2020年07月22日

新しい日常なんてうそっぱち 「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」


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ケラリーノ・サンドロヴィッチさん演出、古田新太さん主演で上演予定だった「欲望のみ」が上演中止となって、それならば、とケラさんが企画した、その名も「プラン変更」。


1. 観客を入れての公開ゲネプロ 「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」 上映
  & リーディングアクト「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」 上演 
  (下北沢 本多劇場/配信なし)
2. PRE AFTER CORONA SHOW presents
  リーディングアクト「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」
  本公演無観客生配信 (下北沢 本多劇場)
3. 「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」 配信

という3本立てでしたが、2.の生配信のみ、ライブで拝見しました。


キューズ製作 PRE AFTER CORONA SHOW
リーディングアクト 「プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険」
作・演出: ケラリーノ・サンドロヴィッチ
音楽: 鈴木光介   映像: 上田大樹
出演: 古田新太  大倉孝二  入江雅人  八十田勇一  犬山イヌコ  山西惇  奥菜恵

2020年7月12日 3:00pm (配信時間 1時間25分)


 
舞台横一列に役者さんが並び、それぞれの間はアクリル板で仕切られているようです。
役者さんたちは手に台本を持ってのリーディング形式・・・と思いきや、場面が変わるごとに役を変え、衣装や拵えも変え、台本を持たず動きもまじえて台詞を放つ・・・リーディングという枠を超越した舞台でした。

ストーリーはあってなしがごとしのナンセンスコメディ。
政治家の父を持つ桜田姫華(奥菜恵)が学校でいじめを受け、怒りのあまり暴挙に出たところから始まり、アルジャーノン(犬山イヌコ)のもとに行くのを心配した父(山西惇)が探偵、アラータ(古田新太)に調査を依頼するも、アルジャーノンはアラータの助手で、しかも姫華は実は魔女で魔女狩りにあって・・・
といった感じ。


黄色いコートの下は裸にパンイチで三重人格というアラータ探偵の姿に既視感があって、そもそもアラータ、アルジャーノンの名前にも記憶がある・・・と自分のブログ検索してみたら、

「ヒトラー、最後の20000年 ~ほとんど、何もない~」 (2016年)
「奥様お尻をどうぞ」 (2011年)

に登場した“レギュラー”キャラクターでした。
ついでに大倉孝二さん演じる「神様」も両作品に続いての登場。
いや、すっかり忘れてましたワ。

そういえば「欲望のみ」もこの系譜の流れを継ぐはずだった作品なのかな?
散りばめられたたくさんのギャグにきゃははと笑って後に何も残らないという・・・。

「松尾スズキ コクーン芸術監督就任事件」とか言ってましたが、ケラさんの脚本に松尾スズキさんと蜷川幸雄さんの名前よく出てくるよね。二人を結構意識しているのかな(笑)。野田秀樹さんとか三谷幸喜さんはそれほど耳にしない印象。

「コロナ」というワードもよく出てきて、今年予定されていた「桜の園」と「欲望のみ」 2本の舞台が中止となってしまったケラさんの思いがあふれているよう。
♪コロナくん さよなら~ また会う日まで~ で終わるあたりも。


楽しかったけれど、ナマの舞台で観ることができたら、多分100倍くらいおもしろかったのではないかと思います。
「劇場はまだ満員にはできないので、早く満員の中でやりたいですね。」という古田さんのコメントを配信後に読みましたが、劇場を満員にすることなんて、この先あるのだろうか、と憂える状況が続いています。
もちろん私は「ナマの舞台」派であることに変わりはないけれど、形を変える演劇も受け容れていかなければならないのかなとも感じる今回の配信でした。

「新しい日常なんてうそっぱち。日常なんて常に更新されるもの」というラストの台詞がことさら印象に残りました。




満員でなくてもアクリル板あっても劇場で観たい のごくらく地獄度 (total 2118 vs 2126 )


posted by スキップ at 23:28| Comment(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする