2019年09月25日

すべてはプロセニアムの中 「お気に召すまま」


asyoulikeit2019.jpg熊林弘高さんの演出で満島ひかりさん、坂口健太郎さんの出演といえば「かもめ」(2016年)が思い出されます。
そういえば、山路和弘さん、小林勝也さん、中嶋朋子さんと、今回のメンバーたくさん出ていましたね。

あの時も「斬新な演出だなぁ」と思ったのですが、シェイクスピアのこの戯曲も、演出はかなり独創的でした。


「お気に召すまま」
作: ウィリアム・シェイクスピア
翻訳: 早船歌江子
演出: 熊林弘高
ドラマターグ: 田丸一宏
出演: 満島ひかり  坂口健太郎  満島真之介  温水洋一  Yuqi(UQiYO)  
広岡由里子  久保酎吉  山路和弘  小林勝也  中村蒼  中嶋朋子 ほか

2019年9月5日(木) 12:00pm 兵庫県立芸術文化センター 
阪急中ホール 1階K列センター
(上演時間: 2時間40分/休憩 20分)



物語:オーランドー(坂口健太郎)は追放された前侯爵の娘・ロザリンド(満島ひかり)と恋に落ちますが、父の遺産を継いだ実の兄オリヴァ―(満島真之介)に命を狙われていると知り、アーデンの森に逃げます。同じころ、伯父である新公爵(山路和弘)に追放されたロザリンドは、彼の娘で従妹のシーリア(中嶋朋子)、道化のタッチストーン(温水洋一)とともに森に向かいます。ロザリンドは女道中は危険と男装してギャニミードと名乗り、そのままオーランドーの前に現れて恋の手ほどきをします・・・。


プロセニアム・アーチで囲まれた舞台。
アーデンの森では、さらにその中に二重にプロセニアムが設けられ、森の木々はカラフルな衣類。
この物語がすべて「額縁」の中で繰り広げられる紙芝居のようなお話だと強調するかのよう。

開演前、2列目が全部空席になっていて、「?」と思っていたのですが、始まるとすぐその理由がわかりました。
そこを役者さんたちが通路のように使って行き来したり、座席の上に立ちあがったり寝そべったり。
休憩中に見に行ったら、真ん中の数席には横板が渡してありました。この2列目と最前列A列17番は最初から演出のための席だったようです。

客席通路を頻繁に行き来する演出で、そればかりか客席に話しかけたりいじったり、かなりオープンな雰囲気でした。
そもそもシェイクスピアの時代は野外劇場(オープン・エア・シアター)が主で客席も多用したことを考えると、最初に「独創的」と書きましたが、がちゃがちゃと猥雑な部分も含めて、むしろシェイクスピアのオリジナルに近づけようとした演出なのかなとも思います。
それをふまえてのプロセニアムだったのでしょうか。


続きがあります
posted by スキップ at 17:36| Comment(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする