2019年10月12日

スペアなんかじゃない 「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」


sherlock2019.JPG1881年のロンドン。
シャーロック・ホームズが「緋色の研究」で一躍世に出る直前の物語。
「第一の事件」から「第四の事件」まで、四つの“事件”から構成されていますが、推理劇というより人間ドラマの様相が濃い。

副題は「THE SPARE」
兄マイクロフトに「お前は俺のスペアだ」と言われるシャーロック
主役は絶対にまわってこないスペア女優のヴァイオレット
夫でありながら妻にとってはスペアだったワトソン
・・・この物語にはいろいろなスペアが出てきますが、三谷さんがラストシーンに込めたメッセージは、シャーロックにとってワトソンは、またワトソンにとってシャーロックは、唯一無二。代わり(=スペア)なんていない、ということじゃないかな。


「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」
作・演出: 三谷幸喜
美術: 松井るみ
照明: 服部基
映像: ムーチョ村松
出演: 柿澤勇人  佐藤二朗  広瀬アリス  八木亜希子  
横田栄司  はいだしょうこ  迫田孝也
音楽・演奏: 荻野清子

2019年10月5日(土) 6:00pm 森ノ宮ピロティホール F列下手
(上演時間: 2時間25分/休憩 15分)



19世紀のロンドンを連想させるようなレンガ模様の緞帳に、まるでサイレント映画のように字幕と静止画が浮かび上がります。
下手にはアップライトピアノが一台。上手にはぽつんと小さなテーブルと籐の椅子。
荻野清子さんがピアノの前に座って演奏を始めて幕があがると、そこはベイカー街221b
あのテーブルと籐の椅子がそのまま部屋に溶け込んで、シャーロックのお気に入りの居場所になってるの、素敵な演出だったな。

物語から浮かび上がるのは、シャーロック(柿澤勇人)と二人の男たちとの関係。
一人は兄 マイクロフト(横田栄司)。
そしてもう一人はちろん ワトソン(佐藤二朗)です。
 

続きがあります
posted by スキップ at 17:18| Comment(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする