在する白鸚さん。
幸四郎さんの平右衛門、雀右衛門さんのおかるともども由良之助のその存在感に引き寄せられるように濃密なお芝居が展開されました。
画面は3分割されているのですが、本当に3人が会しているかのように感じられることもしばしば。

初代白鸚さんの舞台は残念ながら拝見したことはありませんが、すばらしい役者さんの演技は数多の時を経ても色褪せることはないのだと思い知りましたし、こういう形で観ることができたのは幸せでした。


おかるはてっきり壱太郎くんだと思い込んでいて、雀右衛門さんが画面に現れた時は少し驚いたのですが、とても可愛くて儚げで切ないおかる。
これまで数々の演目で共演されている幸四郎さんとも息がぴったり合った”兄妹”で、もちろん白鸚さん由良之助ともバランスよくて、雀右衛門さんよくぞ図夢歌舞伎に出てくださいました、という思いでした。




次は五回目千穐楽 あっという間だな のごくらく地獄度 (total 2124 vs 2130 )



posted by スキップ at 22:45| Comment(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする