140年も前の作品ですが、演劇史上に燦然と輝く戯曲で、新たな時代の女性の姿を世に示した物語として今なお上演され続けています。
最近ではデヴィッド・ルヴォー演出で宮沢りえさんがノラを演じた舞台(トルヴェルは堤真一さん)が印象的だったなと調べてみたら2008年・・・全然最近じゃないじゃん💦
昨期の朝ドラ「なつぞら」でも雪次郎くん(山田裕貴)が感銘を受けて演劇を志す場面に使われていましたね。
「人形の家」のラストは夫も子どもを捨てて家を出て行くノラ。
そのノラが15年後に帰って来て・・・という物語。
アメリカの気鋭の新進劇作家ルーカス・ナスが2017年に発表しブロードウェイで初演された作品です。
パルコ・プロデュース2019
「人形の家 Part2」
作: ルーカス・ナス
翻訳: 常田景子
演出: 栗山民也
美術: 伊藤雅子 照明: 服部基 衣裳: 前田文子
出演: 永作博美 山崎 一 那須凜 梅沢昌代
2019年9月14日(土) 6:00pm ロームシアター京都 サウスホール 1階6列センター
(上演時間: 1時間45分)
ドアがノックされ、ノラ(永作博美)が15年前に出て行った家に入って来るところから始まります。迎えるのは乳母のアンヌ・マリー(梅沢昌代)。
自伝的な小説を書いて多くの女性たちの共感を得、女流作家として成功したノラですが、ある読者の家族からノラが「未婚」というのは偽りで、それを世間に公表すると脅されています。夫のトルヴェル(山崎一)が離婚届を出しておらず、離婚が成立していなかったことを初めて知ったノラは窮地に立たされ、何としても離婚してもらおうと15年ぶりに家に帰ってきたのでした・・・。
ノラとアンヌ・マリー(乳母)
ノラとトルヴェル(夫)
ノラとエミー(娘)
すべての場面がノラと3人のいずれかの二人芝居で、その会話の中でノラの今の状況や15年間の家族の感情などが明らかになっていく、濃密な会話劇です。
続きがあります